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道案内、ゲット!


 「先程はありがとうございました。お陰さまで無事商売を続けられそうです。」

 「いやぁ、気にしないで。たまたま通りかかっただけだから。」


 実際は下心満載だけどね。

 話を聞く限り行商人の人とその護衛一行みたいだ。

 それなりに儲かっているようで、身なりも悪くない。

 まあ何より話が通じて良かった。


 「俺からも礼を言わせてもらう。」

 ボサボサの髪の毛に無精髭と皮鎧を着けた護衛のリーダーらしき人物もお礼を言ってきた。


 「いや、数人助けられなかった訳だし、その気持ちは死んでいった仲間に贈って。」

 こうして謙遜しておくのは会話のコツだ。

 勝手に向こうから良い印象を抱いてくれる。

 

 

 「いやしかし......」

 この言葉を待っていた。

 「じゃあ、こうしようよ。」


 レッツ交渉タイム!



 「僕はちょうど遠くから来たばかりなんだよ。だからこの辺の常識とか結構疎くて......」



 たはは

 「おまけに無一文だからさ、ちょっと後でお金を貸してくれないかな? それで相殺しよう?」


 あと、

 「これも一頭譲ってほしいかなぁって。他の二頭はあげるからさ。」



 とどめに、

 「ちょっとこっちが貰いすぎか、あはは。」



 「ああ......っていやいや、本当にそれでいいのか!?」

 

 ほらね?

 こちらに大きな恩を感じている人にはギリギリ相殺仕切れない条件を提示して、その後に一歩引くと、条件が凄く小さく見えるんだよ。


 だから心の端っこで余計に恩を感じてとてつもなく謙虚なやつって好印象を与えられるんだよね。


 「うん。それでいいよ。」

 順調順調。



 しっかり話を聞かせてもらおうっと。

 


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