ゴブリン退治と理不尽㊤
【アリアがパーティーに加入しました】というテロップが頭の中に流れる。どういう事??
****勇者シゲ。パーティーメンバーを確認してみましょう****
「………アリア、15歳…。うん、待て。流石にこの年齢は犯罪臭いぞ」
アリア、15歳。身長156センチ、レベル1、職業白魔法使い。
覚えている魔法、ヒール(単体)
装備・木の杖(攻撃力5)
頭具・見習いハット(防御力2)
胴具・見習いローブ(防御力2)
****この世界には【職業】というものがあります。最初は見習いクラスからスタートし、最大はマスタークラスです****
「(そういや俺も見習い勇者とかだったな)」
****彼女の職業は白魔法使い。回復魔法を得意としています。ダメージを受けた際には白魔法使いに回復して貰いましょう****
「(…………え?待って、二人ともレベル1??)」
「ゴブリンの森の入口はあそこだよ~」
のどかな僻……じゃなかった。
そう、昔の村みたいな場所を通りすぎ、【ルビーの森】と書かれた森の入口へ。
「あれ、行くのはゴブリンの森じゃなかったっけ?」
「?」
「うわっ!??」
いきなり場面が切り替わりムービーのようなアニメーションが流れ出す。
幻想的な太陽の光が差し込む、大きな木と綺麗な草花が生い茂る森と、暗がりでがさがさと何かが動く。
[ここが昔は“ルビーの聖女”が降り立つ神聖な場所だったなんて、信じられないよね]
ゴブリンの森へと入って歩き始める二人。
遠目のアングルでぐるっと二人歩く姿がうつされ、再び主人公へ。
[“邪神復活”と共に魔物が現れて、今はゴブリンの軍団が住み着いちゃったからね。僕たち世代からしたらゴブリンの森だよ]
[だよね~!そもそも聖女なんてのも本当にいるのかな]
[ま、何にせよ、入り口付近に出て来たっていうゴブリンを退治しようか]
[さんせーい!]
そう言った直後、大きな音と同時に“あ、こいつゴブリンだわ”という見た目のモンスターが1体茂みから飛び出し、二人が身構えた瞬間にムービーが終了する。
「ゴブリンだよ!シゲ!戦い方忘れてないよね?」
いや、待って。知らないからな?
何かめちゃくちゃ戦った事あるみたいな雰囲気で話してくるけどさ、知らないからな??
「もちろん!」
もちろん知らねーよ!!勝手に喋るな俺っ!!
****勇者シゲ****
その声と同時に一時停止したかのように周りの動きが止まる。
****戦いの基本を説明します****
うん、ありがとう。でもちょっと遅くね!!??
もう戦闘開始しちゃってますけど!!???
****まずは………、???****
「まず何?何で黙る?どうした??」
****えー、、○ボタンで……、はい。通常攻撃…****
「○ボタンね……、なるほど」
そうだ、これは据え置き型のゲームの中。
俺もあのコントローラーなるものは流石に見たことがあるし知ってるから勿論わかるぞ。
「で、どこ?」
****□が強攻撃****
「待て、ちょっと待て。○?□?ないからね?」
****タイミング良く連続で押せばコンボが発生します****
「タイミング良く押すも糞も、押すボタンがないんだが??」
****連続できる数には回数が決められていますが、最後まで行けばフィニッシュ技を出すことが出来ます。強力な一撃なので、是非狙って行きましょう****
「なるほど?いや、あの、ちょっと待ってくれないか?」
****さて。回避ですが、✕でタイミングよく回避しましょう****
「ちょっと、待っ、、諦めた!??」
****R1はガード、L1はスキル****
「待て待て待て、なんか一気に言ってまえ感あるんだが?」
****ではまた。必要な事があれば随時説明致しますね****
「ええ??ちょっっ!??待っ、、もしかして自力で何とかしろ系!??あんの、、糞女神ぃぃ!!!」




