資料 王都迎賓館 略図
モデルは十六世紀後半のフォンテーヌブロー宮殿
『リリアル城塞』
迎賓館の搦手を護る城塞。王宮を外側から防衛する拠点を兼ねる。
『馬車溜』
馬車を止めていく園庭であるが、閲兵式会場や王都内の騎士団訓練場を兼ねる。
『馬蹄階段』
先王の依頼で作られた歪なU字型階段。出入りしにくいが、前面の広場からみられる時間が長くなる効果がある。
『聖三一礼拝堂』
先王が『聖王』足らんとして協力した修道会の礼拝堂形式に元ずく来客用の礼拝堂。婚約式はここで執り行われる。
『各ホール』
小規模な歓待及び階段などに使われる幾つかの部屋。大規模な式の待合としても利用される。
『園庭』
水路に面しており、非常時には物資の集積場としても利用される。庭園を利用した大規模な催しにも活用される。
『王の回廊』
先王が法国から招いた芸術家・建築家により施工された施設で、長さ50m幅6mのスペース。園庭と解放扉を用いて繋げることもできる。
先王のイニシャル『F』と印章『火竜』が散りばめられた装飾と、古い神話を題材とする寓話絵が多く描かれている。その解題は先王の死とともに謎とされている。壁は漆喰とフレスコ画、床は胡桃材の寄木造となっている。
簡易な謁見・面談のスペースとしても活用される。
『王室塔』
防御塔の形式で作られた王家の寝室が収容されている施設。円形の城塞のように作られた迎賓館の中央に位置し、地下の保存庫や武器庫など活用する事でこの塔だけでも半月程度籠城することができる。
『管理棟』
防御施設を兼ね、また、食堂や客室に料理を提供する炊事場を持つ建物。隣接する『衛士棟』と共に主に王の侍従や騎士が使用している。
『大食堂』
幅10m、奥行き30mほどの大規模なホール。元は中庭と外庭の間にあるピロティーのような場所として考案されたが、大規模な宴会・舞踏会を行う場所に改められた。
『礼拝堂』
二層の私的礼拝堂。上階が王家・下階が使用人が礼拝する場所とされる。
『客室棟』
晩餐会などに招かれた客と従者が泊まる場所。二階建てであり二階には数室の用意がある。下階は従者用のためかなりの人数が活用できる。
『城門楼』
リリアル城塞が計画される以前は搦手防衛施設として堅牢な物を想定していたが、城塞構築後は二層の回廊と中庭への通用門として簡素なものに設計変更されている。