13.蕎麦ガーキ
特に遅れることもなく列車が発車した。
1日目夕方発車で南に向かい、2日目夕方ポーヴァという街で補給、休憩をし、
そこから東に向かい3日目朝にハリコへ到着するという行程である。
車掌が車内改札に訪れたので切符を出し、世間話なんぞを試みる。
「今何時ぐらいですかね、手元に時計がないのでわからないんですよ。」
「ああ、時計でしたら扉の真上にありますのでそちらで確認できますよ。」
oh...滑った上にベタな所にあるのね…。
発車が夕方の早い時間だったので夕食を食いそびれていた。
食事は自分で調達する切符を買っているので"仕入れ"からガーキなる食べ物を購入する。
ガーキはお湯と何かしらの粉をアホほど練った食べ物の総称を指しているもので
そば粉を使っていれば蕎麦掻き、穀物の粉などを使っていればウガリ、シマ、フフに相当する。
国というよりもっと広い地域で食べられているもので
屋台や宿でも普通に出る、地元民にとってのソウルフードとして食べられている。
減量食に比べれば素朴な味で美味い部類に入るのだが
上手く掬わないとボロボロになって床に落ちるのが難点だ。
食べ終わってボケッとしていると消灯時間になったのか、
乗務員が通路の明かりを絞っていた。
どうせやることもないので寝支度を始めることにする。
事前情報の通りひどい揺れと硬い床だったのでマットレスを二重に敷き、
鑑定しておいた宿のベッドの布団一式をその上に乗せる。
ここまですれば安眠できるだろう。
戸締まりを確認して寝台の旅1日目が終わった。
貨幣と違って時間は地球とほぼ同じの24時間で1h=60min,1min=60sec




