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異世界転生、その先で私がなったのは"婚約者に好き放題され傷ついている女性"でした……。  作者: 四季


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1話「今日、異世界に転生した」

 今日、異世界に転生した。


 平凡な一般人だった私は事故で死に、気づけば知らない世界の見知らぬ女性となっていたのだ。


 最初別人になっていると気づいた時には驚いた。


 だってあり得ないだろう? そんなこと。私ではない私になる、なんて、まるで小説の中の話のようではないか。そんなことが急に起きて、現実と思えるか? すぐに理解できるものか? ……そんなわけがないじゃないか。


 でも、確かに、私は私でなくなった。


 今の私はアイトレッタ。

 長く伸びた美しい金髪と紅の瞳、そして整った顔、それらがとても魅力的な二十歳の美女だ。


 ――で、脳を探って得た情報によれば、彼女にはある悩み事があったようなのだ。


 アイトレッタには一つ年上の婚約者がいる。その名はカイル。しかし彼は婚約者がいる身で他の女にも手を出していて。裏でこそこそと、学園時代の後輩と関わりを持っているようなのだ。


 ただし、アイトレッタはそのことを知っていることをカイルにまだ明かしていないようで。


 ……まぁ、もやもやするだろうな。


 でも、すぐに言ってしまえないというのも、理解できないことはない。


 アイトレッタはきっと優しい人だったのだろう。

 だからこそはっきりと切り込めないまま時が過ぎているのだと思われる。


「アイトレッタ、良かった……助かって……」

「ごめんなさい母さん……」

「貴女がそこまで思いつめていたなんて知らなかったわ」

「言うべきではないと思って……」


 ちなみに、アイトレッタはそのことを苦に、自殺未遂をはかったようである。


 それで、その際に中身が私にすり替わったようなのである。


 では彼女自身はどこに行ってしまったのだろう?


 それは謎のまま。

 でもきっと明かされはしないだろう。


 人の中身のありかなんて簡単に分かるとは思えない。


「アイトレッタ、これからは何でも言って。相談して。ね? だから、まずは、今回のことについて……」


 思いきって言ってしまおう。


「カイルさんが浮気している」


 そう言えば。


「え……!?」


 すぐ横にいる母の顔つきが変わる。


「何……を、言って……」

「かも、しれないの」

「何ですって? でも! 貴女と彼、いつも仲良しだったじゃない!」


 違うのか? でも脳には確かにその記憶が残っていた。だから単なる嘘とは思えないのだが。もっとも、私が知っていることではないからどこまで本当かは分からないのだけれど。けれども多分完全な嘘ではない、そんな気がする。調べてみる価値くらいはあるのではないだろうか? あと、仲良さげにしていたのは多分アイトレッタが無理してそう見せていたのだろう。


「相手は誰なの!?」

「多分……カイルさんの後輩」

「後輩? って、もしかして!? 学園の時の!?」

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