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錯乱

シューのギルド退団が決まりかけた頃、魔力管理のチャイからある話を持ちかけられた。

チャイはLv63、もうそろそろ引退を考える頃だった。


内容は、あと数年で引退するチャイに変わって、シューに魔力管理をさせてはという話だった。

正直、魔力管理は基礎的なことがわかれば、誰にでも出来る簡単な仕事だ。


この話に対して私の答えはノーだった、当時の言葉で正確にいうと、

「それは少し待ってくれ」と答えたことを覚えている。

私の言葉にチャイは「シューの残留はダメなのだ」と思ったそうだ。


なんともおかしな話だ。

そもそも、辞めたいと言っているのはシューであって、私が辞めさせたい訳ではない。


だが、魔力管理について「シューに任せることは出来ない」ということは、

ギルド委員会で決まっていたのだ。


というのも、何度目かのギルド会合へ出発前日、つまり魔都へ向かう前日に、

ギルドで、チャイ、シュー、そしてアシストの知人3人を前に、私はこう話したのだ。


「魔力は下がったかもしれないが、新しい事にチャレンジしてギルドを発展させていこう!」

もちろん新しい試みが上手くいけば魔力アップという話もしてある。

そうした私の喚起に対して、シューが答えた発言が問題だった。


シューの答えは「私は魔力の為だけに働いています、魔力が下がったのに頑張れません」

確かに、シューのいう通りかもしれない。


しかし、それを面と向かってダンジョン主に言うのだ。


それに対して私が言ったことは、

「あなたがアシストならわかるが、あなたは正規メンバーなのだからそれでは困る」

そう、シューはこのギルドに10年いる正規メンバーなのだ。


その後、しばらくシューの愚痴が続いた。

「あと数年で、私はLv50になるどうしてくれるんだ」何を言っているのか正直わからない。

レベルが上がるのは、みな同じだ。


何度も言うが、辞めると言っているのはシュー自身なのだ。私ではない。


こうした話を、ギルド委員会で話すと「そんな人物にギルドの大切な魔力を任せたくない」という

意見が出た。ギルド経営側からすると当然の話だった。


実はレベルの高いチャイが退団した後の事は、以前から話されていて、

チャイの退団後はシューに魔力管理をするという案は出ていたのだ。


それに、私自身、魔力管理という面倒な作業をする気はなかった。

それよりも遊戯ゴーレムを作りたかったのだ。


はっきりいうと、経営側は、誰もクビにしたいと思っていないのだ。

だが、あまりにも態度がひどくいと、ギルドの秩序を保てなくり、

経営が遂行出来なくなる場合がある。これは避けなければならない。


今思い返すと、もうこの時点で、

私もシューに振り回されるのはごめんだと思っていた。


なぜなら半年も、辞めるの辞めないのをグジグジグジグジやっているのだ。


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