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外伝 光と闇の双星5

オクスウェル王国の王とについたけどなぜか中に入れてもらえないの。

ヴォルド様とお父様がもんばんさんとお話してたらたくさん兵たいさんが出て来てけっきょく入れなかったの。

そのあとお母様とあたしと兄様はお父様のてんいでお家に帰って、変わりにお祖父様をつれて行ったの。

なんだかお父様はすごくおこってて「まるごとさらちにしてやればよかった」とか言っててこわかったの。お母様がなだめてなかったら王とが無くなる所だったの!


一月ほどして帰って来たお父様に「お仕事はどうでしたか?」って聞いたら


「ああ、オクスウェル陛下が噂に名高いガーランド家の力を見たいとか言い出して、父上と二人で守備兵全員と模擬戦をやる事になったんだ。それで素手で全員伸したらこちらの出した条件を全て呑んでくれてね。正式な調印式はまだまだ先だけど、レイナード殿下とライオネル陛下も事の外喜んでくれたし、最良の結果に終ったよ・・・ククククク・・・・・」


お仕事が上手く行ってとっても機嫌が良かったの・・・・・






あれから二年間まじめにぶじゅつのくんれんをして水晶玉であそんだんだ。

水晶玉で出来る事はもう無いし、あいかわらず剣も使わせてくれない。

トールさんとリックさんにもぜんぜんかなわないし、このままで良いんだろうか・・・・・このじゃ〝あれ〟をたおすなんてゆめのまたゆめじゃ・・・・・


「どうして!どうしてわかってくれないんですか!?僕は、僕はもっと強くなりたい!強くならなくちゃいけないんです!!」


「今のままで十分強く成れるわ。これからの時代に私やケントの様な過剰な力は必要ないの。それ以上を求めるなら私達は力を貸さないから自分だけでやりなさい」


母上はわかってくれなかった。父上もお祖父様もお祖母様も・・・・・あれの怖さを知っているセレネでさえも・・・・・


「兄様、目に見えるものだけが全てじゃないの。あたし達だけになぜ見えるのか考えた事はある?いちど見えなくして自分で答えを見つけると良いの」


「何だよそれ・・・お前はその答えを見つけたのかよ!」


「まだなの。今は今までやって来た事の先に何が有るのかさがしてるの。それがいちばんの近道だと思うの」


あれの怖さを僕より知ってるのに何を言ってるんだ。強くなってあれをたおさなくちゃいけないのに。


僕はその日からだれの教えもうけずに一人でくんれんをした。

うらにわでひろったぼうを手に毎日ふりつづけ、ぼろぼろになるまで木に打ち付けたんだ。動けなくなるまで。


でも・・・のぞんだ力は手に入らなかったんだ―――




見えなくしてからたくさんの人の話を聞いたの。みんなの答えは似ていたから自分の答えを出すために毎日くんれんをつづけたの。


走って走って走って。少しでも彼に近づけるように。

こねてこねて丸めてのばしてまた丸めて。お話をして彼の事がわかるようになるために。


あの大きな力を目の前にしても少しでもこわくなくなれば、きっとお話が出来るようになるの。


兄様は一人でがんばってるけど、それじゃダメなの。あたしたちはまだ子供だから一人で出来る事は少ないの。だから大人の人といっぱいお話しをしなくちゃいけないの。


彼をたおすためって言うけど、そのためには近づかないといけないし、彼をこえないといけないの。だから逃げてばかりいてはダメだし、ちゃんと向き合わないといけないの。彼とも自分とも。

兄様にはそれがわかってないの。


あたしは頭の中にいる彼とお話が出来るくらい近づけるようになるまで毎日くんれんをつづけたの。


彼とお話をしたら、きっとあたらしい何かが手に入るの―――

ここまで読んで頂き有難う御座います。


読者の皆様並びにブックマークや評価等をして下さった方には本当に感謝しております。

拙い作品ですがこれからも宜しくお願いします。

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