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「ジェラルドよ・・・・・一体何が起こったのか理解出来んのだが・・・・・神が現れてパンドラ殿を攻撃した・・・で良いのだよな?・・・・・」
「はい、陛下・・・・・そして腹部を打ち抜かれた本人は数十秒で回復し、一緒に打ち抜かれた服と玉座を元通りにした・・・と言う認識で間違いないのですが・・・・・」
「パンドラ殿が規格外なのは解ってはいたのですが、流石にあれはどうかと思います・・・・・」
「そうですよね・・・・・僕もあれはちょっと同じ人間とは思えませんでしたよ・・・・・」
国王、ジェラルド、マークス、玄田が執務室で席に着くと謁見の間での出来事に感想を述べる。
「まぁあれだ、俺の事は置いといて今後の事を話そうじゃないか」
俺の提案を聞いた四人が溜息を付いて項垂れた。
「普通に考えて置いておける事態じゃ無かったと思いますよ・・・・・何ですあれ?魔法じゃなかったからスキルなんでしょうけど、あんな回復スキル僕等使徒でも持ってる人いませんからね!」
「はぁ・・・これは俺の部下しか知らない事だから口外無用で頼む・・・・・俺は君達使徒とは違ってこの世界に召還されたんじゃなくて転生したんだ。転生前・・・日本人としての記憶は有るが個人情報・・・名前とか職業とかの経歴は一切覚えていない。転生した場所は魔王が管理しているとある施設の中で・・・・・此処からは説明が難しいし理解出来ないと思うんだが・・・・・気が付いたとき俺は木箱だった。それで、まぁ色々有って進化をして今は箱魔人と言う魔族になっている」
俺の告白を聞いた四人が「何言ってんだこいつ」とでも言いたげな顔をして俺を睨んだ。
「何だお前らその顔は!・・・・・解ってるよ、信じらん無いんだろ。俺だって訳解らねぇんだよ・・・・・もう良いからとっとと話し合いしようぜ」
「いや、パンドラ殿を信用していない訳ではないのだが・・・・・ちと混乱してしまっただけなのだすまん。ジェラルド、例の書簡を」
「パンドラ殿、こちらを魔王殿と教皇殿に御渡し戴けますか。教国に関しては先日パンドラ殿が提案した通りの内容になっており、魔王殿には謝罪を直接したい旨と許されるなら国交を結びたいと言った内容になっております」
「解った、交渉は任せてくれ。開拓と出店関係で昼間は忙しくなるから教国には夜中に少しずつ向かう事になるけど・・・・・まぁ十日も掛からないだろ。で、処分を保留してる二人の事だけど東西の国境を守らせるってのはどうだ?北砦を魔族との交易都市にするとなると邪魔して来るかもしれんし、守備兵も入れ替えてあいつ等に付いて行きたい奴は行かせりゃ良い。マークスさんも今の部下が居た方が良いだろ」
「む、その程度で良いのか?爵位の剥奪辺りを考えておったのだが」
「ああ、かまわねぇよ。表向きは単なる人事異動だ、東と西でやばそうな方を団長に守らせれば国民にも言い訳出来るだろ・・・・・何なら盛大にパレードでもして見送ってやれ」
「では、ミゲイルを西方防衛隊長にウェンビーは東方防衛隊長に据えよう」
「陛下、パンドラ殿、二人が反乱を起こす可能性を考慮して下さい。せめて降爵して力を削いでおいた方が宜しいのでは?」
「必要ないって言うかそれが狙いだし。反乱でも他国と組んで攻めて来るのでも処分する大義名分が出来るし、他国と組めば組んだ国も潰せるから一石二鳥だろ。いや、他の国に対して牽制になるから三鳥か・・・マークスさんは明日北砦に送るよ、引継ぎとか有るだろ・・・・・玄田君はどうする?教国に帰るか?」
「いえ・・・・・もう戻る気は有りません。聖堂騎士も辞めます・・・・・それで、お願いが有るんですけど・・・パンドラさんの店で雇って貰えません?店員権用心棒って感じで」
「寧ろこっちからお願いしようと思って話を振ったんだよ。日本の義務教育受けてて接客も知ってる上にこっちの常識も有って腕も立つ。用心棒なんて勿体無い事言わねぇ、店長として迎えるよ」
「やった!後は北砦の荷物引き払って住む所探さなくちゃ」
「それも心配いらねぇよ。店舗の上階を従業員寮にするからそこにお前の部屋も用意する。明日マークスさんと一緒に送るから引越し準備しときな」
「おお、至れり尽くせりですね。有難う御座います」
「後は・・・・・国内自給率上げる為に開墾とか国家主導で進めて行ってよ。大商会だけじゃなく中小にも仕事振って、ある程度余裕が出来るまで他国から物資を輸入する方向で」
「パンドラ殿、食料や鉱石は国内で何とかなるのだが塩はどうする?現状教国からの支援に頼っている状況なのだが」
「それはもう手を打ってある。近い内に塩の価格が暴落するから今のうちに在庫を処分しておいた方が良いぞ。塩なんてタダ同然になるから・・・・・処分先は団長が癒着してた商会が有るだろ、あそこに責任とってもらおう」
「な!し、塩がタダ同然に・・・・・それが本当ならかなり余裕が出来る・・・ジェラルド、塩を処分して開拓資金に」
「畏まりました・・・これで一番の懸念事項が無くなりましたな・・・・・パンドラ殿、有難う御座います」
「気にすんなって。取り合えず今の所はこんなもんか・・・・・それじゃ帰るけど何か有ったらガーランド家の方に連絡してくれ。マークスさん玄田君、行こうか」
俺達が立ち上がるとジェラルドが手を上げて俺を止めた。
「お待ち下さいパンドラ殿・・・・・その・・・例の料理人はどうなっておりますかな?」
「昨日の今日で逃げて来る訳ねぇだろ!どんだけ唐揚げ気に入ってんだよ!ああ・・・唐揚げじゃなくて酒の方か」
「なんじゃジェラルド、例の酒以外にもパンドラ殿から戴いたのか?」
「チッ!面倒な事になりそうなんで俺達は帰るぜ」
国王にまでせがまれたら堪らないのでマークスと玄田を掴んで転移でガーランド家前に飛んで逃げた。
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