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The 漫才  作者: ヨエ団
2/4

entry No.3295 マリオネット



『では登場してもらいましょう!マリオネットです!』


「どうも~」


「どうも~」


「マリオと」


「ネットで~す」


「「よろしくお願いします~」」


「では、マリオがいつものヤツ。行ってみたいと思いま~す」


「いや、いつもので分かるわけないやろ」


「ああ、そうか。じゃあ1年と35日前にやったヤツ。やってみたいと思いま~す」


「いや、いつやったかは聞いてないねん。どういうネタなんかを聞いてんねん。


 てか、結構古いし細かいな、オイ」


「あ? なんか文句でもあっか?」


「文句があるからツッコんでるんだが」


「そうか、じゃあせいぜいピーピー言ってな。というわけで行きまーす。


 掴もうゼッ!! ドラゴ〇ボール!!」


「ピー、ピー」


「掴もうゼッ!! ドラゴ〇ボール!!」


「ピー、ピー」


「…なあ、頼むからネタやってくれへん?」


「お前がピーピー言ってなって言うから」


「確かに言ったが、そういうのは…な? 意思を汲んでくれないか?」


「分かったよ、ネタをやればいいんだろ? やるやる」


「よし。じゃあ行くぜ。


 掴もうゼッ!! ドラゴ〇ボール!!」


「はいっ、ハマチお待ちっ!!」


「…掴もうゼッ!! ドラゴ〇ボール!!」


「はいっ、トロお待ちっ!!」


「なあ、ネットよ」


「あ、あがり、いります?」


「お茶なんていらねえよ!! ネタって言ったら漫才のネタだろ!! 寿司作ってんじゃねえよ!!」


「寿司はニッポンの文化ネー」


「外国人になってんじゃねー!! てかボケとツッコミがさっきから逆になってるから!!」


「元々じゃね?」


「ピーピーの件までは俺がボケだった!!」


「はあ? あんなのがボケか? 全然面白くないんだが」


「だからさっきツッコミの張りがなかったのかよ!!」


「いや、張っていたつもりなんだが」


「あれで!? !マークが一個も付いてないのに!?」


「ガム噛んでたからな、クチャクチャ」


「噛むな!! 出せ!!」


「ペッ」


「地面に吐き出すな!! 汚くなんだろうが!!」


「このガムは、後でみんながおいしく頂きました」


「頂かねえ!! テメエが散々噛んだものを何で口の中に入れないといけんのだ!!」


「このガムは、後でマリオがおいしく頂けよ」


「俺名指しかよ!! てか何で命令形!?」


「このガムは、後でマリオがおいしく掃除しました」


「おいしく掃除って何なんだ!! 結局食べてんじゃねえか!!」


「このガムは、後でマリオになすりつける用です」


「嫌なこと聞いちゃった!!」


「このガムは、後でマリオがドラゴ〇ボールを7個集めて掃除してくれます」


「誰がそんな無駄なことするか!! 俺はパンティーレベルのお願いはしない!!」


「このガムは、7個集めると」


「願いが叶うのか!?」


「叶えばいいね」


「それすら願望!?」


「だが注意しろ。集めるのはガムはガムでも俺の口から吐き出されたガムしか使えないからな」


「願いが叶ったとしても集めるのは御免被るわ!!」


「このガムを…飽きた」


「そりゃ飽きるだろな!! あんだけガムガム言ってたら!!」


「いや、怒ってないぞ?」


「それはガミガミだ!! むしろ怒ってんのは俺の方だ!!」


「ガムガム?」


「ガミガミ!! いい加減ネタをやらせろや!!」


「ネタってなんだっけ?」


「忘れてんじゃねぇええええええええええええええええええ!!」


「どうも、ありがとうございました~」


「終わらせねえよ!!」


「どうも、ありがとうございました~」


「頑なに終わろうとするな!! せめてネタをやってからにしてくれ!!」


『以上、マリオネットのお二人でした~』


「オイ、司会!! やらせろやらせろやらせてくれお願いしますいやほんとにやらないと終わらないからマジで!! って何出てきてるのディレクター!? え? いやいやいやいや!! 引きずるな引きずるな引きずらないでくださいお願いします!! 嫌ぁあああああああああああああああああ!!」


「じゃあ、改めて。どうも、ありがとうございました~」

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