第14話 少しだけ素直な僕
どもどもーフワッティーです!
ブクマ50件いったら外伝的な番外編的なやつを書きたいとおもいます!
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そして僕は、自分の思いを結局誤魔化しきれず、彼女にようやく、思っていた事を、少しぶちまける事が出来た。
すると彼女は少し嬉しかったのか僕の事をさらに、強く、ぎゅっと抱きしめてくる。
「離さないでほしい、ずっといしょがいい」
僕の心は変わらず、さらに以前よりも強く、そう感じている。
そして彼女は、僕の耳元で優しくささやいた。
「やっと……正直になってくれたね。
もっと早くになってくれてると、私的には嬉しかったんだけどなー……
まぁー少し素直になってくれただけでも……進歩だよね?
これからも……私の最後の時間まで、素直でいてくれると嬉しいんだけどな……」
彼女はそう言うが、僕は今みたいに感情的になるのは苦手だ……
いや、苦手というよりも恥ずかしいのだ……
もし彼女が、そう望んでいたとしても僕はその思いに応える事は出来ないと……だけど彼女の寿命も、あともう少しだ。
だから僕は、出来るだけ彼女の望むように……
少しでも、ほんの少しだけでも、今よりも素直になって……
彼女に伝えたいことを、出来るだけ濁さずに真っ直ぐに、ひねくれないように、自分の思いに正直に答えてみることを頑張ろうと思ったのだった。
そして僕は、彼女の事をぎゅっと抱きしめ返しながら答えた。
「ちょっとだけ……がんばってみる……」
そういうと彼女は、ニコニコしていた……
いつも以上に、ニコニコしていた……
とってもニコニコ!
おっと……危ない危ない、また僕の心が暴走モードに入ろうとしていた……さー落ち着いていこう。
そして彼女は超絶ニッコニコのまま僕に言った。
「ありがとう」
そしてそういうと僕たちは、乾かしていた服を再び着て、洞窟の中から出たのだった。
外に出ると、あたりは既に真っ暗になっており、僕はライラを口笛で呼ぶと、背中に乗り彼女を僕の後ろに座らせた。
なぜ彼女を後ろに座らせたのかというと、理由は三つほどある……
一つ目の理由は彼女が前に乗るとおそらくライラは嫌がる……以前の話なのだが、他の人を前に乗っけた時ライラは荒れ狂ってしまったからだ……
おそらくだけど、僕以外が前に乗ると安心出来ないのだろう。
何せ首のあたりを掴まれるわけだ……人間で例えてもらえると、もっとわかりやすいかもしれない。
まー、まずそんな事にはならないので今の例えは忘れて欲しい……永遠に忘却してくれ!
まー簡単に言うとこんな感じだ……信用出来ない人間に首を握られる事ほど怖い事はない。
まーそういった訳で、彼女は子供の様に、ジタバタと駄々をこねていたのだが、後ろに座らせた。
そして二つ目の理由は単純に危ないからだ。
彼女は、ファンダーにそもそも乗った事が、あまりない。
そして僕のファンダーは特別に速いのだ、だから誘導しきれず、ライラが頭からどこかに突っ込んでしまう可能性が増してしまう……
もしそうなると、御察しの通り、前に乗ってた人は大怪我だ……下手すれば死んでしまうのだ。
なので僕は、彼女の身の安全の為に、前に乗せない。
そして3つ目は、ただの私利私欲だ。
背中にあたる柔らかな感触を堪能したい、かっこよく操っている姿を見てほしい、ただそれだけだ。
まーそんな欲望まみれなのだが、冷たい目で僕の事をみないでくれよ?
「みんじゃねーぞ?あぁん!」
僕は心の中で、神様たちに威嚇したのだった。
眠たいけど今日も一日がんばろ!