任意同行する友青
「好きなようにすればいいんじゃねえのって、俺は言ってんだよ。ぐちぐち言うなよな、鬱陶しいから。いつまで経っても先に進まねえよ」
「……確かにそうだが……」
鼻息荒くしたこどもに諭される青年らしき見た目の男、という構図だ。
「お前さんの意見は?」
「だから言ってんじゃねえか……好きにすりゃいいって」
「世界を救うべきか、滅ぼすべきか」
「そんなもん、俺に決めさせんな! 責任重大じゃねえか! 元はと言えば、俺には関係ない話だろ? 巻き込むなよ!」
「……そ、そうか」
「そうだよ! 小学生に世界の命運託してんじゃねえよ、バカ」
「お前さんが小学生だということを忘れていた……すまない」
「俺が賢いからって……」
「誰もそんなことは言ってないんだが」
電蔵が何とも言えない顔をしている。
「それで、これからどうするんだよ」
「無論だ」
電蔵は外をついと見据えた。多くを語らず、行動で示す。
ちょっと男らしい電蔵の仕草の意味を、聡いこどもの友青は察した。
「行くってことだな」
ずっと話を聞いていた王様が声を発した。
『……話は、ついたのか』
「ああ。オレをそっちへ行かせてくれ」
「俺も行ってやるよ」
「王様が好きなショタとやらも連れていく」
『何っ? ショタだとう?』
王様の声が裏返る。嬉しそうに、弾むような声色だ。
「見直したか?」
『うむ……嬉しいぞ、電蔵。わしとお主の子じゃな……』
「何か、話がずれてないか?」
『そ、そんなことはないぞ……』
「そうか。王様、頼む」
『わかった……お主らをブラックスフィアに……』




