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少女は影に潜まない  作者: 冬至 春化
一章 亡国の姫君について
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3.異人 上



 今日の鍛錬はこの辺りで終わらせておくか、とユォノは剣を収めながら息をついた。セオタスに声をかけようと首を巡らせると、彼はオリウと一緒に木陰で歓談している。二人の様子に険悪なものはないが、ユォノが行けばオリウが警戒を露わにするに違いない。堅物で頑ななオリウ将軍は、未だにユォノに対して心開く様子はないらしかった。


 仕方ないので、一人で後宮に戻ってしまうかとユォノは肩を竦めた。ユォノが後宮の外をある程度自由に出歩いているのは公然のことで、今更とやかく言われることもあるまい。

 訓練場から後宮の門に向かう小径を辿っていると、向こうからぱたぱたと軽い足音が近づいてくる。後宮を囲む塀沿いの道はいつも人気がなく、あまり華やかでない生け垣くらいしか見るもののない庭園である。こんなところに人がいるのか、とユォノは意外な思いで立ち止まった。


 果たして、姿を現したのは顔なじみの少年兵、リトである。

「ユォノさま……!」

「リト? それにしても、一体……」

 リトはユォノの姿を見つけると、虚を突かれたようにその場に立ち尽くした。ユォノは早足で歩み寄り、その顔を覗き込んで「どうした」と眉をひそめた。少年の目は真っ赤で、涙さえ滲んでいる。しかし何より目を引くのが、青あざになっている頬である。それは明らかに打撲の形跡で、恐らくは何者かに殴られたのだろうと想像がついた。


 ユォノは身を屈め、小柄な少年の顔を覗き込む。

「大丈夫か、リト」

「大丈夫です。……少し、口の中を切ってしまったみたいですけど」

 リトは顔を伏せ、ユォノの視線を避けるように一歩下がった。その表情に怯えの色を見つけ、ユォノは目ざとく眉をひそめる。

「……誰かにやられたか?」

「そんなことは、」

 問えば、リトは弾かれたように首を振り、否定するような仕草を見せた。しかしその目は落ち着きなく彷徨い、後ろめたさが端々に滲んでいる。


「誰にも言わないよ。……教えて欲しい」

 ユォノは語気を和らげてリトに再度問いかけた。リトはあからさまに逡巡し、腹の前でぎゅっと両の拳を握りしめたまま、細い顎に力を入れて躊躇する。ユォノは軽く背を丸めたまま、リトが口を開くのを黙って待ち受けた。



 ややあって、リトは苦しげな表情でぽつぽつと語り出す。

「……僕は、フェウセスの人間ではありません。ユォノさまならお分かりだと思いますが、……そのことを良く思わない人もいますから」

「それにしたって、こんな酷い……」

 リトの頬に残った青あざもだったが、その手足も土埃に汚れ、服も酷く乱れている。よほど手酷い目に遭ったのだと一目で分かった。ユォノは眉根を寄せ、リトに詰め寄る。

「誰にやられたんだ」

「それは……」


 しかし少年兵の目に浮かぶのは怯えの色である。屈服させられることに慣れてしまった人間の目である。ユォノはつと息が詰まって立ち尽くした。快活な少年がこうまで憔悴するとは、一体どれほどの仕打ちを受けたことか。何より、愛想も良く、人当たりも良いこの子どもに対して、ここまで非道な振る舞いができる者がいることにユォノは戦慄していた。



「ごめんなさい、それでは」

 リトはこれ以上の詮索を拒むように、ぺこりと一礼すると足早に立ち去ってしまう。軽い足音が遠ざかってゆくのを見送りながら、ユォノは腕を組んで眉間に皺を寄せた。


(フェウセスにおいて、被征服者とそうでない人間との間に、これほどまでの差別があるとは……)

 ユォノは口惜しさに歯噛みする。後宮での扱いを思えば、リトの言葉の意味も自ずと知れた。後ろ盾もない少年兵ともなれば、力を持たない異端をいたぶるような人種にとっては格好の餌食だろう。


(やはり、溝は深いようだな)

 この分では、国王のトカットリア遠征に否を唱える者が少ないのも頷ける。自国民でない者を異端として排除するような気質が蔓延しているとなれば、ホルタへの更なる報復の機運が盛り上がるのも無理はないだろう。

(セオタスどのが周囲から信を得られないのも、そのせいなのだろうか。後宮の女たちも言っていた、――『お優しいだけの無能だ』と)

 ちらり、と脳裏で何かがきらめく。目を伏せて苦笑するセオタスの顔が思い浮かんだ。


(情に流されるな、冷徹であれ――)

 セオタスの言葉を胸の内で反芻した。自身の伴侶のことすら、まるで盤上の駒のように語っていた彼の横顔を思い返す。

(見誤ってはいけない。間違ってはいけない)

 ユォノは緩い風に髪をそよがせるがままにして、為す術なく立ち尽くしていた。


(……私には何ができるのだろう)



 ***


 それから数日が経ち、ユォノはリトの様子を気にしながら、渡り廊下の一角から訓練場を見下ろしていた。セオタスは他に用事があるとかでここにはおらず、ユォノもこれといった目的もなく城内をうろついているところである。

(リトは一体誰に狙われたのだろう。よく顔を出しているあの隊では、彼が虐げられている様子はない……むしろ可愛がられている方だと思うが……)


 腕を組み、ユォノは厳しく眉をしかめた。眼下で鍛錬を続けている兵たちはユォノの視線にいっかな気づく様子はなく、真剣な表情で剣を振るっている。誰もが真っ直ぐな太刀筋で弧を描いているのを眺めながら、ユォノはその粒の揃っていることに舌を巻いていた。正統で堅実な剣術である。彼らの教官としてついている者の性格が透けて見えるようだった。



 と、そこで、ユォノがいる渡り廊下の下を潜って一人の男が訓練場に姿を現す。兵は一斉に手を止め、男に向かって敬礼してみせた。それを受けて男は軽く手を挙げて応じ、訓練に戻るように合図をする。その後ろ姿だけでも正体は容易に知れた。この隊を指揮する将軍――オリウである。

 セオタスとは知己だそうで、親しげに話をしている様子も何度も確認しているが、これがなかなか厳格な男で近づきがたい。ユォノの生まれのこともある。オリウはユォノと打ち解ける気は全くないらしく、むしろセオタスに近づく輩として随分と警戒しているらしい。


 まるで鉄の板でも差し込んだかのように真っ直ぐに伸ばされた背を見下ろす。まだ三十路ほどの将軍だったが、オリウの髪にはいくらか白いものが混じりつつあった。そんな様子を無言で眺めていると、不意にオリウが弾かれたように振り返る。


 かっと見開かれた双眸が、ユォノのいる渡り廊下を見据えた。正面から視線がかち合い、ユォノは驚いて眉を上げる。鋭い眼光に射貫かれたように体が強ばった。オリウはユォノをその場に縫い止めるように目を眇め、数秒逡巡してから足早に視界から消えた。

 オリウの行方を追う余裕はなかった。物音一つ立てずに見ていただけなのに、まさかあれほど容易に気配を悟られるとは。早鐘を打つ心臓を胸の上から押さえながら壁に寄りかかると、不意に渡り廊下の一方から規則正しい足音が近づいてくる。


「――うちの隊に何かご不満でも? 寵姫さま」

「オリウ将軍、」

 険のある言葉を投げつけられ、ユォノは一瞬だけ気圧されて黙り込んだ。それから顎を引いてオリウと相対する。ユォノは努めて穏やかな声で応じた。

「ただ眺めていただけだ。皆熱心に訓練に励んでいる様子は、見ていて気持ちが良い」

「ありがとう存じます、寵姫さま」

 やや緊張気味に微笑むが、オリウは慇懃に目礼を返すだけで肩の力を緩めることはない。まるで当てつけのような振る舞いに、ユォノは思わず眉をひそめた。


「……その呼び名は好かないな」

「では、お姫様とでもお呼びしましょうか」

「オリウ将軍は私の名をご存知でないだろうか」

 ユォノは目を細めてオリウを見上げた。オリウは悪びれる様子もなく「お名前を口にするなど恐れ多い」と思ってもいない表情で頭を振る。これではらちが明かない。ユォノは数度瞬きをしてから、すっと短く息を吸ってオリウの顔を振り仰ぐ。


「オリウ将軍……貴殿が私のことを受け入れがたいのは分かる。しかし、私とてそれほど厭われては良い気はしないというものだ。セオタスどののこともある、もう少し信頼して頂けないものだろうか」

「殿下のためと、貴女が仰るのですか」

 彼の言わんとしていることが分からず、ユォノは奥歯を噛みしめて身構える。オリウは緩く首を傾げ、片手で顎を撫でてみせた。

「それでは反対に申し上げますが、私は殿下のためを思って貴女を遠ざけようとしているのですよ」

「セオタスどののため?」

「ええ」

 迷いなく頷くと、オリウは身を屈めてユォノと視線を合わせた。存外に色の明るい双眸が、ユォノの目の奥を覗き込む。


「王とは、人の上に立つ者とは、聡明かつ冷酷でなければいけません。その点、殿下は非常にお優しい。払うべき犠牲を見捨てられないお方です。挙げ句の果て、何を考えているとも知れぬ夷狄に入れ込むと来た」

「言っておくが、寵姫に関する申し出は誓って、私から持ちかけたわけではない。むしろ私は自ら身を退こうと……」

「そこがお優しいと言っているのです。貴女がどう思おうと、殿下が貴女に心を傾けているのは自明で公然のことです。貴女は殿下の弱みになり得る。そしてそれは、殿下が王道を往くにあたってこの上ない障害となるでしょう」

 ユォノの腹の底に、ふつふつとした苛立ちが溜まってきつつあった。唸るような低音で畳みかけてくるオリウの口上に、些か釈然としない反発を覚える。しかしその正体を見つけられないまま、ユォノは返す言葉もなく黙した。


「何より不可解なのが貴女自身のことです。……一族郎党を殺され、故郷を跡形もなく破壊され、自らの身さえまるで物のように受け渡されているというのに、よくもまあそのように平然とした顔で殿下と向き合い、フェウセスの城内を堂々と歩けるものだ」

「憎悪を辺り構わず剥き出しにするのは馬鹿げた振る舞いだ」

 ユォノは目を怒らせ、細く開いた唇の隙間から低く吐き捨てる。体の脇に垂らした両の拳を強く握りしめた。


「私は憎むべき対象を見誤らないし、相手を敵国の人間とひとくくりにして考えることの愚かさを理解している。それだけの話だ」

「……流石、神童と名高い姫君であらせられる」

 オリウは両手を挙げて降参を示す仕草をした。その動作にユォノは眉を跳ね上げ、不快を表す。

「馬鹿にしているのか?」

「いいえ、まさか」

 オリウは姿勢を戻し、釈明するように肩を竦めてみせた。



「話は戻りますが、……うちの隊に何か問題でもおありですか」

 オリウは窓の外を一瞥しながら話題を変えた。ユォノはその視線を追いながら、「私が何か言っても聞き入れないだろう」と鼻先でせせら笑う。するとオリウは心外だと言わんばかりに肩を怒らせ、「私を見くびらないで頂きたい」と数段険しくなった声で反駁した。

「私は個人の好悪を職務に持ち込むことはありませんし、誰の言葉であろうと部下に関わる提言なら一考する余地があると肝に銘じております」

「……意外だな」

「当然のことです。……それさえできぬ者に、兵の命を預かる権利はない」


 憤然と言い放ったオリウを数秒眺めてから、ユォノは「申し訳なかった」と素直に詫びた。どうもユォノ自身も頭に血が上っていたようだ。然るべきでない場に好悪を持ち込むなというのは、なるほど金言である。



 胸の奥で密かに恥じ入りながら、しかしユォノは自身の知っていることを口にするべきか否かを迷って目を伏せた。異国民であるリトが何者かの暴力に晒されているとして……果たしてオリウはそれに適切に対処してくれるだろうか?

 オリウがユォノに対して警戒心を露わにするのと同じく、ユォノもこの将軍に対して全幅の信頼を置けないでいた。


「……いや、何でもない。ただ、素晴らしい隊だと感服していただけだ」

 迷って結局、ユォノは口を噤んで頭を振った。オリウは懐疑的な目をユォノに向けつつ、無理に追究するつもりもないらしい。白々しく礼を述べると、一度息を吐く。

「兵に伝えておきましょう」

「部下の様子をつぶさに見てやってくれ。……年少者もいるからな」

 それだけ告げて、ユォノはくるりと踵を返した。オリウが追ってくる様子はなく、ユォノは足早に渡り廊下を立ち去った。



 ***


 その翌日、セオタスに伴われて後宮を出たユォノは、角をひとつ曲がった直後にオリウと鉢合わせて目を丸くした。

「昨日ぶりですね、寵姫さま」

「ああ、オリウ将軍」

 そう言い交わした二人に、セオタスは面妖な顔をした。「昨日?」と怪訝そうな彼に、オリウが手短に答える。

「昨日、渡り廊下でたまたま行き会いまして。多少世間話をしただけのことです」


 明らかに嘘のあるオリウの説明に、しかしセオタスは「なるほど」と頷いた。それからユォノを振り返り、潜めた声で問う。

「……大丈夫でしたか?」

「特に何もなかったぞ」

 ユォノが頷いて応じると、それを見ていたオリウは、不本意そうに眉をひそめて腰に手を当てた。

「殿下、それはどういう意味ですか。殿下がご心配なさるようなことは何もありませんよ」

「ユォノどの、オリウが言っていることは本当ですか?」

「ああ」

「何でわざわざ毎回そっちに確認を取るんですか」

 オリウが憤懣やるかたないといった態度でユォノを指した。セオタスは悪びれる様子もなく「双方から意見を聞くことが大切だからな」と大真面目な表情である。


「良いか、オリウ」

 セオタスはオリウに向き直り、聞こえよがしに小さく嘆息した。その目が鋭く眇められる。

「ユォノどのは俺が自ら見込んだ女性で、非常に冷静で聡明な方だ。分かるだろう。……お前もユォノどのも、俺にとっては大切な盟友で、共闘する相手だ。駄犬じゃあるまいし、そう無闇に威嚇するものじゃない」

「しかし、殿下……」

「そこまで不満なら、ユォノどのが信頼に足らないという証拠を持ってくれば良い。見つけられるものならな」

 そう言い放ったセオタスに、オリウは苦い顔で黙り込んだ。ユォノは意外な思いで傍らの横顔を見上げた。セオタスの口元は厳しく引き結ばれ、上背のあるオリウの目を見据えて離さない。


(……驚いたな、)

 セオタスがユォノに関して、こうもはっきりと信頼を断言するとは思わなかった。ユォノは目を丸くして瞬きを繰り返す。……それにしたってオリウの意気消沈した様が痛々しい。これ以上の追撃を諫めるべく、ユォノはセオタスの袖をそっと引いた。

「セオタスどの、その……どうも、ありがとう」

 おずおずと告げると、セオタスは我に返ったように瞠目し、それからぎこちなくユォノを振り返った。ぱちぱち、と数度その瞼が上下し、直後、セオタスは無言のまま、瞬く間に赤面した。


「あ、あの、ユォノどの、」

「如何された、セオタスどの」

 あたふたと言葉を選ぶセオタスに、ユォノは首を傾げる。セオタスは痛恨の表情で額を押さえた。

「……申し訳ありません。あなたのことなのに、私がこんな風に勝手に断言したり啖呵を切ったりして……」

「ああいや、別にそのようなことは気にしていないが」

 ユォノは慌てて首を振る。セオタスは俯いたまま、どうやら自身の振る舞いを悔いているらしい。

「……セオタスどのが、あのような顔をするのは初めて見た。少し驚いただけだ」

 薄らと微笑みながら告げると、セオタスはなおさら顔を赤くし、黙り込んでしまった。



 ――と、そのとき、最も窓際に立っていたユォノの目は、視界の隅を横切って庭園の方へと歩み出した人影を捉えた。

(リト、)

 その横顔に見知った面影を認め、ユォノは全身を張り詰めさせる。何やら思い詰めたような暗い表情で、俯きがちに人気のない方向へ向かう、その姿がやけに気になった。

「……セオタスどの、少し、その」

 咄嗟にセオタスに声をかけるものの、動転のあまり上手い言い訳が浮かばない。案の定セオタスは怪訝そうな表情で、「どうかしましたか」と柔和な表情で首を傾げる。ユォノは胸の前で指先を強ばらせ、口実を必死に探し出した。


「えと、……今日は、書庫へ行こうと思っていたんだ。私は誰かと一緒にそうしたところへ行くのはあまり得意ではないから、一人で行っても良いだろうか」

「ええ、もちろん。場所は分かりますか?」

「前に案内してくれただろう。覚えている」

 ユォノはちらと横目で窓の外を窺いながら頷く。早くしないとリトを見失ってしまいそうだ。やおら焦燥感を滲ませ出したユォノに、オリウが腕を組んで眉間に皺を寄せた。口を開こうとした将軍を、セオタスが片手で制する。

 目の前で交わされた無言のやり取りにも気づかず、ユォノは浅く一礼すると慌ただしくその場を立ち去った。



 ユォノの背が角を曲がって消えるのを見届けて、オリウが低い声で隣を窺う。

「……殿下、」

「そんな顔をしてばかりいると眉間の皺が戻らなくなるぞ、オリウ」

 セオタスは迂遠な物言いで論点をずらすと、顎に手を当て、ひとつ嘆息した。

「ユォノどのは予測のできない方だな」

「奇遇ですね。私にもそのように見えます」

 セオタスとオリウは一瞬だけ顔を見合わせ、短く頷いた。




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