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幕間 ~リーデッタの野望~

各キャラクターの性格から行動を考えてみると結構プロットが変わってしまったので本編の続きはもう少ししてからアップします。

 「…!? レンツィオ、リーデッタ、ヴィオラなにか気配がする。先行は私、他の3名は援護を頼む、もしかすると久しぶりの迷い人かもしれん。気配が急に現れた」


 ジラルフォが反応した、私も近くから何か人の気配を感じる。私とレンツィオが「了解」という間ヴィオラはコクリと頷く …相変わらずレンツィオはあまり喋らないわね。そう思いながら気配を消してそれぞれ動き出す。


******


 どうやら成人した男性が無警戒に歩いている。身長はヴィオラと同じくらい?黒髪黒目の人族だ。侵入者ではなさそうだけど、成人しているなら迷い人ではないのかな?でもどうやってこの森に入ったのかしら…


 「止まれ!人族がこの場に何をしに来た!!」


 ジラルフォが威嚇を始めるのと同時に私も姿を見せる。驚いたようだけど直ぐに感情を上手く隠したみたい、目が泳いでいる。私が観察を続けている間も問答が続いてジラルフォが私に合図を送るのが見えた。と同時に彼に動揺がしている…近づいていたから気づいたけどどうやら冷や汗と少しだけ目が見開いているのが確認できた。何か訓練を受けているのかしら?だけど侵入者であればこんな呑気に歩いているわけないし…そんな事を考えながら持ち物を取り出していく。


 …なにこれ、見たこと無いものばかりだわ。精巧に作られた硬化や全く同じ絵が羊皮紙とは違う物に描かれているのが複数枚確認できる。こんなもの今まで生きてきて見たこと無い。非常に強い驚きと好奇心が溢れる…色々話をしてみたいかも、なんて考えていると。


 「…もしかして見えているのか?」


 ジラルフォが問いかける。まさか…私には何も見えていない。ちらりとヴィオラとレンツィオにも視線を投げかけると二人共首を振る。


 「私の周りを飛んでいる者のことを指しているのでしたら、見えています」


 !!まさか私達よりも魔力が強いのかしら?ジラルフォにはギリギリ見えていたみたい、だけどこれで迷い人であることが確定した。この世界の人族には精霊は見えないのだ、皆武器を構えるのを止めて警戒を解く。


  「そうか、失礼をした。成人した者がここに来たのは初めてだったのでな。済まないがこちらへ来てもらおう、何もわからないだろうからな」


 ジラルフォがサラシナ様へ報告を行っている。どうやらサラシナ様に直接会えるみたいだ。安心させるために声をかける。


 「ごめんね、こちらの物は後で返すからついてきて頂戴。あと手を離さないでね、結界を張っていて離すとはぐれてしまうから」


 手を繋いであげると大人しく付いてきてくれる。うん、素直なのはいいね… なんて考えていると。


 「質問をしても大丈夫ですか?」


 と聞いてくる。紳士だね、内心の焦りを感じさせないのがポイント高い… 私からも沢山質問したい事があるが王女様の許可が得ないことにはできないことになっているのである。残念無念。


 「全部は答えることができないと思うけど大丈夫よ」


 …その後は質問に答えながら我らの王女様が住まうサングスへと進んでいく。どうやら迷い人が帰れる事を教えると一気に弛緩したようで、目に見えて緊張が解たみたいだ。次々と質問を投げかけてくる。私も色々と聞きたいのになぁ…しかしこの子も2,3ヶ月で前の子と同じように帰る可能性が高い。私はむむ!と頭の中で計算してみる…


 (ちょっとまって、見るからに面白い物を持っていて魔力も上級貴族以上の可能性が高い…これは逃す手ではないわね。以前の子は農村で暫く働いてお金を稼いでいた…そして面倒を見る人が必要なはず…そうよ立候補してこの子の近くに居ればいいのよ♪オセールの街にも行けるし彼が滞在を選んで更にまかり間違って婚姻を結べれば私も上級貴族になれる可能性が高いんじゃない!)


 ティアーテの森で長年警護活動をしていて非常に退屈であった今までとは違う光明に、私は胸を踊らせる。


 (こんなに面白いこと逃す手はないじゃない!森から出られるチャンスなんだから上手く生かさないと…)


 なんて事を考えながらサングスの村へと入っていくのであった。


 

今回は残念な森人・リーデッタを紹介

身長:幸一より高い 体重:平均的 年齢:ナイショ 身分:下級貴族、森人は基本保守的な思考をしているが王女となったサラシナは新しいものが大好きでリーデッタも同じく新しいもの好き。王女になる前アカデミーにて意気投合して以来無二の親友となっている。また、森人の特徴として背丈が高く太りにくい体質ではあるが女性全般に胸が小さいことが挙げられておりその中でも更に小さいことにコンプレックスを抱えていたりする。


次回は11/10の予定です。

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