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「死神姫の晩餐会」PART7


「メイさま!ご無事ですか!!」


男ふたりをなんなく蹴散らしてしまい反省にふけっていたメイの前にマシロが現れた。


マシロは息も切れ切れで皺ひとつなかったメイド服にも森の木の葉や泥が付いていることからここまで全力で走ってきたことが分かった。


「マシロ!?一体どうしたの?」


ぼろぼろになったマシロを見てさすがのメイも慌てている。


「どうしたではありません。アメリアお嬢さまから森から銃声が聞こえ、そしたらメイさまのすがたも見えないと言うではありませんか」


「…」


「ですから必死に探していたのです」


ぎゅっ。


「メ、メイさま!?」


その時まるで子が親に甘えるように猫が飼い主に時折見せる気まぐれに愛を感じさせるようにマシロの体

に抱きついていた。


「ど、どうかなさったのですか?」


突然のことに普段あまり感情出さないマシロもおろおろ戸惑っていた。


「ごめん。人に心配なんてされたのなんて久しぶりだったから思わず抱きついちゃった…」


メイはなぜか頬を赤らめ恥じらいを見せる。


 うっ、こ、コレは…超小動物的です。


と、マシロも頬を赤らめて意味不明な表現をしてしまうほどにそれは可愛らしかった。


「…。心配するのは当然です。そこにどんな躊躇ためらいがあるというのでしょう」


優しくメイの手を解きゆっくり目線を合わせるようにしゃがみこんだ。


「デスビートの人間は客人をとても大事にします」


そうしてマシロは優しく笑った。


「ありがとう、ボクとっても嬉しいよ」


にぱぁ。メイも可愛らしく笑う。




☆☆☆☆☆




「こやつ等はこのところ森を荒らしていた密猟者です。メイさま捕らえて頂きほんとうにありがとうございます」


マシロは事の顛末を知り丁寧に礼を述べ深々と頭をさげた。


「いいよ、いいよ。お礼なんてだってボクたち友達だもん」


メイは頭を下げたマシロにバツの悪そうな顔をした。礼や借りのような打算はメイにはこれっぽちもないようでマシロの行動はむしろ困ってしまうようだ。


「私がメイさまの…友達ですか?そんな滅相もございません。私はデスビート家のメイドであって…」


「いいの!それともマシロはボクと友達じゃいや?」


「い、いえ。そんなことはありませんが…」


「じゃあ決まりね」


にぱぁ。


メイが嬉しそうに笑った。

小説を書くときは計画性とフィーリングがいるのではないかと思いますが、小説を書かれる皆様はだいたい何対何の割合なのですかね。ちょっと気になります!

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