武具屋3
ケビン達はどうかな。上手く自分に合った武器と服を見つけられただろうか。
「ニコラス!見てくれよこれどうだ?!」
ケビンはやはりタンクだな。
ガチガチの銀色の鎧に大きな盾、片手には剣も持っている。
「似合ってるな。俺もケビンにはそれがいいと思っていたよ」
「そうだろ!?やっぱりこういうの憧れてたんだよなー」
「リンはどこ行ったんだ」
「あーリンならそこの物陰に隠れてるよ」
どうやら恥ずかしいようだ。
うちのアサシンは根っこからアサシンだな。
ゆっくりリンが出てきたが一瞬俺は目を疑った。
「リン、、、お前女の子みたいだな」
胸だけを隠す布にバンダナ。そして首から下がるアクセサリーも似合っている。
スボンはパンツタイプで丈が短く健康的な足がうかがえる。
そして羽織っているローブには、、
「これね。大量にタガーを隠せるから好きなんだ」
内側には大量のタガーが並んでいる。投擲用にも使えそうだ。
アサシンのイメージそのものだ。
「あとね。これは僕すごく気に入ったんだけどアクセサリーのここを押すとね」
リンがアクセサリーを押すとビシッと小さなナイフが出てきた。なるほど隠し武器か。
「このバンダナにも隠してるけどまだ秘密で」
「まあ、アサシン向きのリンは少しぐらい秘密があってもいいさ」
これで三人の服を揃えることができた。
「よーしこれで見た目は一応パーティーだ!早速大会に申し込んでおくか!あと一応もう一度説明しとくな」
「この大会は5人一組。20才以下の大会だ。もちろん腕に自慢があれば一人でだって参加できる。制限時間はなし。棄権するか、どちらかが死ぬまで続けられる。とまあ、簡単なルールだ」
なるほど。俺らでも三人組で出れるって言うわけか
「そして優勝パーティーには一億オーレと副賞で騎士団の幹部候補としての席を用意する」
賞金もかなりあるが、俺たちからしたら副賞のほうが魅力的だ。外の街で生きる仕事が見つかるわけだしな。
「じゃあ大会までは一ヶ月。精々訓練するなり、仲間を見つけるなり好きにすればいい。一応ギルドには登録しといてやるから依頼を達成しながらスキルアップするのもよし。でも大会までに死ぬなよ?」
「馬鹿いうな。死ぬわけねぇだろうが」
「そうだよな(笑)ここに一ヶ月分の宿泊費も置いといてやるからあとは好きにしな。それじゃまた一ヶ月後にな!逃げるなよー」
そう言って金貨を置いて去って行った。30万オーレくらいはおいて行ったみたいだ。
「さてこれからどうする!?ギルドにいく?!それとも宿泊施設でも探す?」
ったく。何言ってるんだか。せっかく初日に色々揃ったんだ。だとしたらすることは一つしかねえだろうが。
「「観光だー!!!」」
とりあえず王都を楽しむ!難しい話はそれからだ!
仲間も見つかるかもしれないしな!
それじゃあ行きますか!




