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六話

今まで読んでくれた方々へ活動報告の方に重要な報告があります。


読んでくれると幸いです。

           バカン



オジサンはまず散弾銃を撃って来た。


近い距離に僕が居たから避ける事は出来無い。


そう判断した直後、僕はメイスを盾にする形で持ち上げた。


メイスに散弾が当たる。




          ガキャン




メイスだけでは防ぎきれずに、機体のあちこちに傷

が出来る。


たがコクピットはメイスで守りきった。


機械人はハガタメタルで出来ているが、コクピットはハガタメタル改と言う合金で出来ている。


ハガタメタル改はハガタメタルに比べて、強度が増している。


だから他の部位に比べて頑丈だが、衝撃などでミナト粒子が減るのはまずい。


ミナト粒子が無くなったら、戦闘どころか命さえも危うい。


でもそれは、オジサンも同じ事。


君世が、



 「若様。近づいて来る機械人がおるのじゃ。」



解放軍なり企業が此処に来るまでに、決着を着けておきたい。


急ぐか。


どの道、戦闘用にアップグレードして無い僕の機械人は、戦闘用にアップグレードしてある機械人と比べて、装甲は無いしミナト粒子の量も少ない。


散弾を後3発まともに受けると、コクピットは無事でもそれ以外は保たないし、ミナト粒子も無くなる。


オジサンは散弾銃をまた発射する。




          バカン




僕はそれに当たる事無く回避する。


僕のメイスは接近戦用だからオジサンに近づく必要があるが、オジサンはそれを分かっているから、僕を近づけさせない。


弾切れまで避け続ける事も出来るが、何処の誰とも知れない機械人がこの場所に向かっている以上、早く決着を着ける必要がある。


よって弾切れまで避け続けるのは却下だ。


避けながら、接近戦を仕掛けるしか無い。


僕はオジサンの機械人のコクピットに3発ほど打ち込んでいる以上、オジサンの機械人は持って後2発だ。


後2発打ち込めば良いならば、やる事は決まっている。


接近して打ち込む、それだけだ。


今此処に来ている機械人は恐らく解放軍の機械人だから、この後も戦闘があることを考えると、被弾は避けたい。



 僕はオジサンに向かって走る。


君世が、



 「捨て身で突っ込むつもりかぇ?」



と聞いて来たので、僕は否と答えて、走り続ける。



 「ならば、好きなように動くのじゃ。妾が援護するのじゃ。」



そう言ってくれた。


君世と共に戦闘するのはこれが始めてだが、安心して機械人を動かす事が出来る。



『捨て身の特攻か坊主ぅ~!!。』



オジサンはそう言って僕がメイスの間合いに入る近くで、散弾銃をぶっ放す。




          バカン




そういって散弾が発射されるのをスライディングしながらかわす。


オジサンは驚いて、



 『なにィ。』



と言って動きが一瞬止まる。


その隙に僕はスライディングしたままのいきよいで、オジサンのコクピットを打ちつける。




          ドガン




大きな音が辺りに響いた。



 『うぉぉぉお!!。』



オジサンが叫ぶ。


オジサンはいちいち煩い。


僕はそのままオジサンの機械人の後ろに行き、スライディングの体勢から起き上がる。


そうしてまたオジサンにメイスを打ち付けようと、メイスを持ち上げるとオジサンは、散弾銃を放り捨て、刀で僕を斬り捨てようとして来た。



 『死ね! 坊主!!』



オジサンはそう言って刀を振り下ろす。


僕は刀で攻撃して来ると思ってたので、直ぐ様回避行動を取り、刀を避ける。


オジサンはそんな僕を視て、



 『日和ったか坊主ぅ~!。じゃあ死ね。』



そう言って僕に怒涛の攻撃を仕掛けて来た。


逆袈裟斬りから真向斬りにそれから突きになり一文字斬りへと続く。


父が剣術を習っていたので、基本の型などは分かる。


それを僕は余裕でかわす。


余裕でかわす僕を見たオジサンは、さらに攻撃を続ける。


何度も同じ攻撃を仕掛けて来る。


動作はどれも一緒で、マニュアルでは無くオートだと分かる。


素早く次の攻撃に移れているが、それだけだ。


動きが読みやすい。


やはりオートだと駄目だなと思う。


マニュアルだとこんなに読みやすい事は無いから。


マニュアルは何をしてくるか全く分からない。


訓練所のあの理不尽な機械人の様に。


やはりあの機械人は理不尽だったのだ。


オジサンがあれを倒したら機械人の操縦は大丈夫だと言っていたが、まさにその通りだ。


そう言っていたオジサンは、あの理不尽な機械人を倒した事は無いのだろう。


あれは確かにオジサンみたいにオート操縦では、動きを読まれ倒すのは難しい。


倒せない訳では無いが。



 ボタンを押して機械人に行動させるのは簡単だが、一度し始めた行動を急に変えたりするのは難しい。


やって出来無い事はないが、オートだとその負担はアンドロイドに降りかかる。


アンドロイドの処理能力をどれだけアップグレードしているかにもよるが、無理し続けるとアンドロイドの処理能力を超えてサポートが出来なくなる。


そうなれば、オートの場合はその時点で機械人を動かす事が出来なくなる。



 オジサンは更に焦っているのか喚き散らしてくる。



 『何で当たらねぇ?。 この連続攻撃を此処まで回避された事は無い!!。』



その後繰り出して来た真向斬りをメイスを手放し白刃取りをする。



 『は!?』



オジサンはびっくりしたのか動きが止まる。


その隙に僕は、オジサンの刀をへし折る。




          バギン




鈍い音がしてオジサンの刀が折れる。


その折れた刀の切っ先をオジサンの機械人の頭にぶっ刺す。




          ズバン




そんな音がしてオジサンの機械人の頭に折れた切っ先が刺さる。


この間にオジサンが動く事はなく、ただされるがままだった。


頭を切っ先が貫いているので、コクピットのモニターには正常に情報が入って来ない。


これで勝敗は決した。


これならば最初に不意打ちを仕掛けずとも良かったと思う。


コクピットを狙わなかったのは、オジサンを無傷で手に入れる為と、コクピットは頑丈なので折れた切っ先では刺さらないからだ。



 オジサンの機械人を倒す。


そこで漸くオジサンが状況を理解して、



 『待ってくれ!!  坊主の両親を殺した事は悪かった。  坊主を自由にしたかっただけなんだ。』



『このまま俺を見逃してくれたら、俺を倒したって事で解放軍の幹部になれる!!。』



『だから俺を見逃してく』



そんなオジサンを無視してオジサンの機械人のコクピットを、オジサンの機械人から取り外そうとする。


それをオジサンは僕が殺そうとしていると勘違いして、



 『あぁ〜待て待て待て!! 何でもするから殺さないでくれ!』



それさえも無視して、オジサンの機械人の上半身を踏みつけ、コクピットを両手で引き剥がす。




        ビキビキビキ




         バギャン




という音がしてコクピットが機械人から離れる。


そしたら漸くオジサンの声は聴こえなくなった。


オジサンが入っているコクピットを地面に置き、武器を装備し直す。


今度はオジサンと同じように散弾銃と剣を装備する。


刀じゃなくて剣なのは、僕は未だに刀を機械人で扱えないからだ。


剣は刀と違って多少無茶が出来る。



 「向かって来る機械人は4体。 もうすぐなのじゃ。」



君世が教えてくれる。



 それから直ぐに4体の機械人が訓練所に入って来る。



 『た 大佐の機械人がボロボロになっているのか?。』



『そんな筈はない!。 だとしたら我々では。』



『黙れ!。大佐がまだ生きているかもしれん。

お救いせねば』



『だ だがどうやって大佐を!?。』



混乱している所悪いが、土産はオジサンで間に合っている。


だから生かして置いても面倒だし殺す。


悪く思ってくれていい。


混乱している4人組に攻撃を仕掛ける。



 まず1番近くに居た奴に剣を振り下ろす。




          ズバ




そして散弾銃をぶっ放す。




          バガン




1番近くに居た機械人はそれでバランスを崩し倒れる。


倒れた機械人は放って置いて次の機械人に攻撃を仕掛ける。


しかし此処で、敵の機械人達が立て直し、僕に攻撃を仕掛けて来た。



 『うぉぉぉ~!!。』



『倒れろ!。』



『調子に乗るな!。』



3人が攻撃をしてくるが、突きを放ってきた奴の攻撃を、上半身を後ろに反る事で回避し、他の奴らの攻撃を、そのままバク転する事で回避する。


3人同時だったら攻撃を食らっていたかもしれない。



『ば バク転だと!。』



『こ コイツは!!。』



『マニュアルだと!。』



3人は驚く。


僕は倒れた機械人がまだ起き上がってないのを見て、攻撃を仕掛ける。


散弾銃を発射、




          バガン




1体の機械人に命中。


続けてもう1体に、




          バガン




命中そして最後に、




          バガン




最後の機械人に命中。


3人共たいしたアップグレードをしてない様でバランスを崩す。


防御出来てたら、バランスを崩す事は無かっただろうが、防御出来なかったので、バランスを崩す。


そして1番近くの機械人の頭に剣を叩き込む。




          ズバン




また1体倒れた。


続けてもう1体の頭に剣を叩き込む。




          ズバン




これでまた1体倒れた。


そして最後の機械人のコクピットに散弾銃を放つ。




          バガン




そして改めてバランスを崩した所に剣をコクピットに叩き込む。




          ズバン




コクピットに衝撃が入って倒れる。



 「若様!。 始めに倒れた機械人が起き上がってこちらに来るのじゃ。」




 「後3秒なのじゃ!。」




その機械人は僕の斜め後ろで前面にあるモニターでは、ちゃんと見えない。


それを君世は僕の後ろで、君世の前の小さいモニターで確認した情報を僕に教えてくれる。


君世は後ろの座席付近にあるレバーで、僕の機械人の情報などを僕の前にある前面モニターに、表示して教えてくれているが、それ以外の情報を声に出して教えてくれるのは有り難かった。


僕はその情報を聴きながら行動をおこす。


前に居る倒れた機械人を跨ぎ、そして向かって来る機械人に蹴り飛ばす。




          ドム




蹴り飛ばした事で相手は面食らい、避ける事も出来ずに蹴り飛ばした機械人とぶつかる。



 「若様。今の蹴りで右足が損傷したのじゃ。」



損壊していないなら動くから問題無い。


それらを無視して先に倒れた2体の機械人の方に向かいトドメを刺す。




         ガキャン




2体の頭を完全に壊し立ち上がっても戦闘出来無い様にした。


それから重なり合って倒れた2体の機械人の元に向かいこれまた頭を壊す。




         ガキャン




それで漸く一段落。


後は頭を壊された機械人が4体、順番に殺していく。




    ズバン ズバン ズバン ズバン




1体目の機械人のミナト粒子が無くなるまで、コクピットに剣を叩き込む。


コクピットに使われているハガタメタル改は同じハガタメタル改で造られた武器じゃないと、壊すのに時間が掛かる。


でもミナト粒子を無くした後コクピットに、衝撃を与えてコクピット内に居る人を、その衝撃で殺す事が出来る。



 『や 止めてく』




          ズバン 




声が聴こえなくなり1人殺した。


それから順番に殺していった。




ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン ズバン 




 『助け』



『か 神さ』



『俺にはこ』




      ズバン ズバン ズバン




そして誰も喋らなくなった。


これで此処での戦闘は終わった。



オジサンのコクピットを回収して訓練所から去る。


足が損傷していてぎこち無いが、生き残り戦利品を手に入れる事が出来た。



 宇宙が騒がしい。


解放軍と企業の戦闘が始まったようだ。


この惑星内も戦場になるだろう。


僕はゆっくりと戦場になるであろう場所から離れる事にした。



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