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王様のお遊戯(あそび)  作者: 社容尊悟
第三章 王様とブラックスフィア

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庄時、過去の電蔵らしき人物に出会う

 電神は有無を言わせぬ眼力で、庄時を服従させた。幼いながらも、この威圧感。只者ではない。この世界ではメスが上位。王様の言うことは絶対。

「……留守番、頼んだ」

「えらそう」

「留守番を頼む」

「さっきとほとんど変わってない」

「どうしろって言うんだ」

「お守りをお願いするでいい」

「おもられるのは、お前の方だ!」

 おもられるという言葉はない。



 庄時も王様と同じ過去に向かった……つもりだった。

 庄時がワープした先は今とほぼ変わらない世界。ワープに失敗したのだ。

 今の王様がいない世界だ。庄時がいる場所は王城の中だが、見たことのない者ばかり。

「嘘だろ……」

 失敗したことなど、今までになかった。さっきも恐らく成功したはずだ。

 庄時の姿を視認することもなく、王城にいる者たちがせわしなく働いている。声をかけても反応がない。当然だが、過去に干渉はできない。

「……ここは一体、どの時代だよ……」

 庄時は深いため息をついて、城内を歩き回った。内装は変わっていない。王室に入ってみようと思ったら王城の者がドアをノックした。中からオスの声が聞こえた。

「……オス?」

『王様、失礼する』

 王城の者がドアを開けたので、庄時もこっそり後をついていった。

『なんの用だ』

 肘をついて、組んだ脚を投げ出している、しゃに構えたこの時代の王様。

 水紫色の髪、赤黄色の瞳。柔和な顔立ちをしたオス。ゴージャスな王冠を被り、身に着けている服も王様らしい服だ。ファーつきの赤いマント。白い軍服のような服。ステッキまで手に持っていた。絵に描いたような王様っぽさに、愕然がくぜんとし、驚愕きょうがくする庄時。

「……電蔵!?」

 庄時が叫んでも、相手は認識できない。目の前の事象は過去の出来事を辿っていく。

『はっ。王様のことを調べている者がいるとの模様』

『あのメスどもか……』

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