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メンタルが落ちている  作者: ただのストレス
9/10

聖獣現る

猿が現れた。

住宅地の中にある中学校、この場所から山までは距離がある。


「さぁ、おいでマンキー」


優しい声で猿に話し掛ける彼女には、新緑の初々しさと常緑の力強さがあった。

猿は芸に慣れているのか、彼女の肩にぴょんと跳び乗り、またすぐぴょんとおりた。

柴を背負った人物の像の横を、彼女と猿と戌年生まれの僕が通る。校舎と校舎の間をコウモリが舞った。


「この辺りですね。ほら、見てください」


彼女の指差す方向には五つのマンホールか等間隔に並んでいた。

すると、一陣の風が起きた。


「衣装替え、完了。変身魔法です」


少し照れくさそうに彼女が言う。

今の間に着替えたのだろう。白色のヘルメットを被り顎の紐をとめ、服装は黒いパリッとしたスーツ姿から、うぐいす色の長そで長ズボンの作業着姿にかわっていた。

靴もヒール靴から安全靴にかわっている。


彼女は猿の足を揃えて持ち、マンホールへと向かう。


「マンキー、硬化」


猿は両手を左右に開いて伸ばし、十字の格好になり動かない。

彼女はマンホールのそばに屈み、バール化したマンキーを巧みに使ってマンホールの蓋を開けた。






挿絵(By みてみん)

イラスト:柴野いずみ 様


猿でマンホールキーで聖獣という高性能具合がバッチリ描かれた、素晴らしきマンキーイラスト!!

柴野様、この度は素敵なイラストを描いてくださり、有り難うございました♪

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