第18話nose to nose
どんどん読んでねー
更新速度早めなのでw
そして僕は過去の記憶を、頭の中の倉庫を巡りながらさがしていく。
思考が加速していき、不死鳥ヒーラについて思い出そうと必死になって、考えていけばいくほど、僕の頭はズキズキと痛みを増していく。
そして、その痛みに耐えきれなくなってしまった僕は、そのままパタリと気を失ったのだった。
その後10分ほどして眼を覚ますと、彼女は目をウルウルさせながら僕を見つめている。凝視だ。天使だ。
そんな彼女の顔が僕の真上に……真上?少し僕は今の自分の状況を、確認してみることにした。
頭の下には、何やらムニムニと柔らかで少し生暖かい感触があり、そして何やらいい匂いがすると僕の鼻がそう言っている!
そしてその状況から、導き出した結論に僕は歓喜!
「これって……伝説の……膝枕でよろしいですかね?
そ、そうですねこれは!膝枕だぁぁぁぁあ!
誰もが羨む金髪色白美少女っ子ロリババーの膝枕キタコレ!」
そんな事を心の中で叫びながら、僕は、今が、今までで生きてきた中で、一番最高の瞬間では無いだろうかと感じていた。
そして僕は感謝の意をを込めて彼女に精一杯な一言をぶつけた。
「ごちそうさまです!アルマ様!」
すると彼女はぽろっと涙を流しながら小さな声で……そしてだんだん声が大きくなりながら、僕に言った。
「な……で、なんで……なんで!どうして!いつも、いつも、いつも、いつも!
心配かけるのよ!早く安心させてよ!急に倒れるから……ほんとに死んじゃったのかと思ったじゃない!
バカ!」
そういいながら彼女は、ボロボロと泣き始め、そんな彼女の事を、どの様にしてあやそうかと僕は困ったので、とりあえず体をゆっくりと起こし彼女の方を向くとゆっくりと、ゆっくりと彼女の唇に僕の唇を近づけていく。
高鳴る鼓動に緊張からか手や足の裏から汗が流れ出る。
彼女はそんな僕の行動から察したのか、目をつむると少しほっぺを紅潮させて待ち構えていたのだが、僕はそんな彼女の期待を裏切るかのように、唇と唇ではなく、鼻と鼻をくっつけて悪戯顔で、クスクスと笑いながら言った。
「泣いてると、せっかくかわいい顔してるのに、台無しだぞ」
そんなことをされた彼女は、顔を真っ赤にしながら頭がボフっとなって蒸気が出ていた。
「天然の加湿機か!」と僕は突っ込みたくなるほど出ていた。
そしてポカポカと僕の頭を叩きながら、言ってくる。
「バカバカバカバカ!
どうして……そうやって私のことからかうの!
もう私が子供じゃないの知ってるでしょ!
本当にバカ!」
そう言いながらも彼女は少し嬉しげな表情をしていた。
そんな彼女を見、僕はこんなことを思っていた。
産まれてくる種族を間違えたのでは?と僕は一瞬本当に本気で思ってしまっていたのだった。
その後僕たちは、さらに奥深くへと、アルフィリアの森を散策しはじめたのだった。
うどん!