entry No.3409 メクソハナクソ
『では登場してもらいましょう!メクソハナクソです!!』
「どうも~」
「…………」
「メクソハナクソと申します、宜しくお願いします~」
「…………」
「というわけでね、漫才をしていきたいわけですが」
「…………」
「やっぱり、一生に一度しかない人生だから大きな夢を持ちたいじゃないですか」
「…………」
「例えば、初夢は富士山を見たいだとか」
「…………」
「やっぱり一富士二鷹三茄子と言われるだけあって、初夢で見る事が出来たらいいんじゃないでしょうかね」
「…………」
「他にもデカメロンを読んでみたいだとか」
「…………」
「やっぱりね、イタリア散文芸術に影響を与えた小説ですからね、一度は読んでみたいですよ」
「…………」
「あと、警察官になる、ってのもいいですね」
「…………」
「正義感あふれる警察官って夢なんですよ、やっぱり。子供が挙げる将来の夢ランキングにも必ず上位に入ってくるほどですし」
「…………」
「…………いい加減言わしてもらう、なんか喋れや!!」
「…………」
「今、俺たちが何をしてるかは分かってるな? そう、漫才や。ボケとツッコミがいないと成立せんの。分かる?」
「…………」
「それで、俺はボケをしてるんや、だからツッコめって」
「…………」
「だから喋れって、なにしてんねん」
「…………マジレスすると。
初夢は富士山が見たいって、夢違いや。
それと『大きな』と『富士山』でかけたんやろうが、ボケが分かりづらいわ」
「う、うん……」
「んで、次のデカメロンってなんやねん。
確かにデカメロンは偉大な小説や、でもな。
今の日本人のどれくらいの人口がデカメロン知ってると思うか?
世界史選択しか分からんっつーの。
てかここでも『大きな』と『デカ』でかけてるけど、もはやツッコむのが面倒くさいわ」
「まあ……」
「んで行き着いた先が警察官かい、しょうもないな。
てかここで『大きな』と『刑事』をかけて終わりたかったんやろうけど。
だからボケが分かりづらいっちゅーねん」
「ご、ごめん……」
「ゴメンやあらへん、そんなんで漫才をしていこうと思ってたんか?」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
「じゃあなんで漫才師になったんや。言ってみ?」
「そら、漫才師になりたかったからや」
「それがお前にとっての夢やろ? んで、なれました。んじゃあ、次は何をするん?」
「え? えっと……」
「ここで最高の漫才を披露する事やないかい。何を迷ってんねや」
「う、うん。そうやな」
「じゃあ漫才するぞ」
「いつでも来い!!」
「では、時間も無くなったので、一発ギャグ。どうぞ」
「えっ!? 俺!? あっ、ええと、じゃあ。一発ギャグ『クリオネ』
ウネウネウネウネ」
「では、言葉では伝わらない一発ギャグを始めたヤツはほっといて、ここで〆とさせていただきます。
ありがとうございました」
「ウネウネウネウネ」