02-015.それは、まるで映画のように…です!
2156年4月14日 水曜日
午前中は昨日に引き続き、京姫は精神修養に充て、ティナと花花は剣による軽い鍛錬を行った。
だが、時間の半分は花花によるハルへの教導であった。何らかのルールを課しているようだが、傍から見たら追いかけっこをしたりお遊戯をしたりと、幼児と遊んでるようにしか見えない。
実際は遊びの中で身体をどう使うか教えているのであるが、幼児が興味を引くことに鍛錬が織り交ぜられている。今、繰り返しの鍛錬を教えると、ただやらされているだけになり本当の意味では身に付かなくなる。
その辺りの配慮は、彼女の流派が長い時を経て学んだ教導方法のひとつである。鍛錬が厳しくなるのは精神がもう少し成長してからだ。
「ティナは覚えても使えないヨ?」
一緒に参加させてもらったティナも、基礎となる用法を教わって少し動いてみてから花花の言葉を理解した。
何故、花花が奥義とも言える技をアバターデータに惜しみなく出していたのか理由が分かった。技を覚えても真似事しか出来ないのだ。
これは技術云々の話ではなく、その用法が使える身体を持って生まれなければ意味がないと。例えば、水泳が得意でも水の中では生きられない様に。
ある意味、ティナの奥義も同じことが言える。その家に生まれなければ本来の能力を発揮するだけの力を得ることは出来ない。
だから彼女も、アバターデータに格闘術を公開したのだ。真似されたところで威力は遠く及ばない。
「ねぇね、つかまえたー」
「あらー、つかまっちゃいました。ハルはすばしっこいですねー。」
「おー! ハルよくやったヨ! 次はワタシがハルをつかまえちゃうゾ~」
「きゃー」
やはりパッと見は、お姉ちゃん達に遊んでもらっている幼児の図だ。
午後からカメラのスチルテストを行うため、ザルツブルク駅近くにあるフォト専用のレンタルスタジオへワゴン型送迎車で向かっている。
車で5分かからないところだ。歩いて15分圏内。今日は誰も近いとは言わない。
「京姫は昨日より順調の様ですね。」
「ああ、少し慣れたかな。何となくだが掴めそうな気がする。」
「京姫は普段通りに出来るが良いヨ。もうすぐヨ。」
「何を言ってるか判り難いが言いたいことは判った。まぁ、焦っても意味がないしな。」
スタジオに着くと、先日合ったナタリーナと一人の男性が待っていた。
営業部のローマン・アーレルスマイアーと言う人物で、今日はスチルテストの立ち合いと雑務の手伝いに来ている。
「お待たせしました、ナタリーナさん。ローマンさんもおひさしぶりですね。」
「お久しぶり、フロレンティーナ嬢。荷物はこちらで運ぶよ。おーい、君達、荷物を控室に頼むよ。」
ローマンは、建物の中に控えていたスタッフ二人に指示を出す。
彼女達は、騎士装備を持参しており、装備コンテナが4つと武器デバイス用アタッシュケース3つと言う大荷物である。だから、誰も近い距離で送迎車を使うことに文句を言わない訳だ。
コンテナのひとつ、ティナのKampfpanzerungは、本物の鎧であるため他と違い重量が3倍近くある。これを引いたら当たりである。
当たりを引いたスタッフが想像した重量と違い目を見開いてビックリしていたのをクスクス笑いながら、よろしくおねがいしますね、と嫋やかに笑みを零すティナ。
悪戯が成功した子供の体である。
スタジオでは、メインカメラマンであるテオファーヌとアシスタントの男女がひとりずつ忙しそうに準備をしている。
今日はスチルテストのため、露出計による彼女達の騎士装備と肌の色合い調査、およびスチルの映え具合を調整する。パイロット用静止画撮影は明日の午前中から午後にかけてスタジオと野外で行う予定。
女性スタッフに案内されて控室へ行くと、スタイリストとメイクアップアーティストが待っていた。装備コンテナも運び込まれている。
スタイリストから、それぞれ2着の衣装を用意され、まずは1着目に袖を通す。
そして、撮影用のメイクアップをしてもらう。三人共まだ十代中盤であり肌も綺麗であることから、軽いドーランと目鼻立ちが少し際立つ様にほんの少しだけナチュラルメイクを施された。彼女達の若さも前面に出すため、目立つメイクは逆に魅力が下がるのだ。
花花は、プロの手によるメイクに驚嘆して、ほー、とか、へー、などと漏らしていたが。
京姫は化粧自体も殆どしたことがないため、少し固くなっている様子。
「京姫、こういう時こそ朝の鍛錬ですよ?」
「あ、そうか。うん、そうだな。」
そう答え、一気に緊張が抜けて平時の状態となる京姫。その様子を見るに、母の鍛錬はもしや洗脳ではないのか?と訝しんでしまうティナ。それ程劇的な変化だったのだ。
すっかり余所行きに変わった三人娘は、スタジオに案内される。
露出計とカラーチャートで計測し、デジタルカメラで試し撮りを数点ずつ。人物を引き立たせて撮影するため、背景は白一色の布を斜めになる様、ナチュラルに配置している。
次にデジタルカメラとフィルムカメラで数十枚撮影する。デジタルカメラはハッセルブラッドの中判機、フィルムカメラはローライの8×10in判を採用する大判機である。今ではデジタルでも画像の引き延ばしにも耐えられるが、やはり何かが違うのだろうか。
テオファーヌ曰く、空気が撮れるとのことだが、彼の感性による拘りがフィルムカメラであろう。
要所要所で大判機が登場するが、なにせフィルム交換の時間や三脚で固定しているため、機動力は下がるのだ。だから使う必要がある時だけ活躍する。
そして、いよいよ騎士装備にてスチルテストが行われる。
武器デバイスを抜剣して撮影することも考慮し、競技システムSDCを設置してあり、撮影エリア内ではホログラムも表示出来るようになっている。
SDCが生成するホログラムは初期と比べ随分と進化し、今では実物の剣を持っているのと遜色がないレベルになっている。しかも光の反射なども演算で可能とし、光源に対してどの様に反射、もしくは輝くのかまで精密にエミュレートされている。と言うことは、逆を言えば反射の光量を抑えたり、マットな表現も出来ると言うことで、撮影の状況に合わせてより密にコントロールが出来る様になっている。また、写真へ写る画像も実物さながらと言う、技術の進歩を感じさせるものである。
騎士装備を纏った三人がスタジオに入ってくると雰囲気がガラリと変わった。彼女達の存在感が騎士であることを実感させる一瞬だ。
ティナの青焼きが入った青銀とも呼べる騎士鎧、花花の薄水色のチャイナドレス、京姫の鬼面と漆黒の同丸鎧。
これから試合があるかの様に立ち振る舞う彼女達の堂々たる姿は、周りが思わず感嘆する程である。
「うん、さすがに騎士はオーラが違うわね。先ほどとは別人の様よ。」
「あら? ナタリーナさんは私で慣れているのでは?」
「それでも、三人も揃うとね。みんなさっきと同じ表情なのに全く違うのよ。」
その台詞に花花と京姫は顔を見合わせる。そんな意見は初めて聞いたからである。それもその筈、彼女達のファンは試合での姿を知っているが日常の顔を見たことがない。だから、ナタリーナが言った差を感じる者は極めて少ない。また、学園では素を出しているが、周囲が騎士もしくは関係者ばかりなので、騎士が試合時と平時で違うことは当たり前であり全く気にしないのだ。
「ナンか、新鮮なコト言われたヨ!」
「そんなに違うものなのか。確かに装備を纏えば気は引き締まるが…。」
「うーん、騎士はアスリートの一種だからですかね?」
ふと気づけば、テオファーヌは顎を擦りながら考え事をしている様子。徐に顔を上げて三人へ順に目を配り口を開く。
「それじゃ、そろそろ撮影をしようか。まず最初と同じように一人ずついくよ。」
順々に被写体となっていく三人娘。彼女達はプロのモデルではないが故にポーズを自発的に取ってくれる訳でもなく、やる気とその気になる言葉をかけながら望む画を撮るのはカメラマンの技量にかかっている。その点にかけては、テオファーヌはプロである。次々と彼女達の魅力が引き出る様に写真を撮っていく。
花花と京姫にとっては初めての経験だ。試合後のインタビューなどで撮影されることはあったが、カメラマンの言葉で気分良くポーズを変えながら写真を撮られると言うことは新鮮な様で、時間が経つ毎に乗りが良くなっていく。
「みんな武器を構えてもらっても良いかな。騎士としての君達を撮らせてくれないかい?」
テオファーヌの言葉に、武器デバイスを起動する三人娘。ここのSDCプログラムは競技用ではないため、武器デバイスのスイッチを自分で入れる必要がある。
ティナは、武器デバイスのスイッチを入れてから、いつもの騎士剣を抜く。白い剣身が相変わらず象牙の様に写る。ヒュッと血振りの様に片手で振り下ろす。
花花は、中国単剣を腕花で手首の外側で1回、内側で1回クルリと回す。ヒュンヒュンと軽やかな音がスタジオに響く。
京姫は、自身の分身とも言える大身槍である。短槍に拵えてあるとはいえ、2mに及ぶ武器は狭いスタジオ内では威圧感が高い。
「ほう…。身近で見ると迫力があるね。僕からすると剣術は門外漢だからポーズはお任せしたいけど問題ないかい? 贅沢を言えば見栄えがする型などがあると良いな。」
多少なら素早い動きでも大丈夫だから、と中判機を片手にウィンクするテオファーヌ。残念ながら、そのウィンクに需要はなかった様だが。
彼女達は、多彩な技を披露する。
ティナは、王道派騎士スタイルを中心に優雅に舞い、花花は身体能力を前面に押し出し、飛んだり跳ねたり、上下動が多く含まれる動きは、見る者に驚きを与える。
そして、京姫は、競技では禁止手となるため使えなかった槍術の技を出していく。
「目の前で見ると凄いわね。これが騎士なのね…。」
ナタリーナのつぶやきを花花が拾って答える。
「なんなら、チョットだけ模擬戦して見るヨ?」
その言葉を聞いて、ティナは渋い顔をする。
その顔は、面倒なこと言わないでください、と言っている。
「あら、いいの? それじゃお願いしようかしら。」
「それは良いね。僕はスポーツカメラマンじゃないけど、気兼ねなくやっておくれ。良いシーンを撮り逃すことだけはしないさ。」
乗り気になってしまったスタッフ陣。騎士の技を間近で見た高揚のまま許可を出した様だ。
そう判断したティナは、断るにしても角が立ちそうなので言葉を呑み込み、花花と京姫に促す。
「場所が場所なので、あまり距離を使う技はダメですよ? 出来れば接近戦オンリーですね。」
「私は大太刀に変えて来よう。」
「…んー、ワタシ、拳法使ってヨイカ?」
「ダメです。」
「却下だ。」
「花花ちゃんはカンフーなの? 私見てみたいわ。」
「ダメですよ、ナタリーナさん。こちらが剣で花花クラスの体術を相手にすると…」
「すると?」
「瞬殺されます。」
「瞬殺だな。間違いなく。」
「え? 冗談よね?」
ティナと京姫の目を見て本当のことを言っている様だ。
これはChevalerieのルールを知らなければ彼女達の言葉は判らない。
競技では、身体を使った攻撃が出来ない故に、体術を封印し、技のひとつとして習い覚えた剣など練度が劣る武器で戦ってのし上がってきた花花だ。
ここで許可をだすとえらいことになるので競技ルールを適用するとティナが宣言する。
「勁使わないヨ? え? 使わない使わない、打撃だけヨ! …そかー。ダメかー。残念ヨー。ティナとは昨日やった散打の続きしたかったよ。」
「生憎、衝撃吸収スーツは持参してません、と言うより、この場所はスタジオなんですから格闘向きじゃないことを頭の隅に入れてください。組手ならまた付き合いますて。」
「仕方ないヨ。じゃあワタシ、ヒサシぶりに二刀使うヨ。」
「また広範囲の攻撃技を…。」
そう零しながら、コントロール演算機で設定を確認するティナ。ポールが5m間隔4本と、天吊り型2本の構成だ。競技エリアを限定するため、腰の高さに赤いレーザーで試合エリヤを囲む。
「中央5m四方、赤いラインの内側をお借りしますが、テオファーヌさん、撮影は大丈夫ですか? それとカメラは何台使えます?」
「ああ、大丈夫だ。カメラはフルサイズ機2台にモータドライブ型も2台あるし、あとはこの中判が使えるかな。」
「いちおう、ポールの高感度カメラの方も動かしておきますね。」
「ああ、ありがたい。良い画が取れそうだ。」
そこまで言って、花花と京姫に向き直るティナ。
「勝手に決めましたが、小規模のluttesルールで武器破損なしを追加しました。攻撃判定は同じです。試合エリアは赤枠の5m四方で三人全員で、です。」
「イイヨ! ゴチャまぜ、楽しそうヨ!」
「乱戦は初めてだな。しかも範囲が狭いハンデ付きとはおもしろい。」
「ともかく、武器デバイスの登録と当たり判定の設定をしましょう。」
「あ! ティナは小刀も使う気ヨ! ソレ、剣折るヤツヨ!」
「だから武器破損はなしですって。」
三人は慣れた手つきでコントロール端末脇にある武器デバイス登録と、簡易VR機の同期を済ませていく。
この辺り、スタッフたちは素人なので見守るしかない。ちょうど撮影スタッフの手際の良さと入れ替わったかの様だ。
「では、開始アラームを30秒後にセットします。」
三人は三角の頂点に位置する様に等間隔で並び、武器デバイスを構える。
ビーッと開始アラームが鳴る。
示し合わせた様に三人共前に出て、三つ巴に剣がかち合う。三人でバインドをしている構図だ。
予め模擬戦を見せると言っているので、この初手はサービスの一環である。
この程度なら、打ち合わせをしなくとも直ぐに合わせることが出来る。剣が離れてからが本番だ。
キシリと金属が擦れる音がした瞬間、三人共後ろに下がり攻防が始まる。
多人数戦の場合、如何に一対一で戦う様に立ち回れるかが重要になってくる。複数攻撃を受けた場合、捌くことも反撃することも難しくなるからだ。
だが、ある程度以上の腕前になると前提が変わる。場の流れを把握出来る様になり、相手の殺傷範囲を把握する。そして、こちらの攻撃範囲と折り合いを付けながら時に牽制、時に受けながら攻撃をするタイミングを計る。
彼女達の場合、技量は指折り数える程高い。同時に二人を相手取ることも可能である。が、全員が高レベルにあるため、近づき離れ位置を変えと、自在に動き攻防の入れ替わりが激しい。
今も、京姫が花花に切り下ろしを仕掛けて受け流された刀がそのまま跳ね上がり、隣で攻撃態勢に入ったティナに斬りかかるなど、相手が一人ではないことを織り込んだ戦いが行われている。
ティナと花花は、器用にも左右の手に持った剣を別々に動かし、一度に二人を攻撃している。
京姫も器用に躱したり受け流したり、相手が別な方向を攻撃している腕を狙ったりと、中々に侮れない戦いをする。
やはり一番の曲者は花花だ。二刀を高速に回転させ速度による斬撃を放つため、複数戦の場合は、攻撃そのものが防御を兼ねる。ヒュンヒュンと風を斬る音が絶え間なく続く。左右に剣を振ったと思ったら、地に座する程低く下がり高速な斬撃を仕掛けたりと、上下左右に立体的な攻撃をする。
ティナがサブ武器デバイスであるソードブレイカーに付いている棒状の串で花花の剣を加締めたが、バヨンと音がして剣自体が簡単に湾曲してスルリと逃げられた。
日曜大工にある、両刃のノコギリで木を切る時、力の入れ具合を失敗してバヨンと撓むのに似ている。剣の本体は速度に特化した薄く柔らかい構造をしているのであろう。剣を加締めて動きを止める手は封じられた。
花花が片脚でバックステップをしたところを京姫の切っ先が捉える。刀を振る動作も、斬る気配もない攻撃であった。
「呦! いつの間にか斬られたヨ!」
京姫が刀を振り抜いたタイミングでティナは左上腕へ切り下ろしを仕掛けるが、手首の返しで鍔で受けられる。
「あらら。やりますねっと!」
鍔でティナの剣を受けたまま剣身に刀を滑らせ、京姫は逆に腕を斬りに行くも、ティナは剣が触れ合っている部分を起点とし、手元側で時計回りに剣を回して攻撃の導線を外側にずらす。
同時に花花が二刀を使いティナに攻撃を仕掛ける。両の剣を内側にクロスさせ左右の外側へ撫で斬りにする挙動を取るも、二刀が十字に重なった瞬間、ティナはソードブレイカーの棒状の串で二刀とも挟み込み、剣先を持ち上げた。流石に二刀の重なりあった部分が剣の柔らかさを打ち消して力を逃せない様子。
「な!」
「哎呀!」
ティナの動きは正に一瞬の出来事であった。京姫の太刀を外に逃した軌道から、左側の花花へ身体ごと向き直る流れで剣を大きく薙ぐように振るいながら切っ先を京姫の心臓部分へ掠らせ、そのまま胴に隙が出来ている花花の左脇へ剣先を届かせる。
1人だけ勝者が決まり試合終了を知らせるヴィーーと、少しくぐもった通知音が響く。複数戦、luttesルール制なので、1本損失した騎士は敗退となる。
「ティナの一人勝ちヨ…。まだ剣だと届かないヨ。京姫は初動の判らない剣使うし。」
「振り向いたら手がコップに当たって倒れましたって言う様な倒され方をした…。」
「人は相手の動きを追ってしまうんですよ。だから一瞬、気が削がれたでしょう?」
「確かに。ティナが花花に向いた時に剣への意識が消えていた。」
「京姫とは違う判らない攻撃ヨ。手品師ヨ。」
相手の思考も利用するティナならではの虚を突いた攻撃だ。動作によって注意を逸らす技法は、花花の言う通り、奇術師のテクニックに近い。
模擬戦が一区切りつき、静まり返ったスタジオ内から思い出したかの様に一斉に拍手が巻き起こる。
「すごいわ! 映像で見るのと全く違うわ! 感動ものね!」
「Magnifique! 映画の剣戟は作り物だから凄いものだと思ってたけど、本物の騎士が戦う姿はそれ以上だね。」
その評価は過分である。全ての騎士が出来ることではない。実力が高いこの三人だからこその高度な応酬である。それこそ、映画の1シーンが如く。
スタントなしアドリブでも行けそうだね、などとスタッフが会話しているが、三人娘に殺陣なしで自由にやらせたら目も当てられない惨事、もとい結果になるだろう。
「(たった二日で京姫の攻撃がいつ来るのか判り難くなりました。)」
「(花花も競技の動き方に慣れて来た様ですし。)」
「(二人とも近い内に、手に負えなくなりそうですね。)」
ティナが騎士の思考になっていたとしても仕方がない。
限られたエリヤ内で接近戦を主体とする様な制限付きの複数戦など、滅多にあることではないからだ。
だが。
今日は、スチルテストに来た筈だ。
いつの間にか模擬戦になっていた事柄について、誰か疑問を持つべきでは?
後日談。
彼女達が出演したCMやポスターを見掛ける様になる。そして製品発売後しばらく経ってからCMメイキング風景の一部に三人がスタジオで模擬戦をするシーンが流れて話題を呼んだ。
「本物の騎士が戦う姿はそれ以上」の件に、数多の騎士が「アレは別!」とツッコミを入れたとか。
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しかし、ブックマーク増えねぇなぁ。




