先輩の授業。
青くて頑丈な毛皮とそこそこ美味しいお肉を持っているちょっと大きい狼の魔獣。
間引かないと集団で村とか襲い始めるので定期的な駆除以来が出ている。
心臓部に魔獣特有の魔石があり、右の犬歯が討伐証明部位。
集団でかかってくるためそこそこ強いが、とても強いというわけでもない。
毛皮が丈夫で安く出回っているから、安い防具の素材にも使われる。
ただ数を倒さないと余り儲からない。
ガムルとはそういうモブのような魔獣らしい。
で、僕の役目は主に運搬。
戦闘ではサポートになった。
魔獣の遺伝子を取り込んだせいかアホみたいに力持ちになったから、まあ妥当な役割だと思う。
「ま、ガムル程度だったら遅れはとらないさ。安心しろ。」
トムさんが頼もしい。
現在僕はトムさんとそのお仲間二人と四人でパーティーを組んでいる。
それぞれミラさんとボブさん。
どっちも剣を使う前衛のようだ。
バランス悪いけど魔法使いの方達はマンティコアの毒針で頭が溶けちゃったし仕方ない。
この世界にある魔力は生命力に深く結び付いているらしくて、体内から枯渇すると弱るけど、逆に大量に持っている人は下半身を吹き飛ばされても一応生きていられる等、生命力が高いらしい。
一方で体が弱くて魔力が多いなんてちぐはぐな人は寿命が短いらしいし、多けりゃ良いってものでもないみたい。
魔法使いは魔力が多くて魔法を多用する人達を表す呼び名らしいから僕は今のところ違うかな。
前衛の人達は大体魔力が少ない人がなって、少ない魔力をやりくりしながら魔法で全身を強化しつつ戦っているようだ。
それでも種火とか飲料水とかは出せるらしいよ。
そして残念ながら、魔力は訓練では増えないらしい。
幼少期に訓練をしたら増えるってことはないみたいだ。
代わりに生け贄とか使う禁忌の魔法を使うと増えるとかいう話もあるらしいけど、トムさん達はよく知らないって。
性質や性格の違いで使える魔法の性質が変わるから、大まかに火、水、風、土、光、闇、無の七属性で分類をしているみたい。
魔力が多くて何か尖った性質を持つ人の中には属性を超越して固有魔法って言う分類の魔法を使える人もいるようだ。
行使するにはキーが必要らしいけど、よくわからない。
トムさん達の使っている魔法は『攻撃強化』ってキーで身体を強化する効果らしいよ。
「おい、ヒデ?」
「なに?」
「こっから先はガムルの住処だ。気を付けろ。」
「わかった。」
こっから先にいるらしい。
どんな姿をしているのかな?
優秀な遺伝子を持っていたらうれしいんだけど。
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