ゲームなのに理不尽な世界
「なんで、、いきなりこんな、、」
村からストーリーらしきものを進んでゴブリンを倒すまではそんな事なかったのに、村へ帰る道ではゴブリンからスライムとかいうのから、モンスターとバンバン遭遇する。
「ゴブリン以外居ないんじゃないのかよっ!」
「村の外なんだからモンスターは沢山いるよ~!何言ってるの」
え?俺がおかしいのか?
俺は村の外なんだからモンスターがバンバンいる世界は知らないんだよ、俺の知ってる外は人混みと満員電車だよ。
村に到着するまでにまたレベルが1つ上がった。
ゲームしたことないけど、、こんなもんなのか??
「あ、サンドイッチ食べよう!」
村付近でアリアにサンドイッチを渡されて食べる。
あ、ちゃんとサンドイッチの味がする。しかも美味しい。
【HPとMPが全回復しました】
「なんで??」
と、ツッコミを入れたとほぼ同時。
「嘘だろ」
その言葉を発したかくらい、再びムービーがスタート。
村を見下ろすようなアングル。眼下には真っ赤に燃える村。
[そんな……]
アリアがその場にへなへなと座り込み、俺は燃え盛る村に飛び込む。
燃え盛る民家、焼けた木の匂いはとてもリアルで、そして熱い。
崩れた家々、血のあとのようなもの。
[母さん!!]
咳き込みながらも家に到着するが……。
再び炎の中、村の入り口へと戻ってくるシゲ。
[アリア、行こう]
ぐいと目頭を拭いながらアリアを立たせる。
[うん]
[大神殿に助けを求めよう…]
[まだ生き残りが居るぞ!!]
その背後に、皇国の鎧を着た兵士が現れる。
[逃げるぞ!]
そこで一旦ムービーが終了し、皇国の雑兵との戦闘がスタート。
「えぇっ……」
いきなりそんな、シリアスな展開からスタートすんの??
ほのぼのライフ~みたいなんじゃないのか??
「まずは倒して先へ行こう!」
慌てて腰から木の棒を……いや待て。ちょっと待て。
どうみても相手は鎧っぽいのを着てるよな??
で?こっちは木の棒??正気か??
「さっきサンドイッチ食べておいて良かった、、ホーリー!」
「さっき覚えたやつ、使うか…。強打!」
よくよく考えたら、なんだその安易な名前は。
ガン!と音と黄色いクリティカルの数字と。
「(ゲージは1/4くらい削ったか……)」
いや待て。なんでダメージあるんだ。奴の鎧どうなってんだ。
そんで今更気付いたけど、木の棒頑丈過ぎないか!??
「このガキどもっ!」
反撃で剣がバシンと体に当たり、痛みでうっと声をつまらせる。
ダメージ45はやりすぎだろ!いや知らんけど!!
「ヒール!!」
回復の数字は150。そんでオーバーした分はどこいったんだ。
なんとか倒して【この先、ルビーの神殿へ】と書かれた方へと走り出す。
「また森かよっ……」
背後からガサガサと音がして、兵士が飛び出して来た瞬間に再びムービーシーンへと突入する。
[まだいたか!]
[危ない!アリア!!]
槍を構えた兵士が突撃して来ると視点が木の上にいる人の頭上へと切り替わる。
そのまま兵士にどんどんと近付き、ドッという音を立てて弓矢が突き刺さり兵士がその場に崩れ落ちた。
[何や久しぶりに帰ってきたらえらい物騒やなぁ]
[凍慈兄さん!!]
銀髪の容姿端麗な弓を担いだ青年が木の上から二人の前に飛び降りる。シゲの「いや誰?」という心の声と同時に【幼馴染の凍慈】の静止画と文字のカットイン。
「……誰」
「何も知らんとブチこまれたんやろ?」
「って事はあんたも!?」
「いや、俺はガチ勢」
凍慈曰く、ここは【クリスタルの勇者4】の世界でジュエルランドというらしい。
12のマナを生成する宝玉とそれを守護する12の国で成り立つ“宝石の星”と、言ってからはたと止まる。
え?説明そこで終わり?
「あ、オープニングまだか」
「まだもなにももう始まってるよ」
「ジュエル暦680年って事は、前作の舞台から150年は経過してるみたいやな」
「さっぱり訳がわからん……」
「なんでや、わかるやろ。いや、もうちょいしたらわかるが正しいかもな」
俺、この人とやっていけるかな……。




