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オークを殲滅した俺達は更に先へと進んで行った。


(この先はブラックベアとビッグボア、まぁ熊と猪が居るらしいぞ)


(何で解るんですか?主様)


(食糧庫にあった肉の名前がそれだったから、近くに居るんじゃないかと思ってな)


(お~新鮮なお肉捕り放題!食べ放題ですね!)


(お前どんだけ肉好きなんだよ・・・・・言っとくけど今持ってる分で十分だからこれ以上持っていかないぞ。あんなでかい獣を血抜きする場所もないし、解体する時間も惜しいし)


(ええぇぇぇ!な、な、何でですか!良いじゃないですか持って行きましょうよ!血抜きとか何時でも良いじゃないですか!せ、せめて猪だけでもお願いします!!)


(ま、まぁ確かに取っといて後で捌きゃいいんだが・・・・・ってなんで猪よ)


(あ~熊の方はちょっと臭みがあるんですよ)


そんな話をしながら暫く進んで行くと、森の様に木々の繁った広場に出た。


(こりゃすげぇな、木の実や野草も採れたら取って行こうぜ)


(え・・・・・その分お肉が持てなくなるから要らないですよ)


こいつの頭の中は肉だけか、と思いながらも先に進ませた。


(こいつら群れて来ないから楽勝だな)


熊と猪を狩りつつ進んで行くと、突然ライラが木の陰にしゃがんで身を潜めて天井付近を指差した。


(主様、あれって何でしょう?空飛んでますけど鳥じゃないし)


(何じゃありゃ?羽の生えた目玉?)


上を見ると直径30cm程の目玉に10cm位の蝙蝠の様な羽が生えた妙な奴が飛んでいた。


(あ、主様、他にも居るみたいです)


(ん?一定の距離を保ってる?・・・まさか偵察してんのか?)


森の中を隠れながら移動していると、やはり一定の間隔で目玉を発見した。


(ライラ、あいつら俺達の事を探しているのかもしれん。死角から見つからない様にやれるか?)


(やった事無いですけど・・・ナイフでも投げてみますか?)


試しにライラにナイフを渡し、死角から投擲させると命中し墜落した。


(おお、やるじゃんライラ。お、他の奴が近づいて来たぞ、回り込んで打ち落とせ)






(取り合えずこれで全部みたいだし、熊達狩りながら先に進もうぜ)


(主様・・・・・こいつら食べられませんかね?)


(おまっ・・・・・いや、止めとけ・・・変なもん食って腹壊したら洒落にならんぞ・・・・・)


ライラが食に対して意外とチャレンジャーで驚いたが、元々コボルトだしと無理やり納得して先に進んだ。


森の中を熊と猪を狩り尽くす勢いで移動して行き、出入り口が見えた所でライラが止まった。


(どうした、敵襲か?)


(はい、通路の向こうからかなりの数がこちらに向かって来てます)


(チッ・・・やっぱり俺達を探してたって事か。一旦下がるぞ、相手の戦力が解らん以上無理は出来ん。索敵範囲ぎりぎりを維持しつつ後退だ)


(はい主様・・・・・あ、さっきの目玉が見えました・・・・・後は大きなトカゲさんです、槍と剣と斧を持っているのが見えます)


(おうおう随分沢山来やがったなぁ・・・目玉合わせたら二百匹位居るんじゃねぇか?・・・ククク・・・こいつは結構美味しい思いが出来そうだな・・・・・)


(主様!トカゲって美味しいんですか!?猪とどっちが美味しいんですか!?)


(そっちじゃねぇよ!経験値的にって事だ。因みにトカゲは知らんが、鰐は鶏肉に近いって聞いた事が有る・・・ってそんな事より今は様子見だ、敵の出方を見るぞ)


リザードマン達は十匹毎に別れ、それぞれ二匹の目玉を連れて森の中に広がる様に移動を始めた。


(ローラー作戦ってか。ライラ、森の中心付近で端から迎え撃つぞ。最初に目玉をやれ、トカゲはその後だ。倒したら直ぐに移動して反対側をやれ)


(主様、トカゲ食べてみたいから取っといて下さいよ!絶対ですよ!)


どんだけ食い意地張ってんだよと思いながら移動し、端の群れに近づいて目玉をナイフで落とした後、一気に距離を詰めてリザードマンに襲い掛かった。

突然の襲撃に慌てるリザードマンを次々と斬り伏せ吸収し、直ぐにその場を離れ次を襲う。木々の生い繁る森の中、索敵能力の低いリザードマンは俺達の敵ではなかった。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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