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02

復讐と言う明確な目的を得た俺は、唯只俺を嵌めた奴を苦しめて殺す事だけを考えていた。


(やっぱ止血しながら下ろし金で手か足の指先から少しずつ摩り下ろすとか、生皮を剥いで塩水に漬けるとかが良さそうだなぁ・・・ヒヒヒヒヒ・・・・・)


そんな妄想を繰り返しているうちに変化が起こった。


―――――――――――――――――――――――――

 木箱(小)LV1 HP 20/20 属性:闇

  耐久力:5 

  スキル:闇属性耐性 闇属性攻撃


―――――――――――――――――――――――――

 木で出来た小箱、中に何が入っているかはお楽しみ。

―――――――――――――――――――――――――


(ククククク・・・・・来たぜえぇ!復讐の第一歩がよぉ!!ハァーハッハッハッハッハー!!)


歓喜に振るえ高笑いをしていると『ドン!』と扉を叩く様な音が聞こえて扉が開き『グゲッ』と言う声と供に何かが転がり込んで来た。


(なんだぁ、今日はついてるじゃねぇか!ついに獲物がきやがったぜ!!)


室内に転がって来た奴の他に扉の向こう側の通路の様な所に二匹の合計三匹が見えた。

そいつは緑の肌で小柄な人型をしていて、ボロボロの腰蓑と手には棍棒を持ち額には短い角が生えていた。


(おぉ~!ゴブリンだよなあれ!雑魚代表!初期のLV上げには最適だぜ!さあ俺の経験値になりやがれ!!)


ゴブリン達は部屋の中を見回し『グギャグギャ』と何か話し合ってからこちらに近づいて来て、つま先や棍棒で突いた後、棍棒で殴り掛かって来た。


(な!何しやがる!やめろ!壊れるじゃねぇか!!)


ガンガンと棍棒を叩きつけられHPが少しずつ削られて行くのを感じながら、怒りを募らせ反撃しようとするが何も起きず、HPが残り半分を切って焦り始めた時に一匹のゴブリンに蹴り飛ばされ壁に当たって床に転げ落ちた。


(畜生!よくもやりやがったな!ぶっ殺してやる!!)


転がった時に蓋の開いた俺の中から黒い靄の様な物が湧き出してゴブリン達に襲い掛かった。

靄の様な物がゴブリン達を覆い尽くすと靄の中で苦しみだし、苦悶の表情を浮かべて倒れ、靄はゴブリン達を腐食しながら俺の中に戻って来た。


全ての靄が戻ると全身?に力が湧いてきて、倒れていた体が元に戻るとパタンと音を立てて蓋が閉まった。


(おお!これはあれか、LVアップか!?よっしゃ!『鑑定!』)


―――――――――――――――――――――――――

 木箱(小)LV5 HP 50/50 属性:闇

  耐久力:15 

  スキル:闇属性耐性 闇属性攻撃 天地無用

  アイテム:棍棒×3

―――――――――――――――――――――――――

 木で出来た小箱、中に何が入っているかはお楽しみ。

―――――――――――――――――――――――――


(ゴブリン三匹でLV4つ上がったか・・・良いのか悪いのか解らんがHPと耐久力も上がったしまぁ良いだろ・・・天地無用ってのはあれだろ?起き上がった奴。倒れても元に戻る的な・・・・・棍棒×3って・・・どう見ても入らねぇだろ!どうなってんの俺の身体!?つーか説明文変えろよ!お楽しみはねぇよ!棍棒だけだよ!くそっ!!)


鑑定結果の確認を終えて一頻り騒いだので次の獲物を待った。開いたままの扉を見ると、外側の部分が石が張り付いた様な作りになっている事に気が付いた。


(隠し扉だったのか・・・それで誰も来なかった訳か・・・・・さっきの奴は躓いたとかして扉にぶつかって転がり込んで来たと・・・・・ククク・・・間抜けな奴だぜ・・・お陰で助かったけどな!ハハハハハ!!)


こうして俺の復讐劇は始まった。

ここまで読んで頂き有り難う御座いました。

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