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王様のお遊戯(あそび)  作者: 社容尊悟
第三章 王様とブラックスフィア

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消えかける雷貴、そして電蔵はーー

「じゃから、わしは殺せんて」

「今の我の姿を見よ。我は進化した」

「……ぷふ」

 オコジョのように愛らしい姿を見ても、笑いしか込み上げてこない。

「我は世界中のメスを悩殺できる」

「まさかのプレイオールドマンになりおった!」

 ムューユは怒りのあまり、地面を叩いた。色々な語句が混じっていて、別物に聞こえる。

「……ああ……そんなことはどうでもいいんじゃった……。お主、電蔵の生まれ変わり、いや違う。電蔵がお主の生まれ変わりなんじゃろ? 何故存在できる」

「それは間違っていない……が、我の存在が消えかけている」

「さっき触れられなかったな。それがどうかしたか?」

「電蔵が我の化身として完全復活を遂げる。ということを意味しているが、どうかしたか程度の問題か。いいのか、それで。お前は救世のメスなのだろう」

「電蔵はお主と違って優しい心の持ち主じゃ。何も心配は要らんよ」

「さっきの電蔵を見ていなかったか? やつがどんな顔をしていたか、見たのではないか」

「昔のことはそう覚えとらんが、お主より怖かった」

「当然だ。全盛期の我よりも強くなる。やつはそういう運命にあるのだ」

「それはどういうことじゃ? 電蔵は……」

「そうだ。電蔵は――」

 次の言葉を聞いた瞬間、ムューユは泣き崩れた。



 一方、日本では――

 時刻はおよそ夜の七時頃。

 電蔵が食事の準備をしていると、バチッと静電気のような音がした。

「……ん?」

 手の平から黒い電気が発される。

 電蔵の目に暗い影が差す。それはこれからの未来を黒く塗り潰すものなのか――、

 果たして。

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