第21話 不老不死の少年の冒険
いやぁーこっからはバトル物です〜
不老不死の少年はどれくらい強いかな?
いつかたくさん評価されたいな〜
そしてその後は、夜ご飯を食べると仲良く2人と、2匹でひっつきあって、眠った。
朝がやってくると、彼女の背後には奴がいた。出会いたくはなかった。見たくなかった。聞きたくなかった。そして真っ黒な、人の形をした闇が、ニヤリと笑いながら、彼女の残りの寿命を僕に言いつける。
「あと……残り……432000秒」
告げられた時刻は朝の6時、前回と全く一緒の時刻である。
いやはや〜どうすればいいかなーと、僕は考えてはみる、見るのだけど……写真から得られる手がかりの、古代文字が全く、全然、ひねり出そうと……思い出そうとしても、思い出せないのだ。
きっと過去に見た事のある文字なのだろうけど、記憶の欠損のせいで、何も思い出せないのだろう。
それか、本当に見た事のない、全く知らない文字なのかもしれない……。
まぁーそんな事はとりあえず置いておいて、水浴びがしたくなったので、2人で壁画の湖を散策がてら、水辺を探しに行ったのだった。
「よし……じゃー水浴びしにいくぞ!」
彼女はニヤニヤしながら言い返す。
「のぞいちゃ、だめだからね?」
まぁー今はそんな気は起きるわけも無く、僕は彼女を救う為に血眼で壁画の湖を探し回って歩いていた。
因みにだけど、実はほとんど眠っていない、夜みんなが寝静まった頃、僕は暗い森の中を散策していたのだ。
壁画の謎を解き、彼女の事を不老不死にする為に。
彼女がその事を、望んでいるのかは知らない。
だけど、今の僕にとっては彼女が全てなのだ……彼女がいない世界で生きる意味を、また探さなければならないなんて嫌だ。
きっとこの事だけが、僕の生きている意味だと信じきってしまっている……僕の視野は狭まってしまっているのだ。彼女の寿命の事で、頭がパンパンになっている。彼女の事しか見えていない。
そして、この生きる意味はあまりいいものではない。
なんて言ったって、こんなのはただの依存だ……依存しながら生きる事はダメなのか?悪なのか?と言われるとそれは違うと言えるが……依存は人をおかしくしてしまう、壊してしまう、もし依存してる人や物がなくなってしまえば、間違いなくその人は心に大きな穴をあけ傷ついてしまうのだ。
だけど僕は……依存してしまっている僕は、本気で彼女の事を心の底から救ってやりたいとも思っている……
この気持ちは正直なところ、言葉にするのが難しい……
依存ではないと言いたい、だけどこれもきっと依存だと言われてしまうのかもしれない。
そして、とても、とても、もどかしいのだけれど、わかってくれる人はいないだろうか……この本心から思っている気持ちを、依存じゃないと言ってくれる人は。
そして昨日とは違う、別の道を進んでいくと、ライラの体が突然輝きを放ったのだった。
僕達はそれを見て口をポカンと開けていた。
「えっ?特殊個体で、確かに少し普通じゃない能力もあるけど……
これは初めて見るな……」
彼女は一言だけ呟いた。
「とっても……キレイ」
見ていて、惚れ惚れしてしまうほどの輝きだ。
黒銀でいつも輝いてはいるのだけど、これは陽の光で輝いているのではなく……ライラ自身が何かに反応して輝いている。
そしてライラはその場に座り込むと背中に乗れと、言うよう目で僕達を見つめてきた。
そして僕達はまたがると、ライラの輝きがさらに強くなっていき、輝きが僕らを全て包み込むと、アルフィリアの森ではない謎の洞窟へと飛ばされてしまったのだった。
そして僕たちは今物凄くワクワクしていた、それもそのはずだ……この洞窟はただの洞窟ではない、ダンジョンだ。
それも今まで発見された事のない未知のダンジョンなのだから!
そして僕たちの本当の冒険が今始まった。
楽しみになってキタァー




