表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/152

登場人物 メリル学院

○レイラ・ヴィンセント 十六歳 腰まで届く金茶色の髪に紫色の瞳をした少女。

幼少期に何度も誘拐された為、大人達に嘗められないように男勝りな性格をしていたが、七歳の時に屋敷まで押し入ってきた不逞の輩にいつもの如く攫われそうになったところ、レイラを守ろうとした家政婦のカーラが殺され、それに激昂したレイラは無意識に『言葉』を使い不逞の輩を殺した。それから二月眠り続けようやく目覚めた時には、男勝りな性格は何処へ行ったのか、すっかり大人しくなり表情も無くなっていた。その頃から青い薔薇園の夢を見るようになった。

そして、誰かに殺されそうになったら先に殺さなければと思っている。ただ人を殺すのに『言葉』は使わない。自分の力でしか駄目だと考えていて、八歳から兄達に交じって剣の鍛錬を重ね、メリル学院の総合科に入れるまでになった。

胡散臭くてちゃらついた男が大嫌いなので、真面目なシリルの事は初めて会った時から好感を抱いており、今では大切な『兄モドキ』だと思っている。


●シリル・フィンドレイ 二十二歳 蜂蜜色の鬱陶しくない程度の長さの髪に、黄緑色の瞳をした青年。

総合科の担当代理。普段は士官科の生徒を指導している、

結構、良い家柄の生まれである。幼い頃から王国最強と呼ばれた姉にしごかれ続け、十三歳という異例の早さで学院に入学し総合科に籍を置いていた。

女性に対する免疫はないが、今まで三人と交際し、その三人全員に良い雰囲気になってもシリルからは手を出さず、それについて「どうしてなの?」と毎回訊かれ、「必要を感じないから。」と毎回答えると、毎回こっぴどく振られた。

レイラの事は初めて見た時は人形みたいに綺麗だと思ったが、今では学院内で自分だけに見せてくれる表情に狂喜乱舞している。

習慣と化している抱擁などのスキンシップは明らかに『妹』にする行動にしては行き過ぎているが気づいていないのか、はたまた気づかないふりをしているのか、とにかく溺愛している。



●エリオット・フィンドレイ 十七歳 短めの蜂蜜色の髪に翠色の瞳をした少年。総合科二年。

幼い頃から、姉と兄の遊びという名の領地の大きな山を舞台にしたサバイバルゲームを見て育った。

数ヵ月前に初めて、姉に無理やり熊退治に連れて行かれ、兄の苦労を知った。

シリルに似て気配を消すのが上手い。


●アルヴィン・パーシヴァル 十八歳 黒銀のストレートの髪に蒼い瞳をした少年。総合科三年。

魔術師の家系に産まれたが、赤子の頃から魔力が強く、手間のかかる魔術より魔法の方が性に合っていたため、魔法使いになった。そして、それが原因でパーシヴァル家の跡継ぎを巡る争いが勃発したときに家出し、メリルの依頼は何であっても拒まないという約束と引き換えに、寮のある学院に入学した。

最近ではドリスと共に消えた魔法使いを探している。


●ジェラルド・レイン 二十三歳 獅子のような金髪に緑色の瞳をした青年。総合科五年。

子爵家の生まれで、学院には貴族枠で入学したが、実力はあるので総合科に所属している。

プレイボーイと呼ばれる種類の人間で、くぐり抜けた修羅場は数知れず。その為、レイラからは距離を置かれている。


●ミハイル・ガーネット 二十三歳 派手な赤髪に琥珀色の瞳をした青年。総合科六年。

十一歳の時にメリルを殺しに学院に侵入したところを前の護衛に捕まり、新しい護衛にとメリルにしっかり躾られ、今ではすっかりメリルに心酔している。


○ドリス・フォスター 十八歳 肩に届く長さの銀髪に薄青色の瞳をした少女。情報科一年。

情報収集を生業としている一族の生まれで、情報であれば醜聞であっても胸が踊るといつも言っている。 その為、学院の生徒の醜聞に詳しいエリオットと仲が良い。よく、中庭の木の下でレイラとエリオットと三人で人間観察をしている。

最近ではアルヴィンと行動することが多い。


○エリシア・シーウェル 十七歳 緩く巻いた金髪に青い瞳の絵に描いたような美少女。医療科一年。

気が強く、従兄のシリルのことが大好きすぎて少しでも近くに居たいからと、親を騙して学院に入学した。男爵家の娘だが、貴族枠ではなく一般枠で入学している。隠れた努力家である。



●ベン・サンドラー 五十五歳 白髪混じりの灰色の髪に群青色の瞳をした葉巻が似合うダンディーな男性。シリルを越える面倒くさがり。数年前まで総合科の教師だったが、シリルに押し付けて今は士官科の教師をしている。


●リオ・グランデ 二十三歳 焦げ茶色の髪に紺色の瞳の男性。士官科を卒業しており、シリルの学院時代の友人。士官科の教師。

シリルの姉、ミラと結婚している。


○シビル・アスティン 三十一歳 くるくると巻いた亜麻色の髪に瑠璃色の瞳をした女性。

四六時中、気だるげにしている美女。学院の教師で一番新米のシリルをからかって遊んでいる。腕は確かな医療科の教師。


●ニール・ジンデル 三十六歳 緑がかった茶髪に緑の瞳をした男性。情報科の教師。

いつもシリルの部屋の鍵を勝手に開けて入り、酒宴を開いている。無類の酒好き。



○メリル・ヴァレンティーナ・ティレット ??歳 漆黒の髪に黒の瞳をした謎の女性。メリル学院の理事長。

レイラの『祖母』セレスティアと親友だが、外見は二十代の美女。少なくとも千五百年以上は生きている。

彼女と女神シトリンの契約とやらは終わっているようだが、メリルの迎えが来るまでは、と理事長室に籠っている。陰の気を操る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ