2.しすてむ・これくしょんず・じぇねりっく
「そういうわけで、一度ケフ高地の家に戻ることにしました。」
「そんなこと言わず、私に雇われてはくれないか?」
「山にしろ海にしろ夜明けの作業がメインになることは想像できますので。
試験勉強にも影響が出てしまいますし、なによりしがらみにとらわれるのが嫌です。」
「むぅ…。仕方が無いか…。」
(金銭的な方面で)お世話になっているミアー卿に挨拶へ向かったら案の定これだ。
こちらとしても盗掘団の住処だった場所に戻りたくはないが、
宿代が馬鹿にならないのでそうせざるを得ない。
「もう三輪バイクも被牽引車ごと売ってしまいましたからね。
今日の夕方に出る列車で乗換駅のハリコに向かいます。」
「…惜しいな。東部方面はハリコより北だとさすがに私の手が届かん。」
「ハハ…集落と軍需の街しかありませんからね。」
そう言ってミアー卿の屋敷を辞し駅に向かう。
デッサ発ドネペロフ経由ハリコ行き。
この切符、一等寝台が南部方面経由の二等寝台より安かったから買ったのだが
あまり人が乗ってこない。
そして乗客もやけに荷物が少ない。
決定的なのは乗務員が憲兵と組んで改札に回っていることだ。
何で国内だけを走るのにこんな物々しいのかを聞いたら
「ドネペロフの関所破りを防止するためだ。」という。
確かにショトカの行商研修ビデオで関所の事を言ってたな。
それがドネペロフにあるのか。
どうせもう降りれないし、それならばいっそ関所体験として楽しもう。
関所では収納魔法の中身を見られるX線のような設備があるとのことなので
これを機会に"倉庫"の中を整理する事にしよう。
「…うん?+マーク?」
なんだこりゃと触ってみると、タップ扱いになったのか格納場所が増えた。
「"倉庫"、おまえ配列だったのか…。」
よく見れば倉庫番号が0番から始まっており、倉庫の名称も変えられるようになっている。
「完全に型指定のコレクションだな。」
そのうち投入時の自動整理とか付きそうだと思いつつ
私物を0番に残し、1番に売れ残りの品物や他の荷物を入れた。
このとき、切符を0番に入れていなかったため
ちょっとしたトラブルが発生するとは夢にも思わなかったのである。
一番最初の番号を0とするのはプログラマ。
256をキリが良い数値とか思ってる変人サンですが害はありません。




