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極楽推断恋して絶佳(1)

靴下

靴下の片方が見つからない

仕方ないから

前にも見つからなかった

違う色の靴下と合わせて履く

何処にいったか分からないものを

それ以上に追いかける意味は無い

そんな形は彼方此方に有り

それを大人と呼んだ


街中には片方の靴下が多い

地面に落ちているのもあれば

色を取り替えながら

定まらないものもある

もっと良い配色があると探して

そのまま洗濯バサミでぶら下がる

風で飛んでいった時間は

元には戻らないのである


穴の空いた靴下達は

穴を埋めるのに

もう片方が必要だと言いながら

一向に自分の穴を埋める気は無い

とある行動で傷ついたなら

同じ行動でしか元には戻らない

でも、そんな手間を

考えいるものは居ない


抑揚の無くなった糸

繰り返し擦り減らして

薄くなった地面との設置面は

正しく使えば正しさのまま

限界をむかえるもので

分厚いまま消えていく何かとは

全く違うものである

もう古くなった配色は

違う温かさのまま

あそこの物干し竿にぶら下がっている

新しい靴下を残して






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