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第31話 オティヌスが指差す先に……

やったぜ!

いやぁー加筆修正すればもっといい様にかけるかもだけど、とりあえずこれで我慢してくれw


オティヌスに指差されたライラは、壁画の通りに、光輝いている。


一体何が、何が、僕の前で起こっているのかは、飲み込めずにいたのだが、壁画から推測するに、答えはもう一つだけだ。


「おい、まさかライラって……」


僕がそう言うと、オティヌスは、高い声で笑いあげながら答えた。


「あはははははは! やっと分かったのかい?

彼の名前は、らいらではない、魔剣グラムだよ?

只の犬っころじゃないんだよ?知らなかったでしょ!」


そして光が、ライラの事を包み込むと、ライラは形を変形させていき、とても深い黒色で銀色に輝くとても幻想的な色をしている剣に、変わり果てたのだった。


「なんて、綺麗なんだ……こんな名刀、見たことない……」


そしてオティヌスは、空中に座り込みながら、陽気に話す、無駄に明るいし、何故だか少しうざいのだけど、憎めない様な話し方に、声だ。



「サァー使え!シグルズよ!たちあがれ……君のしようとしていることは、とても、とてもいけないことだ。

だけど、やるのだろ?やるしかないのだから、君にはその道しか選べないのだろう?

ならその子を使いこなしてみなよ!彼女を救えるのは君だけだ……君は特別なのだから!」



そして僕は、彼女に言われた通りに、ゆっくりと立ち上がり、地面に刺さっている黒銀の魔剣、グラムを手に取った。


「なんだよ、この感じ!

まったく、重さを感じない……軽すぎる……」


そして、グラムを握ると、オティヌスは一言だけ言うと、そのまま消えていった。


「負けるなよ、少年」


少年と言われたのだが、僕は少年と言える年齢なのか?

と少し疑問に思いながらも、時の流れが元に戻り、白銀の炎が僕の事を飲み込もうとした瞬間に、サッと一振りした。


するとグラムから、黒銀に輝く炎が出てき、白銀の炎を相殺したのだった。


「これが、これがこの剣の力なのか……

やれる……この剣なら、ファフニールの肉を斬れる!

肉、肉、ニクゥゥゥウ!」


僕は謎に発狂しながら、一瞬で間を詰めた、鬼の形相でだ……。


するとファフニールは、目を大きく見開き叫んでいた。


「に、人間ごときがぁぁあ!

我の、我の転生の炎を相殺しただと……

貴様、絶対に殺す……殺す……殺すぅぅぅう!」


そして、そんな風に発狂しているファフニールの事を、小馬鹿にする様に再び高速回転して、うなじを斬りつけた。



「駆逐してやるぅぅぅぅう!」



そして魔剣グラムの一撃は、竜の鱗を黒銀の炎で焼き斬り、再生不可能にしていた。


苦しそうな声を上げながらファフニールは言った。


「く、くそがきのくせして……はぁー……生意気なんだよ……我より上を行く事など、絶対にさせんぞ!」


追い込まれたファフニールは、少しだけキャラ崩壊を起こしながらも、今にも千切れ落ちてしまいそうな首を、転生の炎で修復したのだった。


そして大きかった体を、みるみると小さくしていき、何と、竜から人になったのだった。


「我がこの姿になるのは、実に久しぶりだな!

人間はすばしっこいからな……こうならないと、我に傷をつけられる武器を持つものには殺される可能性があるからな!

昔の失敗から、我も学んだのだよ!」


そしてファフニールは、白銀に燃える髪を揺らしながら、こちらへと近づいてくる。


その肉体はとても美しく綺麗に割れた腹筋に、無駄のない大胸筋、そして発達して、プックリと膨らんだ上腕二頭筋、上腕三頭筋の張りも申し分ない……下半身に関しては、ズボンを履いていたため、なんとも言えなかった。


きっと背中の筋肉もすごいのだろうと、そう思いながら、僕は再び、一気にファフニールの前まで行き、グラムで斬りつけた。


「甘いなー甘すぎるぞ、人間!」


ファフニールの手には、白銀の炎を放つ剣を握っており、防がれてしまったのだ……それなりに全力で突っ込んだ筈なのに……簡単に防がれてしまった。


そしてファフニールは、真っ赤に染まった瞳で僕の事を見つめながらニヤァっとした瞬間だ……僕と全く同じ事した。


「お前の技は、こんな感じだったかな?」


剣と剣が交わり、「ガキィン!」と金属音を立て競り合っていた。


「僕の技を……勝手に盗むな!」


そう言いながら、ファフニールの剣を返し、そのまま中段に切り込む。


「そんな太刀筋が……我にとおるとでもおもったか!

人間……我をバカにするのも大概にしろ」


それから先はお互い、激しく打ち合いをしていたのだが、お互いに一太刀も入らずに、時間だけが過ぎていく。


そんな状況に、飽きてしまったファフニールは、剣に白銀の炎を集めていき纏わせ、全力の一撃で勝負を決めようとしていた。


それに答えるように僕も、グラムに意識を集中させ黒銀の炎を集める。後ろをちらっと確認する。

極限まで意識を高めていく。


「一瞬でいい……この一撃で決める!」


ファフニールも、久しぶりの強者に胸を躍らせる様な、そんな笑顔をしながら全力の踏み込みで、究極の最大速でやってきた。


「人間ガァァァア!我が転生の炎の塵と化せ!」


黒銀の炎と、白銀の炎が高速でぶつかり合い、炎の渦が巻き起こる。


普通に見ていれば、とても、とても綺麗な景色なのだろう……。


そして両者は、一歩も動かずに激しくぶつかってりあいながら叫ぶ。



「届け……僕の一撃!」



「届かぬワァァア!」



だけど僕の一撃だけでは、届かず吹き飛ばされそうになった瞬間……彼女が、僕たちのスピードを遥かに超える様な速度で気づかぬ間に、ファフニールの懐に飛び込んでいた。

先程吹き飛ばされ、壁にめり込んでいた彼女が。



「2人なら届くよね!これで終わりダァァァア!」



ファフニールは、悔しそうな声をあげ、鼓膜が張り裂けそうになるくらいの、とても大きな音で最後の足掻きをする。


「クソガァァァアァァァァァァァア〜〜〜!」


そんな足掻きも無意味に、彼女は冷静に。的確に。ファフニールの心臓部を、魔剣リジルで切り裂き、ようやくだ、ようやく、この長い……とても長かった勝負に決着がついたのだった。

やっと決着ですね!

長かった!

ブクマとか感想とか待ってます!

最後まで読んでくれてありがとう!

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