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太陽と月  作者: 高槻博
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怒涛の通知音と初めての着信音、誕生日の日くらいは、、

夜は家族水入らずでお祝いするだろうということでプライベートな関係の僕たちは薄暗くなった頃には帰宅した。そのあと僕たち2人も寄り道することもなく、あっさり帰宅した。帰り道や彼女の誕生日パーチィーに恩田くんと出くわす最悪のケースを想像したが、そんな僕の考えは妄想に過ぎなかった。ほとんど丸1日彼女の家にいた訳だが、正直何を話したか、何が楽しかったか覚えていなかった。ただ誕生日パーチィーが楽しかったことは間違いなかった。そんな僕の頭の中にもベランダから驚かした時の彼女の顔、プレゼントを渡した時の嬉しそうな顔、帰り見送ってくれた時の笑顔、雨宮さんの親友が喜んでくれたことに対しての笑顔が鮮明に残った。


朝の起床が早かったということもあり、僕は睡魔に襲われたのでベットで横になっていると目が覚めてしまうほどのLINE通知が一斉になった。普段はLINEの返信なんて数時間に1回だし、遅い時は数日後に返したりする僕だが、その通知の量が気にならないわけもなく、すぐにLINEを開いた。予想はしていたが、案の定彼女からのLINEだった。スタンプなどどうでもいい内容ばかりだったが、1枚だけ画像が送信されていたので惰性で画像を開くとベットに寝転がっている彼女の写真が送られてきた。恥ずかしくないのかと嫌味の1つや2つ言ってやろうかと思ったが、誕生日の人の機嫌を悪くするほど僕はバカじゃないので持ち上げるように【さすが誕生日の人は輝いて見えるよ】と思いつく限りの言葉で彼女を持ち上げる。そうすると送った瞬間に既読がつき、瞬く間に返信が来た。【自撮りはおまけでしょ!】僕はじゃあ主役はなんだと聞こうとキーボードを打とうとすると彼女から次のメッセージが来た。【ぬいぐるみベットに置いてるんだ!でしょ?】彼女のタイピング能力を1人感心しているとまたしても次にメッセージが送られてきた。【宝物にするね!!】そう送られてきた返信を見た瞬間嬉しさはもちろんあったが、僕なんかが買ったものを宝物にするなんてやめておいた方がいいと思った。一方的に言いたいことだけを言われ、なんて返信しようか悩んでいると今度は着信がなった。僕の記憶の中では携帯の着信がなったのは初めてなので初めて聞く着信音で慌てて携帯を落としてしまったので、大方の予想はついていたが携帯を拾い画面へ視線を当てるとやはり彼女だった。出ないと言う手もあったし、間違いなく普段なら出なかっただろうが、なん度も言うがなんせ今日は彼女の誕生日だ。渋々着信に応じるとスピーカーで話しているんじゃないかと言うくらいの音量が出てきた。


「太陽くん電話いきなりごめんね!今日は本当にありがとう!クマさんのぬいぐるみ大切にする!」


「いえいえ。大したものじゃないけれど、そうしてくれると悩んだ甲斐があるよ。」


「あと!昼間は世界1幸せって言ったけど、世界1じゃなくて宇宙1幸せに訂正しとくね!おやすみ!またね!」


「おやすみ。」


おやすみの挨拶をしたのち、又しても彼女からLINEがきたが、本格的に眠くなってきたので彼女には申し訳ないが放置して寝させてもらうことにした。

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