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ランニング  作者: たぬき
1/7

ランニングの準備

時々更新する予定です。

気軽に読んでください。

 私の名前は、橋塁能智はしるい のち39歳会社員で独身だ。

 趣味は読書と動画鑑賞が大好きで、自宅では何時間も椅子に座って過ごしている。


 ただ、自慢ではないが、自宅で過ごすための椅子には自信がある。

 座面は耐圧分散式を使用した特別性、昇降はワンレバーで自由に操作可能、そして、特殊な形状であたままですっぽりとはまり込むことが出来るハイバックタイプ・・・おっと、いま語らないといけないのは椅子の事ではなかった。

 とにかく、自宅で過ごすことが多いということがいいたいのだ。


 そんな私に転機がおとずれることになる。


 それは、先日の健康診断の結果だ。


「おい、橋塁くんちょっと来たまえ」

「はい、なんでしょうか?部長。先日の・・・」


 先日失敗した取引先の案件の事かと思い、何とか言い訳をしようと事前に考えていた内容を話そうとしたが、部長はそのまま自分の話を聞こうともせずにつかつかと歩き出した。

 仕方がないので、自分は言い訳を追加しながら、部長の後ろをついて行ったのだ。


「橋塁くん、君は先日の健康診断の再検査で中性脂肪とコレステロールの値で引っかかったよな。いま、我社は健康食品から健康器具を販売しているのは知っているだろう」

「はい・・・」

「それならわかるよな。君の体を見れば、検査など必要なかろう。君に命じる。ランニングを始めろっ!」

「えっと・・・それは、社命ですか?」

「そうだ、次回の検査結果次第ではボーナス査定に響くと思え」

「そんなぁ~」


 私はその場でへなへなとへたり込んでした。

 部長はそんな自分をちらりとも見ずに、部長室に戻って行った。


 そんなこんなで、39年間で貯めきった脂肪を何とかしないといけなくなったのだ。


しかも、残された期間は、たったの6ヶ月で・・・。


 ◇


 今の時間は朝7:00だ。

 会社までの距離は車で15分で9:00に出社すればよい。始業は9:30分だ。

 だから、これから毎日1時間のランニングを行った後に出社することにした。


 昨日は「YouTube」でランニングのイロハをしっかりと学んで今朝から走り始める。


 まずは着替えからだ。

 ランニングをするためには動きやすい服装がよい。それは「YouTube」を見なくてもわかる。

 今自宅にある動きやすい服といえば、ジャージだ。

 仕事から帰るといつも来ているのはジャージだから洗い替えを含めて、数着はある。

 いまも、昨日より仕事から帰ってから着替えたジャージ上下を着ている。


 おっと、その前に、今の季節は春、春とは言ってもまだ初春の為朝早くはとても寒い。

 今来ているジャージで外に出るとそれはそれは寒いに違いない。

 危ないところだった。

 寒さで縮こまったからだをむりに動かすと危険だ。

 命に係わるかもしれない。

 それにジャージがお腹の所で若干盛り上がっているから、そこを隠す必要もあるだろう。

 そうだジャージの上に1枚ウインドブレーカーを着ておくのがいいだろう。

 よし、これで準備は出来た。


 いや、待て、走り出したら体温が上がる。

 そうすると逆にウインドブレーカーは邪魔になるかもしれない。

 う~ん、このウインドブレーカーをどうするか迷うなぁ。

 まあいい、今日は初回だからまずは着ていくことにしよう。

 こうして、新しいパンツ、新しい肌着、新しいジャージ上下にウインドブレーカーを準備した。

 うん、これでいいな。


 いや、待てよ。

 先ほど、走り出したら温かくなり汗をかいてしまうと考えたじゃないか。

 だとすると、新しいパンツ、新しい肌着、新しいジャージ上下にウインドブレーカーは朝使用した後すぐに洗濯に回さないといけないんじゃないのか。

 そして、今来ているパンツ、肌着、ジャージ上下も一緒に洗濯する必要がある。

 そうだぁぁぁ!

 危なかった。

 ランニングの為に無駄な洗濯機の使用と無駄な洗剤の使用をするところだった。

 そうだ、そうだ。

 何も、新しいパンツ、新しい肌着、新しいジャージ上下に換える必要はないじゃないか。

 今来ているパンツ、肌着、ジャージ上下の上にウインドブレーカーを着るだけで、洗剤の使用量を半分にすることが出来る。

 なんと、頭がいいのだ。俺は!

 よし、これで準備は整った。


 いや、これにだまされてはいけない。

 今は何とハイテクの時代だ。

 先日、友人に頼まれてスマートウォッチなるものの購入を頼まれた。

 今のコロナ禍において体温測定が出来るスマートウォッチは非常に便利グッズだと思い、自分の分も一緒に購入したのだ。

 はははっ、これで俺も最先端だ。

 そして、このスマートウォッチを装着してと・・・。

 実はこのスマートウォッチはネットで色々と調べたところ、歩数計の代わりになることがわかった。

 わざわざ、歩数計を腰にはめて準備をしなくてもこのスマートウォッチで変わりになるのだ。

 なんと便利な!

 それだでではない。

 スマートウォッチはそれ自身がGPSでもって、走行中に走行距離を計測してくれるのだ。

 いあやぁ。

 便利すぎる。

 この小さなスマートウォッチの中に世界の科学技術の粋が詰め込まれていると言っても過言ではない。

 そう思える位にこのスマートウォッチの能力を知って、数分間昇天していたのは秘密だ。

 とにかく、これで、出発準備が整った。


 よし、玄関を開けるぞ。


一つ一つを真剣に取り組む姿勢を出していきたいです。


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