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外伝 光と闇の双星2

―――まーるい緑をつつむこい青は、おかーさま。


―――ゆらめく黒いほのおをつつむ金は、おとーさま。


―――赤いほのおをつつむ緑がおじーさまで、まーるい黄をつつむ緑がおばーさま。


―――赤と緑のまざったほのおをつつむ金はにーさま。


あたしの見ているものとにーさまの見ているものはちがうと思うの。


にーさまはまりょくの色がなんとなく見えるだけで、あたしはまりょくを生み出すたましいの色を見ているんだと思うの。なんとなくだけど。


にーさまから見たあたしは紺なんだって。あたしには茶色をつつむこい青とそれをさらにつつむうすい黒に見えるのに。


それにあれは白と黒じゃないよ。すごく大きくてつよい光とやみなの。


にーさまはただこわいって言うだけだけど、あたしにはこわいりゆうがあるの。


ほんとうならありえないものだからこわいの。からみあった光とやみがほどけたときにどうなるのかなんとなくわかるからこわいの。


あたしがそのきっかけになるのがこわいから近くに行きたくないの。






「ぅう~・・・またたおれちゃったの・・・・・」


目がさめたらじぶんのおへやのベッドの中だった。きのうあそこに行ったとき、へんないたから音が出たらあれのまりょくがふくらんでそれにあてられて気を失ったの。


お日さまがのぼりはじめていたから、ねているにーさまはほっといて、きがえておへやをでたの。おなかすいたし。


しょくどうについたらおばーさまがいたの。おじーさまがおしごとでおしろに行くのを見おくったのですって。


「おはようございます。おばーさま」


「おはようセレネ。ちゃんと早起きが出来て偉いわね」


おばーさまはいつもやさしくほほえんでくれるけど、ときどき黒く見えるからあいさつはちゃんとしないとダメなの。


じぶんのせきについたらおとーさまとおかーさまが来たからあいさつをしてごはんを食べて、おかーさまといっしょにおとーさまのお見おくりをしたの。


にーさまはいつもおねぼうさんであたしより先におきたことがないの。


おかーさまにリビングでさんじゅつをおしえてもらっていたらにーさまがやっとおきてきたの。そうしたらおかーさまがすいしょう玉をあたしたちにくれたの。


「これは貴方達の成長に役立つ物だから、これから毎日これに魔力を流すのよ」


にーさまはあれからもらったものだってきいていやそうなかおをしていたけど、あたしにはこれがおもしろいものだってすぐにわかったから先にまりょくをながしたの。


すいしょう玉をつかんだてのひらからながしたまりょくがまーるくなってかえってきたの!


まーるいまりょくを体の中でまっすぐにしておくったら、こんどはさんかく、つぎはしかくくなってかえってきて、わたしも色んなかたちを作っておくったら、どんどんむずかしいかたちになって楽しかったの!!


あたしはまいにちすいしょう玉であそんでいたらいつの間にかまほうが使えるようになっていたの。それにたましいの色をじぶんで見たり見えなくしたりも出来るようになったの!!


「これのどこがおもしろいんだよ・・・・・」


にーさまは走ってばかりですいしょう玉であそぶのがへたなの。もっといっぱいまりょくをうごかさないと楽しくならないのに。


「おとーさま、おかーさま、あたしもっとまほうが上手になりたいの」


おとーさまとおかーさまにおねがいしたつぎの日からあたしはおとーさまにまほうの手ほどきをしてもらうことになったの。


でも、いつのまにかにーさまといっしょに走ることになったのはなんでなの!?

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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