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一話

 僕は現状に満足していた。両親が居てお金だって一般平均ぐらいあった。そして何より平和だった。だが少しこの世界に思う事がある。      

 

 地球は統一され、地球人類帝国となり、人類は宇宙に出て、宇宙さえも支配した。

支配の過程で異星人たちと戦争になり全て絶滅させた。

僕は絶滅させるのはやり過ぎだと思うが、その絶滅戦争から千年以上経った今、そんな事思っても仕方ない。

でも、この広い宇宙の何処には、今でも異星人たちは生きて居るのではないか、と心の何処かでは思って居る。 

  

 そんな外敵も居らず、帝の統治によって平和に暮らして居る僕らだが、貧富の差は激しい。

この広い宇宙には、五大企業と呼ばれる企業がおり、その五大企業が富を独占している。

企業は他にも有るが、この五大企業が搭乗型ロボットやアンドロイドの、製造をほぼ独占しており、利益は五大企業に流れて居る。


 この宇宙で暮らしていくには、搭乗型ロボットは欠かせない。土木工事から建設、果ては企業同士達が争う為の、戦闘用ロボットまで幅広い所で、活躍している。

帝は現状を変えるつもりは無く、人類同士で争う事を、支持している気さえする。

何故なら、ロボット同士が殺し合う見世物まで有るのに、それを止める気配さえ無い。搭乗者が死んでしまう事態も有るのに、子供も観れるテレビ番組で、放送しているのは、ちょっと可怪しいと思う。

大人は皆搭乗型ロボットと、アンドロイドを所有しているし、ロボットに搭乗してケンカも有る。警察は居るがやる奴は居る。


 そんな僕だが、十五歳になると国から機械人とアンドロイドが送られる事に少し舞い上がっている。


 機械人とは搭乗型ロボットの事であり、アンドロイドは、操縦のサポートをしてくれる存在だ。送られるのは、量産型機械人と、これ又量産型のアンドロイドだ。量産型と言っても、ここから色々自分用にアップグレード出来るので、最終的には近衛達が使っている機械人よりも、スペックが上回る事も有る。

何せ近衛が搭乗する機械人は、この広い宇宙に二つと無いオーダーメイドだからだ。オーダーメイドだから、凄いのは当たり前だが、搭乗者の操縦スキルもまた凄い。量産型でスペックだけ上回っても、操縦スキルが近衛と一般操縦者では、天と地ほどの差がある。

近衛は完全マニュアル化して操縦していると聴く。機械人を完全マニュアル化して操縦するのは、狂気の沙汰だ。一般人はとてもじゃないが無理だ。たが出来れば近衛になれると噂がある。

一般人には、サポートアンドロイドが送られる。アンドロイドと一緒に機械人に搭乗して操縦する、これが普通だ。アンドロイドもアップグレード出来て、操縦スキル強化や、はたまた喋り方等を変える事が出来る。


 将来の事は決めて無いけど、戦闘用にアップグレードしていきたいと思う。

別に戦闘する予定は無いけど、何となく戦闘用にしたかった。

ちなみに量産型はどの企業も一緒だが、そこからアップグレードしていくには企業に頼むしか無い。

企業には個性があり、企業事に違う。どの企業にアップグレードを頼むか慎重に決め無いといけない。


 何にせよ明日家に機械人とアンドロイドが来る。

企業を決めるのは、それからでも遅く無い。

楽しみだ。 

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