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スラムの英雄  作者: もも
8/22

観光

「やべー!!このチキンうますぎるぜ」

「そうだね!僕もこんなに美味しいの食べたの初めて!」


俺たちは今王都で上手いと評判の店で食事をしている。

まあ、体が資本なわけだからちゃんと食べないとな。


「なあ!ニコラス!今からどうするよ!?馬車で王都でも観光するか!?」

「俺も実は行きたいところがあってな」

「ニコラスがそういうって珍しいね!?どこどこ?」

「王都の城門の上だ。そこからこの世界は見渡してみたい」


俺らが住んでいたスラム街は地下でとてもこの世界がどんな形をしているのか知らなかったが今なら見ることができる。


「オッケー!ニコラスが言うなら決まりだな!とりあえずこれ全部食ったら行こうぜ」

「うん!」


二人とも目の前の食事にがっつきながら、今まで見たこともないような笑顔だ。

地下じゃあんまり二人の表情がわからなかったしな。




城門の上に登るのは金さえ払えばなんとかなる。

幸いあの騎士団長のお陰でちゃんとしたパーティーに見えるし通れるみたいだ。


上から見渡す王都は俺たちが生きてきた上の世界。

まるで神々の住む天国のようだった。


「なあ!ニコラス!俺さあの城のトップに立ちたい!」

「ばーか。お前じゃトップは無理だろ。ただ俺の護衛としてならいいかもな」

「なんだと!ニコラスめー」

「いいなぁー僕もあのお城に行きたい」

「「、、、、、」」


来月の剣術大会で優勝すれば、お城ぐらいは入れるかもしれない。

増々勝つ理由が増えたな。


「さあ!観光はここまでにしとくか!俺たちはもっと強くなってやることがある!」

「おう!そうだな!3人でてっぺん取ろうや!」

「う、うん!」


 

俺たちは強くなるためにギルドに行ってまずは登録の確認を済ませ、この街に慣れるため依頼をいくつか終わらせようとしたのだが、、、


「おいネーチャン。その武器は俺らのもんだっていってるよな?」

「ち、違います!これは私のものです!お願いですから返してください!」


どうやら揉め事のようだ。弓のような武器を取られて、16才ほどの少女が困っている。


「なあ、ニコラスどうするよ?」

「ケビン。俺たちはな。問題を起こすわけにはいかないんだ。行こう」

「お、おう」


そう今、問題を起こして大会に出られなくなるのはまっぴらごめんだ。

こんなところで躓いている場合じゃないのだが、、、


(この刀がこいつらを斬れとうずいてるように感じる、、気の所為か)


刀に違和感を感じる。なるほど。これが妖刀の由縁なのかもな。この力に溺れるのも仕方がないような気がする。


「なぁ、ネーチャンも大人ならよ?こいつを巡って決闘はどうだ?ネーチャンが勝ったら返してやるよ」

「そんな、、私は武器すら取られている状況なのに、、」


(斬りたい斬りたい斬りたい斬りたい斬りたい)


刀が疼いてる。これはまずいな。

どうにか沈めないと。


「なぁ、その決闘俺らが代わりに受けることできないか?」

「えっ!?ニコラス!?」


リンが驚いたような声を上げるがすまない。どうしてもこの刀が斬りたいようなんだ。

すると三人組の男たちは視線をこちらに向け


「いいだろう。ただし一人だ。ネーチャンの代理分だけな。あと死んで文句言うなよ?これは決闘だからな」

「そうか、それは安心した。消えろ」


俺が刀を抜いた瞬間にまるで刀が動いたかのようにそいつの首をはねた。まずは一人


(おい。言うことを聞け。もっと斬らせてやるから)


そう念ずると疼きが収まった。まったく現金なやつだ。


「て、てめぇー!」


斬り掛かってくるが甘い。横一線に首を跳ね、おまけに胴体も斬りつける。


「うん。切れ味は最高だな。さてもうひとり」

「ひ、ひい、」


逃がすわけがない。足を斬りその場に転倒させる。


「すまんな。恨むならこの刀を恨め」


男に突き刺すとまるで豆腐を斬るかのごとく肉を断ち切った。これで三人まとめて始末できた。

それにしてもスラムの奴らでももうちょっと強いぞ。


「ほらよお姉さん。この弓が欲しかったんだろう?」

「あ、ありがとうございます!!なんてお礼を言えばいいか、、、」

「お礼なんていいからこいつらを殺せただけ得した気分だ。それじゃあまた」


踵を返して今夜の宿でも探そうとしたが、


「あの!実は私貴族で、、、よければ泊まっていかれませんか、、?」


宿代が浮く!?これは乗るしかない。

ケビンのリンの顔を見ても行く気満々だ。

よし、これでより多くのお金を自分に投資できる。


「わかったよ。それじゃあ家まで案内してもらってもいいかな」

「は、はい!!」


お姉さんは満足そうに言って俺たちを屋敷まで案内してくれる。

何か聞かれても最悪、適当な嘘を言っておけばバレないだろう。

こうして俺たちは思わぬ偶然で拠点を手に入れることができた。

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