第32話 オティヌスは美少女です。
どもどもー第32話の話的に似合わない題名でしたが許してください笑
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ワンピースを、ゆらゆらと揺らしながら、彼女はゆっくりと、ニコニコして両手を後ろで組み、前かがみになっていった。
「やったね……勝てたね、エルノーラ!
私のおかげ?私がいたおかげだよね!
もし、私のおかげで勝てたと思ってるんなら、ご褒美が欲しいな〜……ご褒美ないかな〜?ん?」
そんな彼女見ながら、僕は顔を赤く染めている。
「なんだよ、なんなんだよこの子……ちょっとあざとすぎやしませんかね?」
そんな事を、僕は心の中で思いながら、彼女に言った。
「ごっ、ご褒美って、なにが望みなんだよ?
何して欲しいんだ?」
すると彼女は、頬を赤く染めて言う。
「お、お姫様抱っこ……とか?」
そこで一体なぜ、疑問形になっていたのかは、いまいちわからなかったのだけど、僕は彼女の足の怪我を見て、さっと何も言わずにお姫様抱っこをしたのだった。
……したのは良かったのだが、何か大切な事を忘れている……僕は彼女の事を、抱っこしながら少し放心状態になり思い出す。
「……あっ!一番大事な事忘れてるじゃねーか!」
そう言うと、僕は魔剣グラムで、ファフニールの心臓を切り取ろうと頑張っていたが、全く刃が通らない……切れない。
「何でこんなに、かてぇーんだよ!
おかしいだろこんなの!」
そして僕は彼女の魔剣が、ファフニールの心臓を貫いていた事を思い出し、彼女にはさせたくなかったのだけど、本当に、本当に仕方なく……彼女に任せた。
何で彼女に、やらせたかって?
装備が外せないからだよ……。
こんな金髪色白美少女に、そんなえげつない事をさせてしまい、本当に申し訳ないと、エルノーラは神様たちに謝罪するのだよ。
「本当に、すいませんでした!
彼女の美しい手を、血で染めてしまい……も、申し訳ございませんでした!!」
そして切り取った心臓を、焼いてみたのだけど……
全く焼けない……
おそらく、この心臓を食べなければ、ボスであるファフニールを倒した意味が、無くなってしまうことを、壁画の写真を見てみるとわかる……。
「くそ……さ、刺身で……生で食べるしかないのか……
食中毒とかにならないよな?」
そして僕は、その心臓を食べやすい様に、彼女に一口サイズに切り分けてもらった。
「ねぇーエルノーラ?これ……本当に食べちゃうの?
めちゃくちゃ血生臭いし……不味そうだよ?」
そう言われたのだが、食べなくては狩った意味がない……。
僕は嫌々、とても嫌な顔をして、絶望の表情で、ため息をつき……生の竜の心臓の刺身を食べた。
「まっまじぃー……まじで、血の味しかしないんだけど……」
そう言いながら、僕は壁画に描かれている通りに、ファフニールの心臓をオェオェしながら、ムシャムシャと食べたのだった。
食べきると、僕は冷や汗タラタラで、彼女が心配そうな顔でこちらを見ているから、僕は、大丈夫である事をアピールする為、元気よくグッとサインを出し、その後静かにばたりと倒れたのだった。
「なにが、グッ!よ……全然ダメじゃない!
とりあえず……毒消しでも飲ませてみよ……」
僕の口の中に、緑色の液体が流れ込んでくる。
そう、この瓶に入った緑色のどろっとした液体が毒消しだ……なんとも、グロテスクではあるが毒物を絡め取ると、そのまま口の中から飛び出てきた。
とてもきたないが……モザイクは加工はバッチリなので、どうぞ、僕の汚物を見てください……「ビビんなよ?」
そしてその後は、ダンジョンからの脱出の為の、転移陣を作ろうとしていたのだが、既に出来上がっていた。
床に溝があり、その溝にファフニールの血が大量に流れ込こむと、六芒星と古代文字が浮かび上がり、勝手に完成していた。
とても楽でよろしいと、このダンジョンの構造に深々と一礼したのだが、よくよく思うと、ファフニールを、殺さなければ出られないダンジョンだという事に気付き、僕は体の震えが止まらなかった……戦慄していた。
そしてそのまま僕たちは、転移陣の真ん中に立ち、二人で唱えた。
「せーの!○○こ」
そして僕達は無事に転移し、元いた森に戻っていたのだった。
元の森に戻ると再び彼女が現れた、オティヌスだ……しかもまた時間を止めている……。
「ヤァヤァーシグルズくん!よく頑張ったね?頑張ったねー!お姉さんがなぐさめてやろーか?」
そう言われると、僕は、鼻の下を伸ばしてニヤァ〜ッとした。一瞬だけだ……けしてこんなペチャパイになど反応しない……それに声が可愛いだけで顔は見ていない……。
そしてそんな事を考えていると、オティヌスは溜息をつきながら、ローブのフードを頭から下ろすと、トンガリ帽子を被ったとても小さな顔の、緑色の髪色に、とても綺麗なエメラルドグリーンの、クリクリとした片目が見えた。
「はぁ〜君はしょうがない男だなぁ〜お姉さん少しがっかりだよ!私は可愛いのよ!わかった?」
僕はこの瞬間、神に感謝していた。
「ちっ……ただの美少女かよ……」
するとオティヌスはニャァっとしながら言う。
「そうよ!私は、自称美少女神オティヌス!
崇めなさい!あははははははぁぁぁぁあ!
サー足を舐めなさい!」
僕は大きな声で、否定する。
「誰が、誰が舐めるか!」
そう言うと、オティヌスは少しがっかりし、しゅんとしていた。
「まぁーそりゃそうか……むしろ舐めてきたら踏んでやったけどね!あははははははぁぁぁあ!」
そんなオティヌスに僕は少しイラっとしながら、疑問に思っていたことを聞く。
「なぁーオティヌス……ライラは元に戻るのか?」
すると短い黒色のスカートを揺らして、答える。
「そんなの簡単よ?名前を呼んであげなさい!
さぁ!さぁ!」
そう言われ、僕は魔剣グラムに向かって名前を呼ぶ。
「ライラ、元に戻れ!」
すると、魔剣グラムは輝き、光はゆっくりとライラの形をなして元に戻ったのだった。
「グルゥゥゥウ」
ライラは嬉しそうに唸っている……僕とオティヌスに頭をなすりつけて。オティヌスに?
少しばかり疑問に思い、オティヌスの顔を見るとニッコリとこちらを見てき、詮索はしなかった。
そしてオティヌスは、一言だけ言い、また突然にいなくなった。
「僕の友達とも、もっと仲良くなるんだよ、これから出会うかもしれない僕の友達ともね」
その後はライラに乗り、森のなかを駆けていくと、なにやら色々な声が聞こえてくる。
森の声に、空の声、海の声、謎の声、ありとあらゆる場所から声が聞こえる。
とても不思議な感覚なのだが、何故か心地がいい、イライラなどは全くせず、むしろ癒される感じなのだ。
一体その声は、何なのだろうと思いながらも、僕は疲れ切っていたため、そのままスコンっと、ライラの上で眠りについたのだった。
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ありがとう!
とりあえず漆黒の竜編は終わりー




