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ふゆのひ

それから、しばらくしてーーーー。




かぜのひ、です。



かもちゃんは、たびにでます。




ちいさなおいけに、どこからか

あつまってきた、かもたち。




たくさんいるので、みまわしてみたのですけれど

おとうさんはいません。






いつか、たびさきであえるだろうか。




かもちゃんは、はばたいでみます。


かぜがふいて、とびたてそうです。






いちわのかもが、かぜのむきにとびだします。



おいけのみずを、かけるように

はばたきながら。





そのうちに、みんな、とびたちます。




なぜか、おなじむきにとぶのです。




かもちゃんは、きしべのかめさんに

おわかれをいいます。





さようなら、ありがとう、またいつか。





でも、かもちゃんも

ここにもどってくるのか、わかりません。



おとうさんみたいに、どこかへいって

そこでいきていくのかもしれません。




でも、とりあえず。




かもちゃんは、なつかしいおいけのみずを

おもいきり、けって


はばたきます。


とおい、おそらをめざして。




からだが、おもくかんじます。


つばさが、きしみますけど



すぐに、なれました。





みおろすと、おいけは




ちいさな、みずたまくらいにみえました。






とても、とても

さびしいけれど



でも、たびたつのは



なんとなく。





ふるさとの、おいけにすむ

かめさんたち、こがめさんたち

まごかめさんたち、そして


ひまごかめさんたちのために。





かもちゃんは、あたらしいそらをめざして


はばたきます。



ひゅう、と

かぜが、ほほをかすめます。






みんなといっしょに、とおいおそらを

めざします。





おひさまは、ゆうやけ。




まっかです。




にじんでみえるのは、おひさまが

まぶしかったから。



かもちゃんは、そうおもいます。






さようなら、ありがとう。


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