翌朝
お盆で忙しく中々更新出来ませんでしたが、辞めていたわけではないので御安心を。
久々の更新になり申し訳ありません。
(ブックマークつけてくれた方ありがとうございます!投稿主は泣いて喜びました!)
昨日はまた幽霊が出てきて、アドバイスしてくれたが抽象的過ぎてわかりにくかった。まあそのうちわかる日が来るだろう。
ベッドから起き上がり、洗面所で顔を洗いリビングでゆっくり新聞でも読む。ちょっと前の俺じゃ考えれないほど優雅な朝の始まりだが、これも勝ち上がっているからこそ。
今日も絶対に勝たねばならない。
「おーいニコラスー」
「おはようケビンってどうしたんだ?」
俺はケビンが連れている妙にでかい男が気になった。
っていうかこいつは、、、
「お前今日の対戦相手のやつじゃねぇか!なんで連れてきてんだよ!?」
「え?そうなのか?なんかそこら辺で意気投合しちまってよ」
「帰せよ!リンがビビってるだろ!」
「あーたしかにな。ごめん。でもこいつほんとにいいやつなんだ」
今から殺し合いをしようとする相手にいいやつもクソもあるか。こんな巨体に暴れられたらひとたまりもないぞ。
「すみません。対戦相手とは知らず。すぐに出て行きますから」
「ちょっと待ってください。ケビンさんが連れてきたのならお茶の一杯ぐらい飲んでいってもください」
帰ろうとしていた相手をエレナが引き戻す。
なるほど。余裕を見せて相手の情報を引き出す作戦かな?
それとも貴族の器量の大きさを見せるべきと考えたのか
両方だな。
「ありがとうございます。僕はジークっていいます」
「ジークはな!どうやらチームに雇われているだけらしいんだよ」
「そうなのか?」
「はい。貧困で死にかけていたところに今のリーダーに助けてもらいました」
なるほど。俺たちも雇われてるから人の事は言えないが、それだけこの剣術大会が重要なんだな。
「そうですか。今のパーティには満足していますか?」
「はい!ご飯もいっぱい食べさせてくれるので!」
どうやら本当にケビンと意気投合しただけで、こちらに興味は無さそうだ。むしろ少し気が弱い印象もある。
「そう。良かったわね。ただごめんなさいね?ここであなたとお話していると良からぬ噂を立てる人もいるの。私達もあなたが嫌いっていうわけじゃないの。事情は理解して欲しいの」
「たしかに。すみませんでした」
エレナが柔らかい言葉でちゃんとジークを帰す。
エレナの言うとおり次の対戦相手の重要人物と密会してるなんて噂立てられたらせっかく勝っても傷がつく。
さすが貴族のエレナだ。
「じゃ、じゃあ!終わったら来てもいい、、です、、か?」
「ええ。もちろん。その時は歓迎するわ」
「ありがとうございます!今日は戦う事だけ考えます!失礼しました!」
帰っていくジークを見ながら逆にやる気が上がっているんじゃと思ったが、この場を一番穏便に収めた結果なのかもしれない。
「まあ、私達が負けたらこの家ごと無くなるんですけどね」
「「「、、、、、」」」
エレナのブラックジョークに誰も笑えなかった。
現実に起こる可能性が充分にありすぎるから。
「ところでケビンはなんで仲良くなったんだ?」
「そこの店でどっちが食えるか対決してたんだよ。そしたらお互いすげーってなって意気投合したって感じだな!」
朝からそんな食べるのはお前だけと思っていたが、いるんだな。
だがらって試合前に誰かを連れてくるのは緊張感に欠けると思うが、、、、
「おっと心配するなよニコラス。俺だって緊張してんだぜ。これはあれだよ!わざと明るくしないと潰れそうでよ」
「気にするな。俺達は四人のパーティなんだからお前が死んだって勝ってやるさ。だから気にせずあいつに突っ込んでこい」
「ニコラス、、、お前やっぱサイコーだよ!!!」
ケビンに抱きしめられる。痛い痛い。こいつ最近、力強いんだよ。俺達が試合後寝てたけどこいつだけ試合してないからって地下に潜って練習している成果だろうか。
、、、、、、後ろからの視線も痛い。たしかにどさくさ紛れにケビンが死んでもって言ったけど。
「「ニコラスさん引きます」」
結局朝からケビンが変なやつ連れてくるわ、泣くわ、後ろから軽蔑されるわで散々だったが、もうじき始まる。
こんな日常を守るために、今日も絶対に勝つ。




