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「アウトランド:異界と女優と魔女と剣とホムンクルスと魔王」  作者: 猫夢アトニマス


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10/13

10・魔王の庭の真実

前回までのあらすじ

 未知の能力者たちとの会合に恐怖を覚えていた小春は、

あの被災地へ連れて行けという彼らの無茶振りを

謎の繋がりで4人は陸自の調査ヘリで現場へ飛ぶが、

頼りに出来ていた異次元の住人で

強力な2人の突然の離脱に

愛里たちは魔物との闘いに押され劣勢となったその時、

2匹の神獣が現れ闘いに勝利し、

現れた神獣の主である原田という

ヘリの操縦士と巡り会えていた。

「ん~なんだこれは…

これは流せない…

どう見ても良く出来たCG…」

 ビデオモニターを見ながら頭を抱える局長。

「はい、

でもれは現実です。

目の前で破壊現象は起こってました。

まさにこのまんま、

ここ見てください、

何かが歩いた後だってすぐわかりますよね?

通った所がえぐれて行くんです…

でもその本体は透明で何も見えない」

 ヘリでカメラからの映像を再度確認しながら見ても、

謎だらけでこめかみを指でグリグリ押している小春。

「もっと科学的な特殊カメラが必要ですね、

赤外線、紫外線、

熱や音なんかのセンサー類」

「次はいつ来るか判らんし準備だけさせておく…

くぅうううだが、

まさにオカルト!

マンモス校と同じ現象がって事だな…

これニュースで流しても意味不明だ。

あぁせっかくの大スクープが…」

「こんな結果になって申し訳ないとは思いますが…

ちなみに、

私の休職はいつまでですか?」

「1ヶ月…公式発表は、

病院で長期治療名目」

「うわぁ長っ…

本当に入院するんです?

お給料は?」

「んんん…

安心しろ特別手当が出るぞ。

お前は大事なうちの局のエース、

いきなり辞めるとか言い出さなければきっちり出る。

あときっちり入院してもらう、

そのための手当だが足らない分は自腹!」

「えぇええええ…

辞めよっかなー…でも、

精神的なのがぶり返しでもしたら、

その時は…」

 伏せ目がちな小春。

「…まぁそれはそれとして…

お前は事件のど真ん中でたった1人の生還者。

局として守るし、

他局の目には晒さないと役員会の意見でも一致したんだがぁ

甚大な被害が2度…

しかも同じ場所で放射能被害もあっと言う間に消滅!

これはさすがに、

うち主導の記者会見でもやらないと

他のメディアが

独占する気かーって毎日怒りの電話…」

 高層ビルの部屋から

広大な町並みを見ている局長。

「私は大丈夫ですよ?

自分のニュース番組で特番やりたくてうずうずしてますだから、

生放送で記者会見込みで一緒にやりましょうよ」

 局長の机に腰掛けてた小春は立ち上がっていた。

「そうなんだそれがやれたら

視聴率凄いことになるのは確実!

でも何話す気なんだっけ?

もう1回聞かせろ…ふぅ」

 局長は、

ボールペンを口角に挟み

タバコを吹かすようなしぐさ見せ、

「何も見て無いから

何一つ分からないって言います…」

 小春が言うと、

「ぅっ…んん。

だーれも納得しないだろうなぁ

真実って奴には」

 ボールペンをモニターにコツコツ叩く局長。

「話せる真実と言えない嘘。

当然の事ですね…

じゃあたし帰りますね、

後はそちらのお好きな采配に身を委ねます。

私はただの会社員だし入院して来ます」

「あぁ本当にお疲れさま。

病院で鋭気を養ってくれ。

あーあとな、

あの時、

ヘリに誰かが同乗してなかったか?」

 局長の記憶から彼らの事を

完全には消せなかったらしく、

「(うわっ!)…え?

何の話ですか、

乗ったのは私1人。

局長こそ静養が必要なのでは?」

「そうかーうんうんー分かった。

歳だからなぁハッハッハ」

 記憶違いだったと自分を取り繕っていた。

『記憶の操作はきっとそのうち破綻する…

あなたたちはこれからどうするの…

私はこれ以上何が出来る?!

じっとしてられないよぉ。

愛里ちゃーんどうしたらいいのー私!』

 小春は制作部の備品置き場から

高性能ハンドビデオカメラや、

各種小型カメラ、

テープや備品をケースに入れ借り受け帰って行った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「(あぁいかんアイラさんが言ったあの言葉の真意は…

栗山は…やはり神!

もしくは神に近い存在?

その霊力に直接触れようとすると

魔女の力が吸われる?!

これはもし栗山が危険過ぎる状態になっても、

愛里さんは迂闊に手を出せなくなる暗示…

だが睡魔で頭が回らなくなって来た…

眠ろう眠れる時は眠り、

明日また目が覚めると信じて…

神様たちおやすみなさい

波多野はいつでもあなたたちの傍…

グガー…

あぁでも原田さんの狛犬…

あれって魔物は魔物だけどきっと神獣…

あれを僕も操れればもう少し戦力に…)

グググウグスピー

(あぁああああいかーん

曾祖母さんも消えちまったんだあぁあああああ…)

グガッ…スヤスヤスヤスピー」

 波多野の家は持ち家で都心まで電車で1本の近場の田舎、

いつでも神事が出来る祭壇もあり

神社のような様式美で作られた住居、

以前は弟子もいたが今は結婚もせずたった1人ここで過ごし、

数日ぶりに帰った自宅は庭に

雑草がぼうぼうと繁り始めている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「(今日はやばかった…

無尽蔵だと思っていた力が底ついたような感覚に…

でも単に腹が減ってただけって落ちで良かった。

わははははは…

笑い事ではないが、

なんか簡易食料持ち歩かないけんな~

ムシャムシャ食べながら治癒…

お行儀悪い?…

はいはい栗山は寝ますよ。

愛里さーんおやすみいぃ~

あなたとの良い夢見るよ~。

波多野もおやすみ。

くれぐれも愛里さんの夢は見るな~)…

グガー」

 栗山の住処は高級デザイナーズマンション。

叔父さんが海外赴任するとかで

住まわせて貰っていて

絶対に部屋を汚さないのが条件だったが、

そんな部屋の壁一面が

今や愛里のポスターやグッズで埋め尽くされている。

彼は瞬間移動で送ってもらう際、

ヤングに大人気な街を指定し芸能人のグッズ屋へ速攻走り、

「新人女優:鞠 愛里」の巨大ポスターや、

ピンナップ、ポストカード、

キーホルダーなどなど種類はまだまだ少なかったが

買えるだけ買い、

ニッコリ。

 ベッドの天井には愛里の巨大ポスターが貼られ

彼に微笑みかけている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[お前はその時が来るまで能力は封印しろ!

獣の力を以降誰にも知らしめるな!いいか!

この力はお前の小さな自尊心を満たす為にある訳ではない!

もっと至高な目的の為にわしらのご先祖が持たせた神様の力。

お前がもしまた下らない事で力を使った時は、

わしも婆さんもお前が見てる前で首くくってタヒぬ!]

 原田少年は力を使い友達に酷い怪我を追わせ、

両親を早くに亡くし、

育ての親の祖父と祖母にこれ以上なく酷く叱られ、

納屋に閉じ込めれ泣きじゃくっていたが、

祖父母の大きな決意にこの力を封印して生きて来たそして今、

何の為の力なのかそれがやっと分かっと感謝しながらも、

魔物が追ってくる腕に巻き付く蛇の存在に恐怖も覚えていた。

「あら珍しいベランダでお酒。

タバコも、

何か良い事と悪い事が同時に起こったんですか?」

「隠せないねぇ奥さんには」

 柵にもたれウイスキーとタバコで

寛いでる風な原田だったが、

良い事があると秘蔵のウィスキーを飲み、

悪い場合は止めてるはずのタバコを吸うという癖があった。

「あはは当たり前よ~

何年もあなたの妻やってますから。

でも何があったかは教えてくれないんでしょ?

(自衛隊員だから。)

退役したらいつでも話してね」

「ごめんね。

ところで僕がたまーに聞くあれ、

今日もいいか」

「いいですけど、

始めに言っておきますけど

何も見えませんからね」

「いやいいんだそれで、

見えないほうが…」

「見えないほうが良い物を、

見えるかとか聞くのはすごい矛盾してない?」

「算数の方程式じゃないんだ…

とても曖昧な世界のすみっこの話」

「夜中で何も見えないけどいいの?」

「夜昼関係無いから」

 原田は奥さんに極まれな頻度で

この質問を繰り返していた。

「はいはい。

分かりました。

いつもの団地の広場でいいのよね?見ますよ。

見たら部屋に戻って下さいね」

「了解」

「はい何も…

あぁああああれ何…」

「何が見えてます?」

「だから!

あれ何~~~」

 奥さんは震える指でどこかをさしている。

「形状は?フゥ~」

 柵に持たれたまま淡々と聞く旦那は煙を吐いた。

「んんん…

えっとねーあのねぇ…

はぁ~ほんとつまらない人ねー

たまには驚いてよー

何が見えたら嬉しいのよ?

UFOとかお化け?」

「いや言ったら駄目でしょ」

「若い頃はこれで喧嘩したわよね」

「したした」

「教えなさい!」

「うーん…

もう1回今度は上を見てくれる?」

 原田は空を指さしている。

「…はいはい」

「うん」

「むぅうううう何度聞かれても

普通に空があるだけーとにかく

変な物は何も…

んんん~」

 だが原田はギョッとしてそこを凝視すると、

たしかに上空に狛犬は飛んではいたが、

腕の植物が左腕の袖からギュンギュンと伸び

服を裂いた事にゾッとし、

「あなたのそれ何!」

 それを恐怖の目で見つめる奥さん。

「蛇だ!

ああああああぁ反応してる。

近くに魔物が居る?!

奥さん団地の外へ、

公園へ逃げよう早くー」

 ハンガーの自分の上着を無理に取ろうとすると、

何かにひっかかり上手く取れず

力任せに引っ張ると壁からフックごと外れ

顔に当たり怪我した原田、

「ウッ!」

 額から血が滲み

奥さんの上着も持ち玄関へ急ぐ2人、

「グギャガガガガガガガガガー!!」

 2人が居間から玄関への廊下へ出た瞬間、

ズッドドガガガガガガーン!

 何かがベランダから居間に無理やり押し入り、

辺りの物を倒壊させていく大きな音がし、

もっと大きなそいつの巨体は部屋に入ることは出来ず、

団地の外の壁にへばり付き、

細長い顔だけで

蛇の持ち主を探し家屋内を破壊しつくしているが、

空から急襲する狛犬二匹。

へばり付くそいつの背後から伸びた鎖を

引き千切ろうとしている。

「キャアアアアアアアー」

 原田邸は魔物の長いくちばし

なぎ倒されるように壊されていき、

「あぁ!

蛇は魔物を呼び寄せるんだ!

こんな物いらん!

くっそー」

 階下への階段に出た2人は、

多くの住人たちと一緒に避難していき、

地上から自室を見上げると

狛犬が戦ってくれていると知り、

『ナナ!ハチ!

頼む私たちを出来るだけ多くの人を助けてくれー!!』

 原田が念じるより早く動いていた狛犬たち2匹は、

原田を永遠に守る守護神のようだった。

「奥さんごめんもう一度聞く、

今あそこに何が居るか分かる?」

 破壊で飛び散る破片から逃れ

公園に逃げた原田は安全だと判断し、

振り向いて指差ししている。

「うううん…

見えて…

狛犬も実はいつの頃からか見えてた…

だってそれが秘密ならあなたが話してくれるのを待つしか」

 奥さんの衝撃の告白。

「うわぁあああああぁああああーー」

 倒壊する外壁、ガラス、ガス漏れによる爆発、

人も数名外へ投げ出され、

闇夜に弾けここまで飛んでくる炎の瓦礫に、

原田は奥さんを持ってきた自分の服で庇いながら公園の奥、

1番広い所まで行くと

泣きじゃくり空に向かって泣いた。

「じゃあじゃああの化け物も見える?

狛犬以外の!」

 泣き濡れ、

鼻水もどろどろでやっと話している原田。

「恐ろしい怪獣みたいなのが居るよ!」

「あぁ見てる!

見えてるんだ!

わぁあああああん」

 子供に戻ったように泣く原田を奥さんは

しっかりと抱きしめ、

「あなたがどれほど苦しんで来たか知ってる、

でもその詳細まではお爺さんもお婆さんも

きちんと教えてくれなかったの」

「そうなのか…

ありがとう。

ありがとう。

本当にありがとう!

あなたは私の大事な奥さん!

結婚してくれてありがとう!!」

 原田も妻を力強く抱き、

団地の倒壊は激しくなりもっと離れようと

川沿いへ避難するが、

そこから逃げるには

やはり団地の傍を通らなければならず、

このままでは後が無い!

「狛犬たちが鎖を引きちぎってもまた同じ事が起こる。

『波多野さん!栗山さん!愛里さん!助けて!』」

「鎖?」

 奥さんが聞いている。

「あそこに浮かんだ恐ろしい真っ赤な渦も見える?」

「見えます!」

「あれから鎖が伸びてるよね?

あれがあの化け物を操ってるらしいんだでも、

千切るだけではまた復活するんだ!」

「どうすれば倒せるの?」

「霊媒師と、神様と、魔女を呼びます!」

「???」

 顔がハテナマークだらけの奥さん。

一匹の狛犬に部屋の中に突っ込んだ首の付け根を押さえられ

身動きの取れない化け物は、

原田の方へなんとか向かおうと暴れまくり

もう一匹に何度、

鎖を切られても新たな鎖に巻き付かれ

今また火災によるガス爆発が起こると、

その光で照らされた渦からの鋭利な鎖武器が

原田に降り注ぐのがキラキラと瞬き見えている。

『あぁあああああ駄目だ!』

 ガインガインガイン!ガガーン!

 原田からの蛇も幾つも鎖武器をはね除けたが、

武器を切断することは出来ず、

次々にしなりながら襲い来る武器に

身を屈め奥さんを守ろうとする原田!

ギンギンギンギンッガーン!!

「間に合った!」

 愛里はそれを冷気の刃で跳ね除け粉々に破壊し、

あたりに猛烈な寒気で空気も白くなっているが、

「寒気の雲!」

 その冷気も吸い集め

武器として魔物にぶち当てると、

「グギィガガガガガガガガー…」

 その巨体はあっという間に凍り、

顔が苦痛に歪んだまま固まっている。

「この魔物今までのと違う!」

 栗山が言う。

「人の塊ではない普通に化け物だ!!」

 波多野は言い、

3人が見てるそれは細長い顔、

くちばしのような長い口には

ギザギザの歯ずらりと並び、

驚いたように血走った狂気の目、

体は太っていて肉はブルブル震え、

背中に飛べそうにないボロボロの小さな羽が

おまけのように生えている、

まるで神話の時代の悪魔のようだった。

「き、来てくれたんですね!」

 原田が言うと奥さんは

ただ普通に見える彼らを見ている。

「はい!」

 愛里が返事すると、

栗山は原田の顔や奥さんの微細な傷を治し、

周りの負傷者にもパワーを分け与えると、

見る見る治る怪我に驚きの声が上がり、

ついには高い所から落ち骨折した者、

火傷で重症を負った者までが立ち上がり始めていた。

「皆んな心の準備を、

この魔物を倒したタイミングで渦の中へ、

私は1人でも…行きます!」

 愛里の強い決意。

「鎖が切れたら教えて欲しい…

でもタイミングが…

本当にやるんですね?

僕は行けます家に常に遺言状残してますが、

私が行っても足手まといになりませんように!」

「俺は愛里さんの居ない世界に

生きていけませんから

ゴーゴーゴー」

「この国のあちこちで起こる。

もう止められない!

だから原田さん犬を波多野さんに…」

 愛里が話している。

「僕にあなたの力を下さい。

あれはあなたがたを先祖代々から護っていた

永遠のガーディアン。

神の使いですよね?」

 波多野はそう結論付けていた。

「貸す?力を上げる??

どうすれば良いか分かりません…」

 懇願されてもオロオロするばかりの原田。

「きっとこれよ、あなた!」

 奥さんは原田の首に下がるお守りを外し、

波多野に渡すと、

「お祖父ちゃん。

お婆ちゃんが言ってた。

どうする事も出来なくなった時は捨てて良いって私に…」

「そ、そうだったのか…」

 原田はしっかりと奥さんを見つめている。

「これで力が?」

 波多野が自分の首にお守りをかけながら聞く、

「こっちがナナ。

右のがハチ。

いいかお前たちこの人たちの事を頼んだぞ!」

 ちょっと優しく見える女顔がナナ。

眉毛のつり上がった男らしいのがハチ。

性別などははっきりしないが彼は2匹をそう呼んでいた。

「ありがとう原田さんと奥さん。

魔物を倒し浄化してすぐ飛び込まないといけません。

行きます!」

 愛里の号令。

「オーケー」

 栗山はリュックを背負い、

栄養補給品をたくさん詰めている。

「ナナ、ハチ頼む俺を主人と認めてくれー。

ナナはそのまま悪魔を押さえてー!

ハチは鎖を千切りまくってくれー!」

 波多野は指示し、

ギュンギュンギュンギューン

 3人は愛里の力で空を飛び、

あたりの人々は信じられない飛翔の光景に

息を飲んでいる。

ガウガウガウガウルルルルル!

 ブチブチ千切れていく鎖、

新たに生え伸びてくる鎖、

鋭利な鎖武器も入り乱れ空に舞い、

彼らを原田を襲う!

人々や原田たちの上空には霜の分厚いバリアが有り

鎖武器は弾かれていたがそれは、

人の耐えれる寒さではなかったが、

栗山はそれすらもカバーし

見えている全員を暖かさで包み守っていた。

「私は魔法を想い描く魔女、

愛里!

力の源から現われよ

ダークマターとダークエネルギー

何度でも私の意のままにその威力を示せ!」

 しっかりとした愛里の意思の言葉で魔法は唱えられた。

グギィン!グギィイイイイイイイン!!

 この魔法特有の音、

宇宙を作る原子レベルからの共振、

この世界には無い異界からの力の流入と、

こちら側世界の力同士の結合、

力は集まりはじめ

愛里の左手の平に球体を作り空へ昇り、

瞬時に巨大化する。

ブワーーーーン

 グイングイングイングインギュギュギュギュギューン!

「消えろ!」

 放たれた暗黒の球体は魔物を渦を飲み込み、

魔物を瞬時に潰し、

球体の中心で暴れまわる雷の集合体はプラズマとなり、

まるで生き物のように球体を蠢き彷徨い

そして渦へ流入していく!

「今!」

 3人はそのプラズマと共に渦の中へ入って行き、

渦も消滅した。

後に残る静寂は

バチバチと燃える団地の残骸の音だけを響かせ、

消防車や救急車、

パトカーの音が聞こえ出すと、

怯えていた人々は立ち上がり空の一点を見つめ、

『輝く光に包まれた人たちが私たちを救ってくれた?!』

 そう思っていた。

『原田さん。

テレパシーで仲間を集めて。

あなたみたいな人が必ずまだ居るはず。

これは始まりで終わりではありません。

誰かが応じるまで力強く!』

 愛里の思念。

『わ、分かりました。

仲間を頑張って見つけます。

みなさんご無事で!

本当にありがとう』

「ありがとうございました!」

 奥さんも原田も空に向かい

深くお辞儀をしている。

『あ、忘れてた。

波多野です。

犬ありがとうございました。

あのですね、

あのときヘリに居たテレビキャスターの人と

連絡取って下さい。

小春さんは仲間ですが、

思念は通じませんから

ご注意を』

『あーあのもう別世界なんです?』

 原田が聞く。

『どっかには着いたんですが、

なんと言ったらいいか』

『魔物はどこだー』

 栗山の思念。

『ここは庭園?』

 愛里の思念。

『庭園?庭に出たんですか?』

 原田が聞く。

『なんか拍子抜けしてますが

探索してきまーす。

またいつでもなんかあったら思念でどうぞー

ではー』

 波多野の思念。

『は、はぁ…』

 力が大いに抜けてしまったような原田。

「どうしたの?」

 奥さんが聞く、

「あのね、

頭の中で会話するのをテレパシーと言うのだけど、

それですぐ彼らと会話が出来て聞いてたら、

魔物の居ない庭みたいな所に出たんだって」

「にわってお庭?」

「庭園らしい」

「そ、そうなの…」

 2人は訳がわからず、

原田夫妻の部屋を中心に

驚くほど断面も美しく球面状にえぐられている

団地を見ていた。

「すごい事になってるけど綺麗…」

「うん何かが全てを球体状に奪ったみたいだ…

奥さんはビジネスホテルで一旦休んで…

私はそろそろ仲間来ると思うから

災害支援しないと」

「うん分かった。

気をつけて…

そのテレパシーが私にも使えたらなぁ」

「あぁ私もそう思う…」

 上着を着させてあげトボトボ歩く奥さんを、

川向うのビジホまで送っていく原田。

『あー栗山でーす。

僕の間借りしてる叔父さんのマンションあって、

そこ留守するとやばいんで住んで貰えないですかー?

ていうか是非お願いしますー鍵は…』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 栗山の嬉しい申し出に

遠慮なくアパートへ向かった夫妻。

壁一面の愛里に、

「大好きなんだね栗山さん。

若いっていいわねぇ」

 奥さんが言うと、

「私もあなたのことが大好きですよ?」

 心配で付いて来た旦那が言う。

「え?あはははは」

 奥さんは顔も真っ赤に笑い、

「あはははは」

 ふたりは笑い合っていたかったが、

原田は再び駅を目指し表へ出るとすぐに

テレパシーの発信を試みた。

『緊急事態。

声が聞こえたら返事を。

地球滅亡の危機。

仲間を求めています。

私は原田。

繰り返します。

腕に蛇が巻き付いてる人は居ませんか?

蔦のような植物みたいな蛇です』

 テレパシー、

精神感応力には気持ちを乗せすぎてはいけない、

思うままを相手ににぶつけると、

相手の状態や状況により心のヒダを直撃し、

かえって混乱させ大事故に繋がる懸念が、

それは自分の能力の抑制と同じだと感じ淡々と思念を送っている。

『緊急事態です。

今この国は異界からの魔物に攻撃されています。

腕に蛇がある人。

青黒い花を見た人。

居ませんか?

私は原田、

陸自のヘリコプターパイロット。

声を感じたら返事を』

 駅に付き切符を買っていると、

『魔王の庭を知っているのか?』

『うわぁ

(あぁすごい思念だ強い!

なんだこれは)』

 原田は来ると信じていた

テレパシーの応答だったが、

まるで実際に聞いているように

低く腹に響く思念の強さに思わず耳を塞いでいた。

『あぁー

声をかけて来たのはそっちだ。

消えようか?』

『あ。いぇ違うんです。

つ続けてください。

庭って…』

 耳を塞いでも意味は無いと原田は

手を降ろしていた。

『広い庭園。

箱庭のような町に植物の蛇がたくさん居る場所』

『庭…

あぁあまさかあそこは…

魔王の庭…っとと言うと、

所なんですね?』

 愛里たちが話した様子と一致する場所に

一気に緊張してしまってた原田。

『精神感応…

すごーく久しぶりだ…

頭の中の声、

原田とやらも魔王になりたいのか?

蛇の事を分かっておるのか?』

『魔王?

魔王とは…』

『力の頂点になど挑むのは止めてすぐそこを出ろ。

進んでもあるのは虚無だけだ…』

『あぁ魔王が何なのか、

言われてることは良く判りませんでも蛇は、

はい左腕に巻き付いてます』

 うまく話が噛み合っていない2人。

『魔物に襲われて助けがいるのか?』

『透明な魔物に襲われました。

それが今この国のあちこちで起こってます…

あなたはご存じなんですか?

あなたは…魔王さん…は何者なんですか?

今どこに助けてください!』

『一気に思念を押し付けないでくれ追うのがきつい。

わしが居るのはそちらの世界と重なっては居るが、

精神だけが間の世界に捕らわれている…

魔王が何者かだと?

ハハハ…

脱力する質問だが久しぶりに愉快。

時代が次元が違いすぎるからなまぁ良いわしは…

世界で最も恐れられていた最後の魔王だ』

『…ま、魔王…様…今、

私の大事な友人たちが

その庭だと思える場所へ入ってます。

彼らは危険なんですか?

あなたの手を借りる事は出来ませんか?』

 魔王などこの世界の住人は物語の中だけだと思っているが、

まさにその本物と話してる原田。

さらに乾く喉をゴクリと鳴らし、

切符売り場の誰にも邪魔しない壁の隅にもたれ、

魔王の発する強力な思念に喰らいついている。

『そうか中へ?

今居る所が0層目、

庭園の場なら階段を登れば戻れるが、

決して下るなよ?

無限回廊に嵌まってしまう…』

『すいません少々お待ちを…

愛里さん聞こえますか?

今どんな所に居ますか?

栗山さん!

波多野さん!

地上へ出られる階段があります。

でも降りないで下さい罠です。

愛里さん!

あぁ何も応答がない…』

『返事が無いなら屋敷の間に

干渉されてるかもしれんなあとは、

階下へ移動した…

次は1層目になるんだが、

そこもまー問題ない、

だが次の2階層目からは生きて帰れる可能性はゼロ。

後戻り出来なくなる。

層は9階まであり、

庭のもっとも深い9層目行ければ絶望するだろうな…

答えの場所…しかし、

逆にそこへまで行ければ

生きて出られるかもしれん。

わしは結局自害したんだが

そして気づくと気が狂い、

命をただ消化する日々の病院暮らし、

誰もわしの事を魔王だと思ってる奴も居ない…

精神がやられてる爺さん…

ふぅ…

疲れてきた…』

『助かっても精神が壊れる…

回避する方法はありませんか?

お願いです消えないで。

自タヒが答えなんですか?

ば、ば、馬鹿な…もっと詳細を』

 馬鹿と言われた魔王の眉がぴくりと動いた。

『わしはもっともっと強力な力が欲しくて

あの庭の最大の敵を倒しに潜った、

最下層を仲間と共に目指しただが、

徐々に強くなる自分自身の魔力で

わしは頂点を目指すあまり狂い始め

最強の戦士であり戦友たちを…

わしの背後には殺した仲間の血溜まりが出来ていた。

そして最下層で最強の敵を見つけた!

わははははは最強の王座の赤い椅子に座ったのは

このわし自身だった。

わしの他にはもう誰も居なかったのだ!

わしは必死に居ると言われていた大魔王を探した。

探しまくっただが結局…

魔王の庭はただの安全装置、

力のあリ過ぎる者たちを誘い出し処分する為の場所…

そしてわしは自分の愚かさに絶望し…』

『最強の敵は自分…

自殺するのが唯一の救いなんですか?!

なぜ自害したら助かったんです??

あぁ愛里さんたちになんとかして伝えないと。

お願いです彼女たちを救い出してください

お願いします!』

『お前の生きたままの心臓をもらえるか?

だが誰のでもいい…

当事者の願う者の物が1番有効なだけだが』

 おぞまし過ぎる一言に、

『あぁあああ命…

いのち…

心臓あぁああああ…

ハァハァハァハァ』

 絶望する原田は壁からずるずると力を無くし

地面に座り込み、

血の気の引いた蒼い顔で、

ドクン。ドクン。ドクン。ドクン。

 早鐘のように鼓動を鳴らし

大量の汗をかいている。

『わしは真の大魔王…

願い事には命の代償が必要なのだ。

分かるな?』

『あぁあああああああ』

 恐ろし過ぎる提案に原田はガタガタ震えだし、

恐怖に怯え自信でも分からぬうちに

涙を溢れさせていた。

『無理だろう?

だから無理だ…』

『エグエグエグ…わ、

私がこの命を差し出せば助けてもらえるのですか…

約束してもらえますか?!』

 52年間生きて来て、

他人を助ける為にあった人生の意地を見せ食い下がる原田。

『ん…確約は出来ないが手は幾つかある…

1番は時間を戻す!

お前は成功か、

失敗かをあの世で知る事になる。

2番は3人を別次元に飛ばすが生死は不明…

意思の疎通も出来ない上に2度会う事も無いだろう…

そして最後が魔王の庭に必ずあるはずの

エネルギー炉へ飛んでもらう。

そしてそこに居る管理人を探し

地上までの道を辿れ…

ただしこれはわしの過去からのただの考察で

妄想に過ぎないが、

それぞれに心臓は必要なのだ…

仕方のない事なのだ』

 淡々と説明する魔王は続ける。

『差し出せるか?…

ちなみに魔王の庭がいつ出来たかについての考察もあるが、

それはまたいつか…』

 力を無くし何も話せなくなったような原田に

懇々と聞かせている魔王。

『そこまで思い悩むな

宇宙の終わりを見たことあるか?

簡単に消滅するが、

すぐまた広がり出すんだ…

それより何か身に付けてる物を1つ

手に持って差し出してくれないか?

なんでも良い。

たまに会える人々からの品を集めているのだ』

 原田は考え

首から自身の隊員タグを外し差し出していた。

『おぉありがとう。

大事な人をいつまでも大事に思いなさい

彼らはいつでも心の中に居る。

又会えるといいな?

さようなら』

 魔王は原田の中から消え、

どうにも出来ない思いが駆け巡っていく、

『そそそっそそんな馬鹿な

彼らは良い事をしに行ったつもりが、

罠に嵌りに行ったのかー

あの人らは犬死にだーダメだそんな事はだめだー!!

誰か誰か誰か助けてー

助けてくれーーーーーー!!!』

 人知を超えた何者かの凄み、

人間などいとも簡単に吹き飛んでしまう恐怖の権化、

悪でも正義でもない圧倒的な霊力の差に打ちのめされた原田は、

ちっぽけ過ぎる自分を恨み人目も気にせず泣き絶望の中へ。

『人類の終わり…

愛里さんたちだけが希望だった…

愛里さん返事をしてくれ!

そこはただの特出したエネルギーの収拾装置、

全員力を吸われ、

助かっても廃人になってしまう…』

 愛里たちからの返事はなく、

原田は立ち上がるとフラフラと

奥さんの居るアパートへ戻って行くようだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼場面は異界へ戻る。

 ノオミの義父が作った簡易的な螺旋階段を使い

階下へ到達していて、

『あぁ!

どうかしましたか?原田さん!』

『すごい思念の波が』

『何かあったとしか…

戻ろう』

 グィングィングィギギギギギギギ

「あぁ!」

「階段が!」

 降りたとたん金属製の簡易階段は、

穴の亀裂が修復され始めその圧力で破壊され、

ガラガラガッシャン…。

 そして残骸が残り、

「このダンジョンは生き物なのか?!」

 3人はさっきまで居たフロアへの天井を見ていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


▼場面は現代へ戻る。

 ゆらゆらと歩く原田。

通行人にぶつかり怒った相手に凄みを利かせ逃げ帰らせると、

何者かが後を付けていると感じ

急に立ち止まり背後を見たが、

「チッ(何も居ない…)」

 そしてまた歩き出すが、

暗がりの商店街の大きなウィンドウに

はっきりと子共のような

得体の知れない何かが映り込んでいて、

後ろを付いて来ている。

「(また異形の類か…)」

 また振り向くが、

「(居ない…やはり魔物…)」

 ウィンドウには写るものの、

実際にはおらず原田は狛犬が去って

また新しいのが来たくらいにしか思えず、

「付いて来るな!

もうお前らとは縁を切ったはずだ」

 声に出し威嚇しながら歩くが、

どこまでも付いてくる感覚はあり、

「奥さんが怖がるからどっかに消えろ。

なんだよーお前はー助けてくれるのかー

この世の終わりなんだよー、

誰でもいいから助けてくれよー」

 ぐちゃぐちゃな感情を口にすると、

『こっちも助けて欲しい』

 と、それは話した。

『ぁん?』

 原田は振り向きしっかりそれを見た。

『この人魔王様と話してるーって

本当に凄いなーって感動してた。

庭の秘密の内容もやっと分かったし

早く彼らに知らせたいけど…』

 原田をまっすぐに見て話す何か。

『さっきの魔王、様との会話を

聞いていたのか…』

『うん』

『助けろって何から?

誰に伝えるんだ?

庭の秘密?!

魔王の庭を知ってるのか!!』

『ひとつずつ答える。

僕の仲間たちを助けて欲しいで、

庭の秘密を何より知りたがっていた彼らに

伝えたいと思っている。

最後にその庭から今、

僕らは逃げてる』

『本当か?!』

『心の会話で嘘はほぼ吐けない』

『だが私には何も出来ないよ…

私は原田。

名前はあるのか?』

『イド』

 こいつはあちら側世界でのボンで、

本当の名はイド。

それが今、

原田の前に立っているが

テレパシーとしての心象映像であり、

実体化はしていない。

『あんたにも蛇があるから

引き寄せられたんだと思ってる』

『蛇の存在が分かるんだな、

お前にもあるのか?』

『腕とコメカミにに取り付かれてる仲間が2人居る』

『なぜ…魔王の庭から逃げてる』

『そこから怖いママに追われて逃げた』

『ママって…誰の?』

『僕を作った錬金術師の恐ろしいママ』

『人に作られた生命体か何かなのか?

そーいうのなんて言うんだったか…

ホムンクルス!』

『だよ』

 原田はイドに近づき膝を付くように

実体はないが立体表示されている彼を

じっくりと観察していった。

『すごい科学力、

こっちの世界の何倍先を行ってるんだ…

そんな発展した君等でも怖くて逃げた母親から

救ってほしいのか?』

『彼らは今猛烈に戦意を消失している、

逃げ場もなく当て所なく彷徨い、

やがてママの残党に追い込まれてあっけなく散る…

ママも生き返るかもしれないし、

ノオミママと殺り合えるくらい力が欲しい。

それで倒されるなら本望なんだ。

だから助けて』

 さっきの自分と同じ事を

イドは話していると原田は思っていた。

『あぁだが、

そんな事が出来るのは愛里さんたちしか居ない…』

『僕らの世界に行ってしまった人たちの事だね、

今も庭に?』

『分からない…

地上へ戻れる階段の話が通じてるかどうかは…』

『彼らと地上のどこかで会いたい。

なんとかならない?』

 イドが言う。

『声をかけ続けるしか、

一緒に念じてくれないか?』

『複数でやると雑音になる。

交代で』

『そうなのか…

さすがに詳しいな』

『それでそのアイリさんとはどういう力を?』

『魔物を3匹倒してるすごい魔法使い

魔女だと自称してる』

『あぁあああああぁ魔女…

魔女はダメだ…

ヤモト・パーティーとは敵対する…

共闘など出来ないよ。

魔女の精神はやがてねじ曲がり

自分の世界も周りの世界も滅ぼし始める。

だからあっちの世界の女魔法使いは忌み嫌われていて

表立っては存在しない…』

『うううう嘘だろ…』

 次から次へと湧き上がる真実。

『だからママは、

スクロールに魔を閉じ込めていった。

自分の意思も無いようないかれた魔女にならないためにも』

 イドが話し終わると、

『あぁダメだすごい話に…

私はもう限界だ

魔王様の言う通りなら

彼らの魔力がだんだん強くなって

気がおかしくなり、

魔女はやがて自分もその世界もそして…

あぁああ…だが、

なんとかしてその人らにも

別次元の抵抗勢力が居ることを伝えないと…

あぁそうか!』

 原田は体を探ったが携帯は無理、

財布の中の幾らかのお金、

小銭、

他にないかと探すと

タバコとライター、

ボールペンがあり

『これなら分かるだろう?

読めなくてもメモも添えて』

 次元を超えた証拠の品々を幾つかイドに差し出したが、

『あれもいいかな?』

『え?』

 イドが商店街のアーケードで目を付けた物は意外な物だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


▼場面は異界へ戻る。

「おいカジキ!」

「なんだー」

「ボンの様子見てくれないかー」

「寝てる時間だぞー?」

「今ちょっと心がざわついたんだ。頼むー」

 ヤモトに言われカジキはサッと立ち上がり、

「ボン。寝てるだけだよな?」

 体を揺するとポロンとそれが転がって来て、

「ななななんだこりゃああああああ

おーい!

ヤモトー来てくれー」

「どうしたーボンに何が…あぁ」

 馬車2台は止まり、

ヤモトがカジキの持つそれを見るとそれはカタナ。の

カラフルなビニール製の玩具で、

彼らは必死にボンを起こしにかかったが、

寝ると言う事を覚えてしまったホムンクルスは、

3時間後に起きる様になっていた。


 つづく

*「」内のセリフが()の中の場合は心の声になります。

*『』この会話は思念波、テレパシーになります。

この物語は下記noteで先行掲載しています。

小説はこれしかありませんが他には短い物語やパロディなど多々ありますので良かったらどうぞ。

note猫夢アトニマス

https://note.com/clear_swift8618

*面白かったらぜひスキやチップで応援を宜しくお願いします。

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