鏡の破片
恋かあ...
あっ、私の経験じゃないですよ。残念ながら(笑)
あれは6月のことだったね
君は美しい景色に見向きもせずに
私のそばにいてくれた
心配してくれて
その時から私はあなたが好きだった
友情なのか恋なのか分からない
君のシャンプーの匂いがすると落ち着いて
全てが上手くいく気がしたの
髪をなでられるとドキドキした
これは恋なの?
この気持ちを伝えたい
キモイと思われたらどうしようとか
ふられたらまた友達としてやり直せるかなとか
ずっと考えて
やっぱり抑えきれない
「それを聞いてものすごい嬉しい自分がいる。」
私たちは付き合うことになった
夢みたいだ
付き合うことが嬉しい
キスなんかしなくていい
君の存在だけで良かった
みんなに愛想笑いを振りまく日々が
君と一緒に笑う日々に変わった
友達にはナイショで
夜毎日のように電話するのが日課
君の笑顔が好き
君のユーモアにはいつも笑わされる
君の優しさが私を包み込んだ...
私を違う人に重ねてたなんて
でも、君がその人に告白するなら
私は君の恋人じゃいけないんだ
応援しないといけないよね
全てが頭でぐるぐる回るよ
君の笑顔
君の瞳
君の匂い
君の声
告白うまくいくといいね
鼻が痛くなる
じんわりと目の前が歪んでいく
告白うまくいくといいね
また普通に話していい?
良かった
ばーかばーか
二股め
ちっ
ははは、冗談だよ
やっぱりダメだ
君が好き
どこにもいかないで
友達なんかに戻れない
君は知らないだろう
君が告白するずっと前から
私は君が好きだったことを
君のサラサラの髪の毛
君の笑い方
好きだった
告白してもフられるだけだと思ってた
思いを胸の中に秘めたまま終えようと思ってた
「私はずっと前から感情が友達以上でした。」
君からだった。
こんなことがあるんだ
私たちは付き合うことになった
ケーキを食べて
プリクラを撮って
楽しかった
君との時間が...
同窓会で
久しぶりに会った幼なじみ
君と会った時と同じ気持ちだ
ドキドキした
あの子のことしか考えられない
君じゃなくて
あの子に対する気持ちが
本当の恋?
あの子に君を重ねていた
私は君をあの子に照らし合わせて見てた
君に距離を置きたいと告げた
じゃあ別れようときた
私は最低だ
君を傷つけた
君はなんでそんなに優しくしてくれるの?
応援してくれるの?
胸が痛い
涙が止まらない
こんな私でも普通に話してくれる君は優しすぎるよ
悪いのは私なのに
どっちも大好きなんだよ
自分でも分からない
もしもあの子にふられたら
また君のもとに戻ってきたいと
悪魔が願う
私はただのわがままだ。
やっぱり君が好き
私は鏡
君は鏡に映る人
私しか映していないと思ってた
違う人が映り込んでいると知った時
鏡にヒビが入って割れたのだ
鏡は何も映さない
また直しても
ヒビで私の姿は映らない
それが私の未来だ
あなたの未来だ
The end
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