タバコを吸わないという、資格!
最近は、タバコを吸わない人の方が、吸う人よりも雇用の機会や昇進の機会が多いのは、事実である。
タバコを吸う人たちのために、わざわざ喫煙所を作るなら、お酒を飲む人のためにバーを作れ!
と言い出す人もいるかもしれない。(バーは、禁煙であってほしいが・・・)
エピソード22
恵子が、会社に帰ると課長の矢崎が声をかけてきた。
「どうだった、井上社長は?」
「そうね、禁煙するって言ってたわ!」
「は?、禁煙?意味が分かりません?」
「良いの良いの、わからなくていいの!キチンと、変更の内容は聞いてきたし、求人のところも変更したいからって、言ってたわ!」
「ほう、求人もかい? なんでまた?」
「自分も禁煙して、会社の喫煙者は無しでいきたいんだって!」
「なるほどね、最近喫煙者は、取らない会社が増えているらしいからね!」
「課長、知っているんですか?」
「ああ、確か星野リゾートという会社だったかな?企業競争力のアップの為らしいね!」
「課長、ありがとうございます。実はどんな求人のホームページにしたら良いか、悩んでたんです!」
「星野リゾートですね、参考にしてみます!でも、雇用法なんかに触れないんですかね?」
「んーん、企業理念がキチンとしていれば、大丈夫だと思うよ!タバコを吸わないということが、立派な資格なんじゃないかな!」
「なるほど、企業理念がキチンとしていれば、ですね!ホームページも企業理念を追加ですね社長に言ってみます。」
「他にも、韓国のサムスンや、外資系などは、喫煙者は役員になれなかったり、昇級できなかったりするようだよ。」
「へーーっ!、何でですか?」
「禁煙できないということは、自分を律する事ができない。自分を律することができない人間は、他人を律する事ができない!」
「つまり、あなたもそうでしょと、言われれば反論が難しいということかな?」
「課長、スゴいですね。日本のように、自分のことは棚に上げてってやつですね。」
「おいおい、あんまり持ち上げるなよ。でも、今週の給料日の後の金曜は飲み会だったね。経費で少しいけるか部長に言ってみるよ。」
「さすが、課長よろしくお願いします!」
「ははは、じゃ、頑張ってくれよ。」と、矢崎課長は、去っていった。
切符のいい、タバコを吸わない課長である。惚れちゃいそうだが、高校時代の同級生の、奥様がいらっしゃる!う、うらやましい!な。
「星野リゾート、星野リゾートっと」独り言を言いながら、インターネットで検索してみると
なるほどね、入社までに禁煙できるという、誓約書を書けば入社できるんだ。
ふんふん、と、変更箇所のホームページへの取り込みと、求人部分の簡単な案と、企業理念の案を簡単にまとめて、
井上社長あてに、FAXを入れた。
社長は、メールが苦手らしく、FAXで送ることになっている。
まー、年がら年中パソコンをいじっているのは日本人の大体 7、8割もいるらしいのだが、井上社長は仕入れ支払いのネットバンクと、株しかやらないらしい。
だからこそ、お仕事がいただけるのかなと、感謝感謝、頑張ろうっと!
午後、9時を回り、「お疲れさまでした。」と、自宅への帰路につく。
途中で、コンビニによって夕食、ん、夜食を買って帰ろっと。
夜食を買って帰ると、一人暮らしの寂しさがふつふつと沸いて、、、こない!
「なんだこの匂いは、臭い臭い、これは、アイコスの臭いだ!」
「あああー、しまった、トイレの換気扇、回しっぱなしだった。」
「きっと、ドアの隙間からどこかの、匂いが入ってきたんだ。」
「扇風機!扇風機!」、窓を開けて換気扇を回して、扇風機であおってもなかなか消えない!
タバコの臭いよりもしつこいかも?!
この匂いが、アイコスだと分かってから、こんなくさいのの中で食事は出来ないなと、思っていたので。
なんか、ガッカリすると同時に、なんか怒りが込み上げてきた!
パソコンを立ち上げ、「アイコス」で、検索すると、出てくる出てくる!
そうだ、タクシードライバーを追加して、「あったあった、えええーー、」
かわいそう、「断りもなくアイコスを吸う人が居るから、怖くてお客様を乗せられない!」って
恵子は、さらに怒りが込み上げてきた、
「私も何かできないかな?」とは、思たのだが、今日は、{どうしてドライバーに確認もせずにアイコスを吸うのですか?}という
質問を、YAHOOに残してっと、明日もあるし食事して風呂入って寝よう!
こうして、恵子は、また一つ、嫌煙モンスターへの階段を上がったのだ。
エピソード22 END
なぜ? 禁煙の場所で吸うのか? 疑問だらけの喫煙者。
一部の、心無い喫煙者のために全体が、肩身の狭い思いをしているのかもしれない。