表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
太陽と月  作者: 高槻博
32/123

色んなことでフワつく私の心は幸せだ。

あー。暑いなんでこんな暑いんだろう。朝の9時にしてこの暑さ。待ちに待った夏休み遊び呆けてやろうかと思ったが、案外予定も合わないもので家で過ごすことが多かった。もう既に入ってる予定のことを考えるだけで自然と気持ちがフワフワとしてくる。


ピコン


LINEの通知がなる。私の大親友、雫からの返信だ。

朝の7時前ごろ暇なら私の家で遊ぼうと誘ったことに対しての返信だ。午後からなら行けるという返信を見てまた一段と私の心がフワつく。


またしてもLINEの通知がなったので、すぐさま拝見する。今度は入学して仲良しの太陽くんだ。彼とは2人で遊びに行く約束をしたので、3日ほど前にその打ち合わせのためLINEをした。今頃返してくるなんて酷すぎるので次会った時は罰を与えてやろうと思う。笑

2人で遊びにいくということはデートみたいなもんだが、太陽くんはそれ呼び方を嫌がるのでお出かけという名目にした。彼を恋愛的意味で好きかと聞かれると答えに詰まるところがあるが、私は太陽くんが好きで大変気に入っている。だから今度のお出かけも非常に楽しみだ。何をしようかと考えるだけでまた一段と私の気持ちがフワつく。


そんな私の浮きに浮きまくっている心は次の通知で地に着く。クラスメイトの恩田くんからだ。恩田くんは顔立ちも整っていて運動神経も良く明るい性格のため、友達も多いし、女子ウケも非常に良い。私は基本的に人のことを好きになることはあっても嫌いになることは中々ない。だから彼のこと嫌いとまでは言わないが何故だか苦手だ。私に好意を寄せてくれているようで入学してから数え切れないほどのお誘いがきた。私は恋愛的意味で人を好きなったことがないので、初恋は今後にご期待だ。どんな人かと考えるだけで私の地に着いた心は再び浮きだした。とりあえず私の初恋は恩田くんではないだろう。


フワフワした気持ちも落ち着きだしたころ、なんとなくお昼寝をしたい気分になったので本能に従いお昼寝をすることにした。


「お姉ちゃん。お昼だから起きて。」


可愛らしい声の持ち主に起こされたからか私の寝起きな気分は悪くない。きっとこれがパパなら気分最悪だ。そうそしてこの声の持ち主は私の愛してやまない唯一無二の妹、雪ちゃんだ。


「雪ちゃん大好き。」


「寝起き早々何いってんの気持ち悪い。先に下降りてるよ。」


ご覧の通り私とは違ってクールな性格で大人びた感じだが、可愛いところもたくさんある。私はそんな妹が大好きだ。一応言っておくが、私にそっち系の趣味はない。


私はリビングに降りてママの手作りオムライスを食す。その美味しさに気持ちが一段二段とフワついた。女子力のかけらもない食べ方で美味しい美味しいオムライスを食べ終えた私はそのフワついた気持ちを維持しながら大親友、雫が来るのを待っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ