朝御飯
「ふあ......。」
よく寝た。
そういえば宿に泊まったんだっけ。
意外と綺麗なベッドだったせいか安心して寝れたよ。
今は......日の登り具合から見て七時ぐらいかな?
まあ妥当な時間だ。
予定もないし、とりあえずご飯食べてギルドで依頼を受けよう。
マンティコアを乱獲して売却するのも悪くないけど、依頼受けた方が冒険者って感じがしそうだ。
宿屋の一階に降りて、食事ありで宿泊するとついてくる朝御飯のセットを注文する。
ちょっと待っていると階段の方からトムさんのパーティーが降りてきた。
「ヒデは早起きだな。」
「おはよう、トムさん。」
「よく寝れたか?」
「結構。」
「それは良かった。」
そしてちょうど運ばれてきた朝御飯を食べ始める。
メニューは黒パンとなんかの野菜のサラダ、肉が入っているシチューと果物のジュース。
こっちでは果実水っていうらしい。
中々ボリュームがあってびっくりしたけど、冒険者が主な客層らしいし、おかしくないか。
では、いただきます。
......うん、堅いね。
でも外側だけだ。
中は意外とやわらかい。
あとちょっと酸っぱい。
外もクッキーみたいな食感でサクサク食べられるから悪くないかも。
サラダは......ちょっと苦い。
品種改良とかしていないのかな?
野草みたいに灰汁? が強い。
まあ上にかかった胡麻ドレッシングみたいな何かで普通に食べれるね。
シチューの方は......結構おいしい。
肉から良い出汁が出ている。
果実水の方は......桃? 梨?
なんか不思議な味だね。
ちょっとぬるいけど、酸っぱくておいしい。
もぐもぐ......
もぐもぐ......
「御馳走様。」
いや~
前の世界では朝御飯はシリアル一杯とかアメリカンな食生活だったし、胃袋的に少し心配していたけど食べれたよ。
味も中々で良いことだ。
メシマズ異世界とかだったらどうしようってちょっとひやひやしたけど。
よし、ギルドで依頼を見てみよう。
食器を返したヒデは冒険者ギルドにむかった。
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