第27話 信じる気持ち
人の作品ばっか読んでて執筆進まないけどいいよね?いいよね?
扉には前回の壁画同様に、古代文字が記されているが
「この扉に描かれて、光ってる犬って……まさかライラのことか?」
すると彼女も同意していた。
「どう見ても……そうだと思うけど、でもなんでライラくんなの?
特殊な変異種だし、やっぱり普通のファンダーとは全く違うのかな?
それにここの絵を見てよ、エルノーラ」
その絵には、ライラが再び光り輝き、そして一人の人?なのかは、わからないが黒色のローブに、肩にはカラスのような生き物に、立派な槍をもっていた。
そして2人の人が、魔剣らしき物を握って戦っている絵……片方の魔剣は黒い刃のナイフ、魔剣リジルだ。
そしてもう一つは、何かはわからない、知らない、見た事もない、それなのにとても美しい事が、壁画を見て一瞬でわかるくらいに、黒銀の輝きを放つ剣、そしてその剣からは、黒炎が上がっていた。
そして、その2人に対峙しているのは黒き龍……
とても強そうだ……そしてその竜がおそらく、このダンジョンのボスだ。
僕は、彼女に一言だけ言う。
「なぁーこの先、絶対についてくるなよ?」
すると彼女はニコッと笑ってから、僕の腹に、再びボディーブローをかまして言った。
「さっきも言ったよね、わたし、そんな事言ってると怒るよ?」
顔は笑っていたが、怒っているのがひしひしと伝わってくる……だけど僕は、掠れた声で再び彼女に言った。
「来ちゃダメだ……死んだら……全部終わりなんだぞ」
すると彼女は、少し悲しそうな顔をして僕に言った。
「そんなの……わかってるよ。
だけどさっきも言ったでしょ?
エルノーラは一人で全部、背負い込んじゃうから……
頼りにはなるよ、だけどね、私はね、もっと信じて欲しいよ……
私だってあなたほどじゃないけど、それなりに戦えるし……それなりに長く生きてきてるんだよ!
だから、大丈夫だから、、、信じて!」
彼女に言われて、僕はやっと気づいた。
「そうか、一人でするから……誰にも頼らないから、僕は失敗してきたのか……
だから、あの時も……」
そして僕は、彼女に恐る恐るいった。
「本当に、信じてもいいのか?絶対……死なないか?」
彼女はクスッと笑って答える
「死なないよ、仮にそんな状況になったとしたら、あなたが助けてくれるもの……
忘れてるかもしれないけど、あなたは私のことを 救ってくれた、、、私だけの英雄だもん」
英雄と言われたが、僕はさっぱりわからずにいた。
一体こんな自分の、どこが、どこが英雄なのだろうと……
だけど彼女がそう言うって事は、きっと僕は彼女に、過去に、何かをしたのだろうと……
恐らく忘れているのは、頭部を損傷した事があるから、それでその時に、記憶が飛んでしまったのだろう。
そして僕たちは二人で、ボスベアを開けてゆっくりと歩みを進めながら言った。
「死ぬんじゃーねーぞ、アルマ」
彼女も、真剣そうな顔で答える。
「大丈夫、エルノーラの事信じてるから」
そして僕らの目の前には、漆黒の竜がまちかまえていたのだった。
いつも読んでくれてあざます!
寝坊してました。




