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目の前に居たのは鬼でした

....さて、問題です。

もし、貴方の目の前に包丁を持ち、光悦とした表情をしながらこちらに向かってくる会ったことすらも無い見目麗しい少年がいたら貴方はどうします?


1、説得する

2、刺される

3、返り討ちにする....


答えは、聞いてない!

4の逃げるだ!!


「うわああぁ!!」


すぐさま後ろを向き、少し足を縺れさせながら駆け出す。

陸上部(幽霊部員)舐めんなぁあ!!

と、脇目も振らず走る。

後ろからは、変な声が聞こえるけどきにしたら、負けな気がする!


「あはは....鬼ごっこですかぁ?良いですよ。じゃあ、僕が鬼ですね。待っててください運命の人....剥製にして飾りますから」


ひいい!やっぱり、なんか聞こえるぅぅ !!

あれだ、これ捕まったら死ぬパターンだ!


僕は目に付く曲がり角を適当に曲がって行く。気分はリアルおにごっこだ。


「は....はぁ....ま、巻いたか?」


後ろを振り向くと、先程の少年は居なくなっていた。


「な、なんだよ、まったく....」


自分でも、びっくりするほど声が震える。

良く見たら膝もガクガクとしている。

まぁ、そりゃあそうだよな。死と隣り合わせの鬼ごっこだったし....

てか、あの少年は何だったんだろうか....

正直、記憶には無い。

初対面ってやつだったはずだ。

殺されるほど、恨まれるようなことなんて生きてから一度もしていない。

....やめやめ!知らない人相手に考えるのはエネルギーの無駄だ!

と、取り敢えず少年のことは、保留にしておいて....

つか、ここどこ?

いやいや、本当にここどこ?

確かに十分そこら走っていたが、全く見知らない場所につくことなんて無いはずだ。

待て待て、僕が混乱状態なのか?メダパニなのか?

僕には、エスナは使えないから自力で治すしかない。

もう、世界観も頭の中もグチャグチャだ。

やべぇ、迷子を自覚した途端泣きたくなってきた。


「う....ぅ」

「あは、みつけた........って、なんで泣いてるんですか?」

「え?」


声がする方へと振り向くとすぐそこに僕の顔をのぞきこむ少年の顔があった。

混乱していたから、近づいたことに気づかなかったらしい。

人がいるのが無意識に安心するのか、涙が溢れてきた。もう、包丁とか剥製にされるとかどうでも良かった。


「ふ....ぅ....うぅ」

「あ、泣かないでください。もう剥製にするとか言わないですし、包丁もしまいますんで」

「ほ、本当?」

「え、ええ....」


どうでもいい、とか言った手前なんだがやっぱり包丁も剥製も怖い。


「取り敢えず、立ってください。いきなり出会ってあんな事言われたら誰だって怖いのは分かりますから、まぁ............恐怖に歪む顔が見たかっただけですが」

「え?なんか言ったか?」

「いえ、何も」


何か、不穏な言葉を聞いた気がするが....

ま、まぁ、何でもいいや。


少年に手を貸してもらいつつ、立ち上がると彼のことをしっかりと見た。


「あの、先程はすみませんでした。一目惚れって怖いですね。」


ペコリと、頭を申し訳程度に下げると耳辺りに掛かっていたショートカットの黒髪が揺れる。

目は男子にしては大きめで、下手したら女子と見られそうだな....

....ん?あれ、聞き捨てならぬ単語を聞いた気がする。


「....え、何て?」

「だから、一目惚れです。貴方のことが好きなんです」

「え....え、えぇ!?」


淡々と語る割には冗談みたいな雰囲気はゼロだ。

つまり僕は初めて男の子に、告白されました。

初投稿で文の構成とか深い内容とか上手に表現できませんが、生暖かく見守ってください。

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