第30話 謎の少女、オティヌス
やっときましたーあともう少しでクライマックスだぜ!ファフニールの所があと少しで終わるるる
「フン、所詮人間など、脆いわ……簡単に、壊れてしまう。
そんな脆い、ただの不老不死の人間にしては、頑張ったのではないか?
さぁー、終わりにしようではないか……我の最大の技で、チリも残らぬくらい跡形も無く消してやるわ」
そう言うとファフニールは、自身の尻尾を地面に差し込み、ダンジョンから魔力を吸い取っていくと、白銀の炎が体から漏れ出ていた。
そして、その炎を口元に集めると、ファフニールは一気に、僕に向かって白銀の炎を放ったのだった。
「我を少しだけ、楽しませてくれた慈悲だ。
転生の炎に呑まれて、産まれ変わるがいい!」
白銀の炎が、みるみると僕に近寄ってくる……
俺はバラバラにされたことによって……元の僕に戻ってしまっていた。
「嫌だ……まだ、まだ!終わりたくない……
ここで終わって……終わってたまるか!
彼女の事を、まだ救えてないのに……しっかりしろよ僕!」
僕は僕であり、僕は絶対に諦めたりなどしない……
それが僕の時の、僕が僕である時の気持ちだ。
そしてこの気持ちも、一つの思いであり、思いは力になる……。
だけど、流石にこの状況は、どうにもならないのだろう……目の前は、全てを覆うほどの白銀の世界、いくら僕が諦めないと、心の底から思っていても、どうにもならないのだろう。
そんな光景を前に僕は、再生しきった身体で、ゆっくりと立ち上がりながら言った。
「僕の物語はこんな所で、絶対に終わらせない……
終わらせてたまるか……終わらせられるの僕だけだ……僕だけなんだ……
お前に、お前になんて……絶対に僕たちの未来は奪わせない!」
こんな絶望的な状況に陥っても、僕は諦めないという選択肢を選んだのだった。というより、諦めるという選択肢など元々ない。
そしてそのまま白銀の炎を、ボロボロになった剣で無謀にも受けると、そのまま剣は焼かれて無に帰っていく。
そして僕もその炎に包まれようとした時、目の前がグレーに染まり、白銀の炎が止まっていたのだった。
「ど、どうなってるんだ?全てが止まっている?」
僕は、この異様な状況に困惑している。
一体なぜ白銀の炎の進行が止まっているのか、というより、全ての動きが止まっている事に。
そして壁画に描かれていた、黒色のローブに、手には槍を、肩にはカラスを、そして目には眼帯?
眼帯は、確か……着けてはいなかったのだけど、まぁーそんな見た目をしたペチャパイな者が、可愛らしい少女の声で陽気に僕に話しかけてきた。
「ヤァーヤァー少年!僕の名前は、オティヌスだ!
他にも、まーたくさん名前はあるのだけど、僕はこの名前が一番可愛いから好きなのだよ!
だから僕の事は、オティヌスと呼びたまえ!
分かったかなぁ〜?シグルズくん?いいかな?いいかなぁ〜?」
僕は頭の上に、これまでにないほどのはてなマークを大量に、髪の毛がハテナになってしまうくらい、今の状況が飲み込めずにいたのだった。
「アッレアレ?シグルズくんどうしたのかな?
ボッーとしてないで、彼の力を使いなよ?」
オティヌスは、ライラの事を指差して、ニヤニヤとしていたのだった。
題名変えたら伸びるかな?
今完全に、異世界バトルものだからなw
よければ評価しておくれ〜




