新機能「いいね」は、基本的には人気作品、人気作者の役に立つ機能です。では、その他のユーザーは「いいね」を何に活かせばいいのか、検証してみましょう!
皆様今晩は! シサマという者です。
最近になって、遂に私の住む北海道釧路市でもオミクロン株が流行してしまい、介護職の私はてんてこまい。
「なろう」に来て2年4ヶ月目にして、初めてプライベートの忙しさで全く執筆出来ない日々を送っていました。
そんな私でも、2月の声を聞いてすぐに実装された新機能「いいね」の詳細には、すぐに反応して目を通してしまいましたね。
私個人は、「いいね」という機能の恩恵を受けられるタイプのユーザーではありませんけど(笑)。
今回は、この新機能である「いいね」が何を目的に実装されたのか、また、その目的以外には何に活かせるのかを検証し、このサイトの発展と自身の成長の為に取り組むべき行動を模索したいと思います!
……さて、既に様々なユーザーの方々が発言されている様に、今回の「いいね」機能には残念な点が2つあります。
最初にポジって最後にネガると私の印象が悪くなるので(←自己保身)、まずは残念な点から検証していきましょう。
①「ログインしなければ『いいね』出来ない」
これは残念ですね。
「なろう」にログインする程このサイトの魅力を知らない、長期休み等を利用して訪れた「新世代の一見さん」が、「いいね」すら押せないのは致命的です。
「なろう」が様々な偏見を持たれながらも毎年ユーザーを拡大してきた理由は、人気作品を読んでみたら意外と面白かったとか、思っていたイメージと違う作品と作者が多くいた、ランキング以外にも腕試し出来るコンテストが沢山あった、といったポジティブな驚きがあるから。
評価や感想より気楽で、ログインよりも気楽な意思表示であるはずの「いいね」が一見さんに使えないのであれば、「いいね」の数がすぐに頭打ちになってしまい、実装の効果は無くなってしまいます。
何故ならば、ログインしていて「いいね」も押せるユーザーなら、感想のハードルは高くても、評価やブックマークならやがて入れられる様になるので、作者側が「いいね」の上限を予想出来てしまうからですね。
もし、「いいね」の数が評価人数やブックマークの数を超えていたら、それはそれで作者側は「この人達はどうして評価してくれないんだろう?」と、嬉しさよりも不安が募るかも知れません。
②「『いいね』の数は、作者しか見る事が出来ない」
これも非常に残念ですね。
所謂「0ポイント、感想0作品」にも感性の近い読者が現れ、取りあえず評価の前に「いいね」がいくつかつく可能性があります。
その場合、この作品は同じ0ポイント作品であっても、埋もれた佳作であるとアピール出来るチャンスを得る事が出来るのですが、読者に見えなければそのチャンスは黙殺される事になります。
例え0ポイント作品であっても、「いいね」が少しでもつけば、いずれ評価や感想も期待出来ると、作者の励みになるでしょう。
でも、その喜びを効果的に知らせる事が出来ません。
「いいね」機能を実装してくれた事はポジティブに捉え、いつかはログインなしでも「いいね」が押せる、そして「いいね」の数を読者にも見える様にする改革が欲しい所ですね。
それでは次に、今回の「いいね」機能実装でポジティブに変わる所を検証してみましょう!
①「感想欄を閉じた作品、或いは感想欄が荒れてファンが応援しにくい空気の作品を変えられる」
これは人気作品、人気作者の為の機能ですね。
個人的に、今回の「いいね」機能実装は、これを最大の目的とした出版社や編集者からの要望だと考えています。
作品がランキングを上昇すると、無名の頃には許されていた誤字や展開の綻び、他作品との類似性などに厳しい批判が寄せられ、時に一線を超えた誹謗中傷が押し寄せる事も。
私個人は、作者側の問題もありそうな時は作者の味方はしません。
でも、わざわざ批判には行ったりはしないですし、感想欄が閉じられたらレビューや活動報告にまで進出して誹謗中傷するユーザーは、いかなる理由でも許してはいけないと感じますね。
そんな環境に置かれた場合、普通の作者ならメンタルにダメージを受け、感想欄を閉じたり、感想欄を放置したまま見なくなったりする事があっても仕方ないと思います。
しかし、この「いいね」機能があれば、作者は自分の味方の姿が確認出来る。
作者は皆、自分の作品を評価してくれる読者の姿が見えると嬉しいし、やる気が出ますよ。
そして何より、出版社や編集者は、書籍化作品や書籍化検討作品を見守る際、連載ペースやクオリティが低下する事態は避けたいもの。
唯一の不安は、「いいね」という意思表示が、炎上に燃料を投下する様な悪意で使われてしまった時、作者以外に「いいね」数が公開されていない事で、そのプレッシャーや苦しみを作者ひとりで背負う事になる現実です。
ですから「いいね」数は、いずれ読者からも見える様にすべきだと思いますね。
②「匿名性がプラスに作用し、読者としての自分に素直になれる」
この効用も大きいですね!
私を含めた作者側の人間は、どうしても新機能や制度改革を「自分の作品に光が当たる方向」にばかり期待してしまいがちですが、新機能や新制度を最終的に判断するのは読者なんです。
何故なら、読者は自分が評価されたり栄光を勝ち取らなくても読者を続けますが、作者は自分が評価されないと他人の作品を読む作業すら相手を選ぼうとしますし、すぐ文句を言うから(笑)。
え? 言ってない?
いや、行間から言ってます。
ラノベ読者舐めんな。
たまには読者としての自分を見直しましょう!
普段は固いイメージのユーザーが、エロい作品に期待して「いいね」しまくっても、バレないから大丈夫。
普段は可愛く、ほのぼのした存在感のユーザーが、ドロドロの復讐劇や無情のデストピア作品に期待して「いいね」しまくっても、バレないから大丈夫。
そして、私にとって一番ありがたい「いいね」の使い方は、正直余り好きじゃないユーザーの作品の中にある、ここだけはいいこと言っているな、というエピソードに、バレないから勇気を出して「いいね」して、自分の価値観と生き方を守りながらも、少し成長した様な気分になる事ですね(笑)!
皆様、当たり前の事を言いますが、好きじゃないユーザーを評価する必要はありません。
しかしながら、どんなユーザーでもたまにはいいことを言うもの。
その時は好き嫌いを超越して相手を認めてあげましょう。
取りあえず今は、その為に「いい(こと言う)ね」機能があると考えています。
自分の事ばかりで余裕のない作者は一度読者期間を設けて、どうせなら「いいね」で「なろう」を静かに変えてみましょう!