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招待状?


中村先輩や友佳が入賞して、わたしはなにもない?

自分がいたたまれなくなって総務部を離れた。

営業部の仲間が慰めてくれる。


帰宅したわたしに事件?が起きていた。

はたして?


苦笑いをしながら、

わたし自身がいたたまれないきもちになって

総務部を離れた。


大丈夫、わたしはポーカーフェイスが得意…(なハズ)

そして仕事のことではないのだから

家に帰ってから落ち込もう。


総務でのやりとりは、なにもなかった。

いつも通りの友佳とのおしゃべりを楽しんだだけ。


…そう自分にいいきかせて営業部に戻った。



…ちょっと肩を落としていたかもしれない。。


苦手な彼が近づいてきた。

「総務のふたりにいじめられたのか」

わたしの異変を見抜かれてる。。

「えっ、いじめられたなんて…」


否定しても、高田さんはそのまま続ける。

「あいつら時間持て余してるよね。

こっちは、忙しい中を縫ってさ

お手伝いのつもりで案をだしてやってるだけなのにな。

あいつら、ふたりが入賞って、なんかずるいよな」


おそらく彼なりにわたしを気遣ってくれている

のだと思う。


「ずるくないよ。

ふたりとも、すごく考えて出してたもん。

…あ、高田さんも案だしてたんだよね。

ありがとう。

ふたりにかわってお礼するよ」


「あ…あん、そんなん、いらんわ。

時間かけてないし、1行書いただけだよ。

ぼくは何も手間かけてないからさ」

なんか照れてる高田さんはいつもと違う。


「うん、それでもありがとう」


「お、おう、まぁな、

少しはあいつらのためになったしな。

あ、里美ちゃんもお疲れね」


「うん」


いつもは苦手な彼だけど、

きょうは少しかわいくみえた。

そして不思議な仲間意識が少しだけ芽生えた。




夜、帰宅したわたしに小さな事件が発生していた。


いや、小さくない。


「里美、なんか配達証明がきてるぞ

北斗自動車って」


「えっ⋯」

少し、だいぶ、こころがざわついた。


お父さんから封筒を受け取り

急いで部屋に戻った。

そしてハサミをいれる。


(なにか入ってる?)

〈そりゃ入ってるでしょ〉

(なんか書いてある?)

〈そりゃなんか書いてあるんじゃない〉

(ほかにもなんか入ってる?)

〈お、それはなんだろね。少し、だいぶ期待しちゃう?〉 


(あ、もーうるさいなぁ)

こころの声に邪魔されながら

まず入っているものに目がいく。


(んー?なんだろ)

みたことがない切符みたいなものだった。

もう一枚の最初の紙をみてみる。


『佐藤里美さま


先日は株式会社ファースター及び弊社のアンケートに

ご回答いただきありがとうございました。

ご回答いただいた内容は貴重なご意見として

今後の北斗グループの業務に活かしていきたいと

思います。


ついては大変、勝手なお願いになりますが

ご協力いただきたいことがございます。

佐藤さまのご都合がよいときに、弊社へお越し

いただきたく存じます。


あらためてご相談したいことがございます。

ささやかではありますが、お礼もございます。

ぜひご来社ください。


北斗自動車株式会社

代表取締役副社長 山田一弘


※株式会社ファースターは弊社の関係会社となります。

詳細ご案内につきましては、株式会社ファースター

の田中雅治より◯月◯日にご連絡いたします』



(んー⋯んーん?

副社長? しかも署名部分は手書きなんですけど…


これって巧妙な⋯

いやいや田中ってひとから電話がくるし。

電話番号が、総務でもらったチラシの問い合わせ

電話番号と同じだったらホンモノかな?

あした会社でみてみよう。


それにしても

中村先輩たちと違って配達証明って⋯

しかも副社長名って。。

これは期待できる?


だけど、何も、そこは触れられてないんだよね。。

たとえば当たりなら

『おめでとうございます。厳選なる…』

みたいな書き出しだと思うんだよね。


んーー

協力いただきたいことってなんだろ?

もしかして批判的な内容書いたことがまずかった?


いや、でも、副社長名でいただいてるし、

切符みたいなものもくれてるし、これは悪い意味じゃ

ないんじゃない?

もしかしたら、先輩たちよりいいのかな?


中村先輩よりもしいいとしたら…

いや、でも⋯

先輩たちの『ユメのクルマ』すごかったよね。

わたしのは幼稚だし、ありきたりな感じもするし…

やっぱりアンケート前半の批判なのかな⋯

んーー、ま、でも、たぶん⋯



…いけない、

これがわたしの『妄想が暴走』っていわれる所以か…


考えても仕方ないか…

でたとこ勝負だね。


…直接、北斗自動車へ行くということは、少なくとも

『わたしの想い』が、直接、関係者に伝えられる

チャンスということだよね。

そういうことだ。

うん、それで充分だよ。

それも副社長にきいてもらえる?

それってすごいことだよ。

何かが変わる可能性がある。

きっとすごく幸せなことが起こってる?。。)



数日後

指定日にわたしのスマホが鳴った。



ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

これは招待状?

まだまだどんな展開になるかわかりませんが

直接、北斗自動車とはなしができそうで、期待が膨みます。


まだまだはなしは序盤です。

これからどんな展開が待っているか

ぜひ、みなさんご確認くださいね。

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