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魔力バンク

私が七つのダンジョン主になった時、このギルドは崩壊寸前だった。

そこで各魔力バンクのメンバーが集まり会議が開かれた。


ある程度の規模のギルドは、魔力バンクから魔力を調達してギルドを運営している。

そのため、何か大きな問題が起こった時は、こうして魔力バンクに集まってもらうのだ。


このギルドでの私の最初の仕事は、この会議を開くことだった。

それまでの私は、ギルドには所属していたが、個人的なゴーレム製作や

デーモン召喚の実験をやっていて、ギルドにはほとんど顔を出すこともなかった。


一応、形式上はこのギルドの代表の一人ではあったがな。

実質的に、この七つのダンジョンを仕切っていたのは、もう一人の代表だった。


そんな時、事件が起こった。

デーモンを管理していた巨大ギルドの一つが崩壊して、デーモンが世界中を埋め尽くしたのだ。


私もデーモンを召喚していたので、デーモンの恐ろしさやコントロールの難しさは十分に理解していた。

この事件で私も自分が召喚したデーモンにやられそうになったが、なんとか切り抜けることが出来た。


そして、このデーモン事件が、私を正式な七つのダンジョン主にするきっかけとなる。

実は、もう一人の代表が、ギルドの持ち主であるギルド委員に内緒で、デーモンを召喚していたのだ。

これにより、もう一人の代表は壊滅的なダメージをうけ、七つのダンジョンも崩壊寸前になった。


通常ギルドは、設立時にギルド委員たちの魔力を集めて作られている。

このギルド委員がギルドの所有者で、代表はギルドの運営を任されているにすぎない。

もちろん、このギルド委員で最大の力を持っていたのも、もう一人の代表だった。


だが、この失態により、もう一人の代表はギルドを去り、私が正式な代表になったわけだ。


後でわかった話だが、元代表が大量の魔力を持ち出していたことは、

部下のチャイやシューは知っていた。しかし口止めされていたそうだ。


そして、その後処理が私の最初の仕事となった。


実は元代表が大量の魔力を何に使ったのかは、本当のところ誰も知らない。

憶測の域を出ないが、自称デーモン使いと呼ぶ人物に、魔力を渡していたのではないかと思われている。

そして、デーモン事件後、その自称デーモン使いの人物とは連絡がとれなくなったらしい。

結局、元代表が話さない限り、真相は闇のなかというわけだ。


こうして、私の七つのダンジョン主としての人生がスタートすることとなった。

これが幸運だったのか不幸だったのか、それはわからない。


なぜなら、当時このギルドは、魔力が次第に減っていて、数か月後には魔力が枯渇する状況だったからだ。

それを解決する為に、各魔力バンクに集まってもらう必要があった。


この魔力バンクを集めるのも簡単にはいかなかった。

メインの魔力バンクは、各魔力バンクの合意が取れないと動くことは出来ないと言い。

各魔力バンクは、メインが動かなければ動けないと言ったデッドロック状態だったのだ。


その時、魔国ではデーモン事件の影響で多くのギルドが崩壊寸前だったのを救うため、

魔力円滑化法が施行される、これにより魔力バンクはギルドへの対応が義務付けられた。


私は、それでも、魔力バンクが動かなかった場合に備え、

魔力ネットを使って魔力バンクを管理している魔力庁へ直接問い合わせていた。


それが功を奏したのかわからないが、幸運にも、ある魔力バンクの働きにより、

魔力バンク会議は無事に開催され、数か月後の魔力の枯渇もなくなった。


後に分かるだが、メインの魔力バンク自体、デーモン事件で混乱していたらしく、

私のような零細ギルドに対応できるだけの余裕がなかったのだと思う。


その後、通常であれば魔力バンクと連絡を取らなくなるギルドが多いのだが、

私は、毎月、魔力バンクに魔力状況の資料を持っていき状況を説明した。


その時に色々質問されたのだが、そもそもギルドは部下のチャイとシューに任せっきりで、

詳しい状況を把握できていない自分がいることがわかった。


そこで、とりあえず、各ダンジョンの中を見てまわったり、直接、冒険者をダンジョンへ呼び込んでみたりした。

色々見て回って気がついたことは、ダンジョンの部屋がいくつも閉鎖されていること、

それと大量の魔力を失ったのは、私がデーモンを召喚したからだと、魔力バンクが疑っていること。


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